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商品名: |
バセク・クヤテ&アミ・サッコ/ジュジョン〜ガラナの鳥(CD) |
メーカー: |
ライス(ONE WORLD RECORDS) |
メーカー型番: |
INR-3427 |
価格: |
3,740円(税込) |
[予約販売] |
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2025年8月10日発売新譜 西アフリカの伝統弦楽器ンゴーニの第一人者バセクが、自身のルーツを綴る愛と回想のアルバムを発表!
グラミー賞ノミネート、ポール・マッカートニー、U2、タジ・マハール、ベラ・フレック、デイモン・アルバーンらとの共演、さらには2013年のFuji Rock Festival出演など、国際的な舞台で活躍を続けてきたマリのンゴーニ奏者バセク・クヤテ。その彼が前作『ミリ』(2019年、ライス OHR-7162)から5年ぶりに発表した新作(2024年作)を、ライス・レコードとして紹介することにしました。 1966年、マリ中部セグー近郊の村ガラナに生まれたバセクは、伝統文化を継承するグリオー(語り部・音楽家)の家系に育ちました。父ムスタファ・クヤテは地元を代表する名うてのンゴーニ奏者、母ヤカレ・ダンバは歌い手。子ども時代から楽器に親しんだバセクは、10歳の頃には病気の父に代わり、母とともに演奏ツアーに出るほどの実力を備えていました。19歳で首都バマコへ移住し、やがてコラ奏者トゥマニ・ジャバテやバラフォン奏者ケレティギ・ジャバテらと出会い、音楽的交流を深めていきます。この三人によるトリオ・アンサンブルは、西アフリカの伝統音楽における新たな表現の地平を切り拓きました。 2006年、バセクは自身のグループ《ンゴーニ・バ》を結成。大小異なるンゴーニを中心とするこの前代未聞の編成は、古来伴奏楽器として扱われてきたンゴーニを一躍主役へと押し上げました。同年発表されたデビュー作『セグ・ブルー』はBBCアワードを受賞し、続く『アイ・スピーク・フラ』(2009)はグラミー賞にもノミネート。その後も『ジャマ・コ』(2013)、『バ・パワー』(2015)、『ミリ』(2019)と作品を重ね、マリの伝統と国際的音楽感覚を自在に行き来する稀有な存在として世界的に認知されてきました。その一方で、アフリカ音楽とキューバ音楽をつなぐ歴史的プロジェクト『アフロキュービズム』や、タジ・マハールとの《Kulanjan》、アリー・ファルカ・トゥーレの遺作『サヴァーヌ』などにも参加し、ジャンルや世代を超えて多くの音楽家たちと共演。ステージでは、エリアデス・オチョーア、マイケル・リーグ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ボノらとも競演してきました。Time Out誌は「バセクの音は砂漠の熱気に揺れる光線のように音を屈折させる」と絶賛しています。 そんな彼のプレイスタイルは、単なる伝統の継承にとどまりません。バセクはブルースやロックのギター奏法──とりわけチョーキング(音を揺らすことで感情を表現する技法)やスライド奏法といった手法を、ンゴーニという素朴な楽器に巧みに応用。その革新的なアプローチにより、聴く者の心を強く揺さぶるスリリングでエモーショナルなサウンドを生み出しています。ジャンルを問わず多くの音楽ファンが彼の音色に惹きつけられるのは、この大胆かつ独自の表現があればこそでしょう。 そして2024年に発表した『ジュジョン〜ガラナの鳥』は、こうした華やかなキャリアの延長線ではなく、むしろその原点に立ち返るような静謐で内省的な作品。タイトルは彼の故郷ガラナに生きる鳥の名に由来し、彼の人生と音楽の出発点であるその村へと立ち返る、きわめて個人的な内容です。愛する楽器ンゴーニとの精神的な絆、妻でヴォーカリストのアミ・サッコとの長年にわたる旅路、そして未来への静かな希望が、12の楽曲を通じて語られます。 小さなンゴーニの響きが語るのは、人生、愛、家族、故郷、そしてこれからのこと。すべてを削ぎ落とした先に残る、もっとも大切な音楽がここにあります。アフリカの伝統音楽ファンはもとより、幅広い弦楽器音楽ファンやブラック・ミュージック・ファン全般にお勧めいたします。
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 01. Batou 02. Djonkoloni 03. Garana 04. Djama 05. Seydou Nantoum 06. Dama Ndiaye 07. Baro 08. Djeitiba 09. Tche Djan 10. Domba 11. Ndjaro 12. Macina
2025年8月10日発売 BASSEKOU KOUYATE & AMY SACKO / DJUDJON - L'OISEAU DE GARANA |