英国を代表するワールド・ミュージック・レーベル〈World Music Network〉から、ブラジルのジャズ・シーンの今を伝えるコンピレーションが登場した。ボッサ・ジャズやブラジリアン・フュージョンといった系統のものは排除し、ここ数年の録音が多くチョイスされているのがポイントの本作には、アフロ・ファンク系ビッグ・バンド、ジャジー・ヒップ・ホップなど、シーンの豊かさを象徴するアーティストを多数収録。サンパウロの気鋭サックス奏者チアゴ・フランサが2トラック収録され、その道の大先輩ヴィトル・アシス・ブラジルのトラックで終わる流れも憎い編集盤だ。