2024年6月2日発売新譜 《UNESCO Collection of Traditional Musicシリーズ第２弾》 スコットランドのバグパイプとは似て非なる魅力を放つ、フランス中部地方のコルヌミューズ演奏！
米国の名門レーベル：スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Collection of Traditional Music〉は、世界70ヶ国以上で採集された民俗音楽のコレクション。シリーズ全127枚のアルバムから成りますが、アフリカ、アジア、オーストラリアおよびオセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といったテーマの中でさらに細分化され、普段は耳にすることができない少数民族の歌声や、神秘的な器楽演奏などが数多収録されています。音源は1970年代から80年代にフィールド・レコーディングされたものが中心となりますが、いずれも資料価値が高い上に音質も大変に優れたものばかり。それらをより多くの人々にお楽しみいただくため、2024年５月より〈UNESCO Collection of Traditional Music〉のカタログから特に優れたものを厳選し、シリーズとして順次ご紹介させていただいております。 『ピグミー〜アカ族の神秘の歌声』（サンビーニャ・インポート FLSI-31018）に続くシリーズ第２弾としてご紹介するのは、フランス中部地域の伝統的なバグパイプ〈コルヌミューズ（仏語でのバプパイプの名称）〉の音色をフィーチャーした『フランス〜〜フランス中部のコルヌミューズ』です。 リードが取り付けられた数本の音管を留気袋につなぎ、溜めた空気を押し出してリードを振動させることによって出音する民俗楽器〈バグパイプ〉は、イギリス諸島、特にスコットランドを代表する伝統楽器として世に広く知られていますが、その実同楽器は、何世紀にもわたりヨーロッパ全土で演奏されてきました。バグパイプの起源は非常に古く、今日入手可能な考古学的証拠が少ないため、そのルーツをはっきりと特定するのは困難とされているのですが、古代エジプトで誕生したという説が、現在のところ最も有力視されています。そんな謎に包まれた起源と長い歴史を持つ同楽器ですが、アンビエントな魅力を湛えた深く豊かなドローンの響き、そして軽やかに転がり続けるメロディとのコンビネーションは、他の楽器では再現不可能な唯一無二の美を形成し、今も多くの音楽ファンの耳と心を惹きつけています。 フランス語でバグパイプを意味する〈コルヌミューズ〉は同国中部地方の重要伝統民俗楽器であり、今も同地方で大切に継承され続けています。本作ではフランスを代表するコルヌミューズ・マスターの２名：ジャン・ブランシャールとエリック・モンベルが、フランス中部ベリー、ブルボネー、オーヴェルニュ川下流域地域周辺に伝わる伝統曲にアレンジを施し、マスターならではの素晴らしいテクニックとセンスによって、同楽器と中部地域伝統音楽の魅力を紹介。両名はそれぞれ異なるキーに調律されたコルヌミューズを携え、ミュゼットを中心にデュオ演奏を聴かせます。また、いくつかのトラックにおいて、モンベルはフランス中部リムーザン地方に伝わるバグパイプの一種：シャブレットの貴重な演奏、ブランシャールは流麗なヴァイオリンとのコラボレーションも披露。また、両者の筆による英仏２ヶ国語表記のライナーノーツは、商品同梱のQRコードを読み取っていただくことで、PDFファイル形式でのダウンロードが可能（ダウンロード無料）となっております。スコットランドのバグパイプとは似て非なる魅力を放つフランス中部地方のコルヌミューズ演奏を、本作で是非ご堪能ください！
