|
|
| 商品名: |
V.A./山から海へ〜1960年代のペルー音楽(CD) |
| メーカー: |
ライス(Smithsonian Folkways) |
| メーカー型番: |
FLR-32073 |
| 価格: |
3,520円(税込) |
| [予約販売] |
|
|
|
1960年代ペルーにおける文化的交差とそのサウンドスケープを丁寧に紹介した一枚
アマゾン川流域の熱帯雨林や、アンデス高地に残されたマチュピチュなどの古代文明遺跡でもお馴染み、南米大陸西側に位置する国:ペルー。今回ご紹介する作品は、アンデス高地で継承されてきた土着音楽と太平洋沿岸都市部で誕生したクリオージャ音楽、そして当時の時代性を如実に反映した流行歌のレコード音源を併せてコンパイルした『山から海へ〜1960年代のペルー音楽』です。本作に収録されたすべての音源は、かつて同国の首都リマに存在した地域密着型レコード・レーベル〈DISCOS SMITH(設立:1950年代後半/閉鎖:1970年代初頭)〉のカタログより選出。1960年代にリリースされた山岳地域の伝統音楽から都市部の最新ナンバーまでをカヴァーしているので、当時のペルーにおける社会/文化的背景も同時に読み取ることが出来る構成となっています。選曲はザ・ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズの創設メンバーとしても知られる民俗音楽研究家:ジョン・コーエンとアーフーリー・レコード創設者:クリス・ストラクウィッツが担当。確かな審美眼が光ります。 本作の舞台である1960年代のペルーは、アンデス高地に住む先住民の人々が都市部へと移動をはじめた時期でした。アンデスの小さな村々を出発した数百万の先住民たちは、山岳地帯の都市部、沿岸部の工業都市、そして首都リマへと移り住み、水産業や大規模な砂糖農園での労働に従事。この高地農村文化と沿岸都市文化の出会いは、音楽においても鮮やかな化学反応をもたらしました。 先住民の伝統音楽は、竹や葦を素材にした縦笛:ケーナや、アンデスのパンフルート:サンポーニャの素朴な音色や、複弦5組の10弦の小型弦楽器:チャランゴの煌びやかな響き、そしてボンボ、ワンカラといった打楽器の力強いリズムなどがその特徴。彼らの演奏するフォルクローレや聖人の日の祝祭音楽は労働拠点の移動と共に都市へと持ち込まれ、地方出身者たちが集まるリマの社交クラブなどでも演奏されるようになりました。 一方、都市部の有力エリート層を中心に親しまれていた〈クリオージャ音楽〉は、スペイン統治時代にヨーロッパ/アフリカ/ペルーの音楽が融合したことによって誕生したペルー海岸地方発祥の音楽ジャンル。ワルツやポルカ、あるいはアフリカ音楽の影響が反映されたムシカ・ネグラ、男女がペアで踊るマリネラなど、洗練された美しいサウンドがその特徴となります。こちらの使用楽器については、アコースティック・ギターやカホン、アコーディオンなどが中心。同時代のリマでは、このクリオージャに加え、街頭ラジオからタンゴ、ボレーロ、クンビアなども大音量で流れていました。 本作では、アルバム全体を通じ、高地と沿岸、伝統と近代、農村と都市の文化的相違点や交差/混交が描かれます。山岳部のプリミティヴな祝祭音楽や味わい深いフォルクローレ、沿岸部の小粋なワルツやパーカッシヴなムシカ・ネグラなどに混じり、エレキ・ギターが使用されたロックンロール風ナンバー(�─砲筺�土着性と洗練性が溶け合ったクンビア(��)、コーラスの美しさが際立つメキシカン・ボレーロ風ナンバーなどが登場するところも、1960年代のペルーをリアルに描き出す重要なポイントとなっています。是非お楽しみに。
●日本語解説/帯付き
トラックリストはこちらをご覧下さい。
2026年1月18日発売 V.A. / FROM THE MOUNTAINS TO THE SEA: MUSIC OF PERU: THE 1960S |