テキサス州センターヴィル出身の伝説のブルースマン:ライトニン・ホプキンス(1912-82)。少年時代、戦前ブルースを代表するブラインド・レモン・ジェファーソン(1893-1929)よりギター奏法を伝授されたライトニンは、1927年より従兄弟のテキサス・アレクサンダーと共に音楽家としてのキャリアを開始し、地元のレインボー・シアターなどでパフォーマンスを重ねていきました。1930年代以降は放浪生活を送りつつ一時ヒューストンに定住し、ジューク・ジョイントやストリートにおいて演奏活動を展開。1946年には自身名義による商用レコードのリリースも開始しましたが、当時合衆国では人種隔離政策がしかれていたため、アフリカ系アメリカ人によるブルース演奏は、白人聴衆層の耳には届きにくいものとなっていました。 しかしその後、1950年代後半から60年代前半にかけ英米で興隆したブルース・リヴァイヴァル・ブームの渦中において、ライトニンはジョセフ・スペンスの発掘でもお馴染みとなったブルース収集家:サミュエル・チャーターズによって〈再発見〉され、63年にリリースしたシングル’Katie Mae Blues’(オリジナルは47年)がリヴァイヴァル・ヒットを記録。〈本物のダウン・ホーム・ブルース〉が放つミステリアスな魅力に興味を抱いた白人聴衆層からも大きな人気を獲得することとなりました。以降、リリース曲がR&Bチャート/ビルボード・チャートに続々とランクインし、北米各地の大学で開催されていたフェスティヴァルやヨーロッパ・ツアーなどにも参加。電光石火の指捌きによるテキサスのフィーリングたっぷりなギター演奏やその渋い歌声もさることながら、ステージ上における豊富な語彙を駆使した即興による歌詞、瞬時にしてその場を別世界に変えてしまうストーリーテラーとしての魅力にも大きな注目が集まり、いずれも満員御礼となっています。 本作はそんなライトニンが、地元テキサス州ヒューストン伝説のインディペンデント・レーベル〈ゴールド・スター・レコード〉に残したレコーディング最初期の音源集(1947年〜50年)。1946年、ビル・クインによって設立された〈ゴールド・スター・レコード〉は、第二次世界大戦後数年間にわたり、テキサス地域におけるブルース/カントリー/ケイジャン・レコードの供給元となった重要レーベルであり、地元のブルース/ケイジャン・アーティストたちの名を北米全土に拡散することに大きく貢献したことで知られます。収録は1948年に全米トップ10ヒットを記録した「ティム・ムーアズ・ファーム」(��)のほか、ビッグ・ジョー・ウィリアムズの名曲のカヴァー「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」(�◆法▲螢坤潺�ルなブギー演奏が痛快な「ライトニング・ブギー」、(��)、オルガンをバックに歌われる超異色のザディコ・ナンバー「Zolo Go」(�亜法�飛行機のジェットエンジンが独特な歌唱法で表現された「エアプレイン・ブルース」ほか、ギターの弾き語りを中心とした全24曲を収録。是非お楽しみに!
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. Short Haired Woman 2. Baby Please Don't Go 3. Going Home Blues (Going Back and Talk to Mama) 4. Automobile Blues 5. Big Mama Jump 6. Loretta Blues 7. Seems Funny Baby 8. Thunder and Lightning Blues (Coolin' Board Blues) 9. Grosebeck Blues 10. Tim Moore's Farm 11. Lightning Boogie 12. Traveler's Blues 13. Goodbye Blues 14. Unkind Blues 15. Fast Life Woman 16. Zolo Go (Zydeco) 17. You Don't Know 18. Treat Me Kind 19. Somebody Got to Go 20. Death Bells 21. Mad with You 22. Airplane Blues 23. Racetrack Blues 24. Unsuccessful Blues
2025年6月22日発売 LIGHTNING HOPKINS / THE GOLD STAR SESSIONS, VOL. 1