商品名:
アンディス・スコルディス/β(ベータ)(LP)
メーカー:
ライス(ANDYS SKORDIS)
メーカー型番:
MNSI-59002
価格:
6,490円(税込)
[予約販売]
2025年7月20日発売新譜地中海トラッド×現代音楽――異才が紡ぐ儀式的サウンドの到達点!! ムシュー・ドゥマニのメンバー、アンディス・スコルディス初のソロ作! 2022年に「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」出演のため初来日し、今年2025年にも同イベントのため再来日が決定しているキプロスの人気グループ《ムシュー・ドゥマニ》。地中海の島国に息づく伝統音楽を独自の感性で再構築し、欧州を中心に熱狂的支持を集めるこのグループのメンバーのひとりが、ギタリスト/作曲家/電子音楽家のアンディス・スコルディスです。本作『β(ベータ)』は、そんな彼が初めて発表するソロ・アルバムにして、作曲家としての核心を提示する意欲作となっています。 アンディス・スコルディスは1983年キプロス生まれ。バークリー音楽大学で作曲を学んだ後、オランダのアムステルダム音楽院に進学し、現代音楽と民俗音楽の融合を軸に創作活動を展開。南インドの古典音楽であるカルナータカ音楽をDr. Rafael Reinaに師事し、複雑なポリリズムや拍子構造を体得。さらにバリ島の国立芸術大学であるISIデンパサールでガムランを修得するなど、東洋と西洋を横断する音楽的視野を持ちます。オペラから室内楽、舞台芸術、映像音楽、サイトスペシフィックなパフォーマンスまでジャンルを超えて作品を制作し、これまでに発表した楽曲は80作を超えます。受賞歴も豊富で、BUMA Toonzetters賞、ベルリン・オペラ賞、Fedora賞、キプロス交響楽団主催作曲賞、韓国国際室内楽作曲コンクールなど、国際的な評価を確立。近年は自らのバンド《オグミオス》や実験音楽集団《パツィアウラ》、そして《アテネ・ガムラン・オーケストラ》の主宰者としても知られています。 本作は、アテネ&エピダウロス音楽祭の委嘱により制作された同名ステージ作品を、スタジオで録音し構成し直したアナログ限定アルバムです。原作では映像・照明・言葉を含む「三幕の儀式」として構成されており、その音楽パートを中心に7つの楽章からなる構成で構築。第1・3・5・7楽章が長尺の器楽/声楽作品であり、その間に挿入される短い電子音響のインタールードが全体を有機的に結びつけています。 テキストの中核には、オーストリアの詩人リルケによる『ドゥイノの悲歌』第1篇が引用され、「美とは恐怖の始まりである」という命題が全編に通底。メゾ・ソプラノ、バス・クラリネット、チェロ、パーカッション、エレクトロニクスという編成によって、人間存在への畏怖や神秘的な感情が音楽として立ち現れます。演奏には、ステファニー・パン(Mezzo)、ミシェル・マラン(Bass Cl)、アントニス・プラツィナキス(Vc)、クー・ユンチュアン(Perc)が参加。スコルディス自身が作曲・指揮・エレクトロニクスを担当しています。 ガムラン的な音階構造、カルナータカ音楽のリズム、そしてテクノの鋭利な質感が、現代クラシックの緊張感と融合する本作は、ジャンルの境界線を曖昧にしながら、聴き手を“音の儀式”へと導いてくれます。録音はアムステルダムのStudio Schenkで行われ、アナログ盤の物理的響きによって、音の厚みと儀式性がより際立つ仕上がりとなっています。挑戦的かつ深遠な音楽体験を求めるリスナーにぜひ推薦したい、現代音楽の到達点です。 ●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください トラックリスト 1. Voices, the voices and_ 2. Interlude A 3. Strangely. To loose our desire for things we desire 4. Interlude B 5. And you 6. Interlude C 7. Not angels, not mankindVIDEO 2025年7月20日発売 ANDYS SKORDIS / β