2026年7月26日発売新譜 《UNESCO Collection of Traditional Musicシリーズ第27弾》 まるで天上の響き… ロシア正教の厳かな祈りの精神と世界遺産建築の響きを現代に伝える貴重な録音
米国の名門レーベル:スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Collection of Traditional Music〉は、世界70ヶ国以上で採集された民俗音楽のコレクション。シリーズ全127枚のアルバムから成りますが、アフリカ、アジア、オーストラリアおよびオセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といったテーマの中でさらに細分化され、普段は耳にすることができない少数民族の歌声や、神秘的な器楽演奏などが数多収録されています。音源は1970年代から80年代にフィールド・レコーディングされたものが中心となりますが、いずれも資料価値が高い上に音質も大変に優れたものばかり。それらをより多くの人々にお楽しみいただくため、2024年5月より〈UNESCO Collection of Traditional Music〉のカタログから特に優れたものを厳選し、シリーズとして順次ご紹介させていただいております。第一弾『ピグミー〜アカ族の神秘の歌声』(サンビーニャ・インポート FLSI-31018)から始まった同シリーズ。今回その第27弾としてご紹介するのは『ロシア〜正教会の聖歌』です。 本作の録音の舞台となったノヴォデヴィチ修道院は、1524年に創建。モスクワにある正教会の修道院の中でも、最も有名な女子修道院の1つとして知られ、2004年にユネスコ世界遺産に登録されました。モスクワ建築の至宝とも言われる同修道院は、十字架の形に配置されたモスクワ・バロック様式の建物群によって、美しくも特異な外観を呈しています。中でも6本の柱と5つのドーム屋根によって構成された〈スモレンスクの生神女大聖堂〉は、重建造物として知られ、その美しいフォルムは、世界中の人々を魅了してきました。 修道院の敷地内にある主要な教会の一つ〈ウスピェーンスキー教会(生神女就寝教会:しょうしんじょしゅうしんきょうかい)〉では、ロシア正教ならではの男女混成・無伴奏による美しい多声音楽(ポリフォニー・コーラス)の伝統を継承。その歌声は、ロシア正教の厳かな祈りの精神と、世界遺産建築の響きをそのまま現代に伝える貴重な文化遺産として広く知られています。 本作は、ペトル・ポリャコフ修道院長指揮:ノヴォデヴィチ修道院・生神女就寝聖堂聖歌隊のア・カペラ歌唱による荘厳な聖歌集(1989年録音)。ロシアのキリスト教受容(ロシアの洗礼)1000周年という大切な節目を記念して録音されました。伝統的な奉神礼聖歌や賛美歌のほか、ノヴォデヴィチ修道院の鐘の音なども収められているため、聖堂の豊かな臨場感をたっぷりと味わうことができます。 収録は、新約聖書「ルカによる福音書」1章46節〜55節に記されたマリア賛歌に由来する「My soul doth magnify the Lord(わが魂は主をあがめる)」、ロシア正教会の復活祭(パスハ)の聖体礼儀で歌われる神秘的な聖歌「Angel Cried(天使は叫びぬ)」、生神女就寝祭で歌われる「生神女就寝祭の讃詞(Megalynarion for the Dormition)」など全28曲。ぜひお楽しみに。