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| 商品名: |
タミクレスト/アシケル ~ サハラをめぐる旅(LP) |
| メーカー: |
ライス(Glitterbeat Records) |
| メーカー型番: |
INR-63009 |
| 価格: |
6,930円(税込) |
| [予約販売] |
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2026年5月17日発売新譜 サハラの記憶と抵抗を鳴らす タミクレスト、6年ぶり渾身の新章!
21世紀に入って以降、ワールド・ミュージックの世界にもっとも大きな衝撃を与えたジャンルのひとつが、サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ(ケル・タマシェク)の音楽から生まれた〈砂漠のブルース〉でした。その先駆者ティナリウェンの思想と音楽性を受け継ぎながら、新たな世代のサハラ・ロックを切り開いてきた代表格が、ウスマン・アグ・モサ率いるタミクレスト(Tamikrest)です。すでに複数回の来日で日本のファンにも広く知られる彼らが、通算6作目となる新作『アシケル(Assikel)』を発表しました。タイトルはタマシェク語で「旅」あるいは「航海」を意味し、結成から約20年を経た彼らの歩みと現在地を象徴するものとなっています。 タミクレストは2006年、マリ北部ティンザウテン出身のウスマン・アグ・モサ(Ousmane Ag Mossa)とシェイク・アグ・ティグリア(Cheikh Ag Tiglia)を中心に結成されました。ティナリウェンが切り開いたイシュマール・ギター音楽の流れを継ぐ新世代として登場し、サハラに生きる人々の誇りや痛み、離散や抵抗の感情を歌うバンドとして国際的な評価を確立。これまでの作品でも、若々しく力強いギター・アンサンブルと、トゥアレグの精神世界を宿した歌詞によって、現代サハラ音楽の重要な存在であり続けてきました。現在はポール・サルヴァニャック(Paul Salvagnac)、セドリック・“モモ”・モレル(Cdric “Momo” Maurel)を加えた4人編成で活動しています。 そして前作『タモタイト』以来6年ぶりの新作となる本作は、長年のツアーと即興演奏で培ってきたバンドの結束をそのまま封じ込めるべく、オランダ・ハールレムのTone Boutiqueスタジオで録音されました。使用されたのは1960年代後半製の16トラック・アナログ・テープ・マシン。10日間にわたってライヴ感覚で録音された演奏は、編集で整えられた作品とは異なる、生々しくざらついた熱気をそのまま伝えてくれます。音作りの面では、アルトゥン・ギュン作品でも知られるヤスパー・ヘルク(Jasper Geluk)の関与も大きく、古い録音機材ならではの温かみと奥行きが、彼らのサウンドをいっそう引き立てています。 収録曲では、祖先の土地アダグの搾取に警鐘を鳴らす「Adagh Oyanted」、詩人マフムード・アグ・アムーデンとの共作で抵抗を静かに呼びかける「Aiytma」、不穏なシンセの導入から歪んだギターと強烈な打楽器が押し寄せる「Imanin」などを収録。また「Eillal」では、彼らの兄貴分とも言えるティナリウェンのイブラヒム・アグ・アルハビブ(Ibrahim Ag Alhabib)が語りで参加しており、さらにラストの「Adounia」は、ティナリウェンの故モハメッド・アグ・イトラレ(Mohammed Ag Itlale, aka Japonais)への追悼曲となっています。エレクトリック/アクースティック・ギター、ラップ・スティール、ダビーなベース、カラバッシュやハンド・パーカッションが織りなすサウンドは、郷愁や喪失感、故郷への思いを含むタマシェク語の重要な概念“アスーフ”を色濃く映し出しています。 現在のマリでは、軍政の長期化や反対派の封圧、国連部隊撤退後の混乱などにより、さらにはジハード主義勢力やロシア系武装勢力を含む暴力の連鎖によって、人々の暮らしはかつてなく厳しさを増しています。そうした現実を背景に持つタミクレストの歌は、いまなお抵抗と連帯の声として強い意味を持っています。しかし同時に、その根底にあるのは、ウスマンが語るように「音楽への愛」そのものでもあります。 サハラの記憶、離散の痛み、そしてなお失われない誇りを鳴らす本作は、20年を迎えたタミクレストの現在地を刻む、力強くも深い余韻を残す重要作です。
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. Adagh Oyantid 2. Inizdjam 3. Iman Derhan Nasn 4. Aiytma 5. Imanin 6. Eillal [ft. Ibrahim Ag Alhabib] 7. Tapsakin 8. Adounia
2026年5月17日発売 TAMIKREST / ASSIKEL |