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| 商品名： |
ツェレンダヴァア＆ツォグトゥゲレル／モンゴルのホーミー（CD+ＤＶＤ） |
| メーカー： |
サンビーニャ・インポート（Buda Musique） |
| メーカー型番： |
FLSI-31087 |
| 価格： |
3,300円（税込） |
| [予約販売] |
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2025年11月23日発売新譜
〈ふたつのアルタイ〉が呼応する――ホーミー父子が紡ぐ倍音の宇宙
モンゴル西部ホブド県チャンドマニ村は、“ホーミー（喉歌）のゆりかご”として知られ、数多くの名人を輩出してきた土地です。ダシドルジーン・ツェレンダヴァア（Dashdorjiin Tserendavaa, 1954年生）は、その地に生まれ育ち、自然とともに暮らしながらホーミーの技を磨いてきた現代モンゴルを代表する歌い手です。アルタイ山脈に挟まれた渓谷、〈ホエル・アルタイ（ふたつのアルタイ）〉と呼ばれる故郷の名を冠した本作は、ツェレンダヴァアと息子ツェレンダヴァギーン・ツォグトゥゲレル（Tserendavaagiin Tsogtgerel, 1990年生）による、初めての本格的な共演アルバムです。2007年にウランバートルで録音され、親から子へと受け継がれるホーミーの真髄を記録した貴重な作品となりました。
ツェレンダヴァアは、牧歌〈ウルティン・ドー〉や叙事詩〈ドモグ〉、讃歌〈マグタール〉など、西モンゴルの声の伝統を幅広く身につけた伝承者です。彼が操るホーミーは７種に及び、喉や胸腔の共鳴を巧みに使い分けながら、低くうねる〈ハルヒラ（カルヒラー、深喉ホーミー）〉から笛のように澄んだ〈イスゲレー（口笛ホーミー）〉までを自在に行き来します。なかでも彼が生み出した“複合ホーミー”は、複数の倍音を重ね合わせ、山風や川音のような響きをつくり出す独自のスタイルです。
一方、息子のツォグトゥゲレルは13歳で父に学び、16歳で地域の名人に認められた早熟の才能の持ち主です。ウランバートル国立芸術文化大学でホーミーを専攻した彼は、その後馬頭琴〈モリンホール〉奏者としても活躍しています。ふたりは、観光化した首都のステージ型ホーミーとは異なり、アルタイの牧人たちが守り続けてきた“自然の声”をそのまま受け継いでいます。
本作に収められた全16曲は、ホーミーが本来息づいていた牧畜社会の音世界をそのまま伝えています。風や鳥、川のせせらぎを模したような倍音のゆらぎが空間を満たし、聴き手をアルタイの草原へと誘います。とりわけツォグトゥゲレルによる��「Dorvon xoomijnii torol（四つのホーミーの型）」は、1980年代に作られたデモンストレーション曲で、彼の多彩な技巧が余すところなく披露されています。風刺歌�Α�Airxinii shog」では、山羊乳の蒸留酒アリヒの功罪をユーモラスに歌い、牧民の生活感がいきいきと浮かび上がります。
声はやがて風の音と混じり合い、低音のドローンと高音の笛のような旋律が幾重にも重なって、ひとりの人間が“和音”を奏でているかのように響きます。父子の声が交錯する場面では、倍音が幾重にも干渉し合い、まるでアルタイの大地そのものが共鳴しているようです。
さらにボーナスDVD（PAL方式）には、2006年に行われたフランス〜ポルトガル公演のライヴ映像を収録しています。ステージで向かい合い、互いの声を響かせ合うふたりの姿は、ホーミーが単なる技巧ではなく、家族の絆と自然への祈りを宿した“生きた芸術”であることを伝えてくれます。チャンドマニの草原に生まれ、世界へ羽ばたいた倍音の芸術――父から子へ、そして聴く人の心へと響く、永遠のホーミー・ドキュメントです。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください
トラックリスト
1. Mongol gerin magtaal
2. Xoer Altai nutag
3. Xoomijni nair
4. Yelkhendeg
5. Tooroi bandi
6. Airxinii shog
7. Xoer Altai nutag
8. Baltchin xerin yavdal
9. Nudelchinii ayalguu
10. Khogno khan magtaal
11. Xumun torlogton
12. Dorvon xoomijnii torol
13. Baltchin samgani saivar xeer
14. Jargalant Alpin tsuurai
15. Xoorxon xalion
16. Xuren joroo mori
2025年11月23日発売新譜
TSERENDAVAA & TSOGTGEREL / CHANTS DIPHONIQUES DE L'ALTAI MONGOL |
