2024年5月26日発売新譜 〈UNESCO Collection of Traditional Musicシリーズ第一弾〉 ユネスコ無形遺産屈指の美しさを誇るピグミー 〜アカ族のポリフォニー・コーラス！
米国の名門レーベル：スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Collection of Traditional Music〉は、世界70ヶ国以上で採集された民俗音楽のコレクション。シリーズ全127枚のアルバムから成りますが、アフリカ、アジア、オーストラリアおよびオセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といったテーマの中でさらに細分化され、普段は耳にすることができない少数民族の歌声や、神秘的な器楽演奏などが数多収録されています。音源は1970年代から80年代にフィールド・レコーディングされたものが中心となりますが、いずれも資料価値が高い上に音質も大変に優れたものとなっています。その〈UNESCO Collection of Traditional Music〉のカタログより特に優れたものを厳選し、今回より順次ご紹介いたします。 第一弾としてご紹介させていただくのは、アフリカ大陸における最古の種族〈ピグミー〉の歌声を収めた『ピグミー〜アカ族の神秘の歌声』（1973年オリジナル・リリース）。ピグミーは森に居住し、28種の動物、20種の昆虫の狩猟／木の実、果物、キノコ、根菜類を含む63種の植物採集を生活の糧とする民族として知られていますが、世界においては彼ら特有のポリフォニーによる歌声が特に有名であり、ユネスコ無形遺産に登録されたものの中でも屈指の美しさを誇るとされています。 そんな歌声を持つアカ族は、中央アフリカ共和国およびコンゴ共和国の一部に分布。音楽を用いたコミュニケーションは、社会生活／精神生活の両面における重要要素として同種族内に古より根付いており、同族の子供たちは幼い頃からゲームなどの遊びを通じてその歌唱法を習得していきます。また半遊牧的な生活を送っているため、通常音楽コミュニケーションにおいて用いられるのは独唱および複数人の歌声による複雑なポリフォニー・コーラスが中心。小さなドラム缶、鉄の刃物、アシなどの植物の茎を用いた笛など器楽演奏が伴う場合もありますが、それらの楽器は全て持ち運びが簡単なものに限られ、使用後は日用品として他の目的に流用されるか、廃棄されることとなります。 作品は鳥の歌声にも似た美しいファルセット・ヴォーカル�，�ら開始。続いて手拍子を伴ったリズミカルな�◆�天使の歌声とも形容したくなるようなイノセントな独唱��、盛大なパーカッション演奏と大人数でのポリフォニー・コーラスが圧巻の�ァ△△匹韻覆�も美しい子供たちによる遊び歌�─�歌声に負けず劣らず美しいアシ笛の演奏��、コール・アンド・レスポンス形式で繰り広げられるラップ調の��ほか、収録は全15曲となかなかボリューミーですが、聴き入っているうちに時があっという間に過ぎてしまいます！録音／編集者は著名な中央アフリカ音楽研究家：シンハ・アロム。彼による英仏２ヶ国語表記のライナーノーツは、商品同梱のQRコードを読み取っていただくことで、PDFファイル形式でのダウンロードが可能（ダウンロード無料）となっております。民俗音楽ファンの方、必携の一枚です！
