ジャズやボサノヴァなどの有名曲をインド〜パキスタンの古典音楽/映画音楽のアレンジで聴かせ、ここ日本でも大きな反響を呼んだ『サッチャル・ジャズ』(EL SUR RECORDS IMPORT 101)。本作はそのコンセプトを踏襲しつつ、生の即興プレイをたっぷり披露し発展させた演奏が楽しめる2枚組ライヴ盤だ。2012年4月17日、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールにおける録音。前作にも収録されていた「テイク・ファイヴ」「イパネマの娘」などはより饒舌なソロが加えられた一方で、「ヴァーモントの月」「ピンク・パンサーのテーマ」「ウェイヴ」「ベサメ・ムーチョ」などのスタンダードも新たに披露。この上なくエキゾで贅沢なリラクゼーションを堪能させてくれる作品だ。