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商品名: |
ゴラン・ブレゴヴィッチ/世界の臍(CD) |
メーカー: |
ライス(BLUE WRASSE) |
メーカー型番: |
WRR-3420 |
価格: |
3,740円(税込) |
[予約販売] |
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2023年12月17日発売新譜 バルカン音楽の雄ゴラン・ブレゴヴィッチがコロナ禍で描いた壮大な物語!
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身で、世界的にもっとも有名な男性音楽家と言えば、何と言ってもゴラン・ブレゴヴィッチです。ライス・レコードからはそれまでの彼の音楽人生を総括したベスト盤『ベスト・オヴ・ゴラン・ブレゴヴィッチ』(WRR-5182/2010年)のほか、豪華ゲストが参加したジプシー音楽作品『シャンペイン・フォー・ジプシーズ』(WRR-5325/2013年)をこれまで紹介してきました。そしてライスとしては10年ぶりのリリースとなるのが本作。これが73歳となり「極み」に達したゴランによる入魂の1作となりました。 ゴラン・ブレゴヴィッチは1950年3月22日生まれ。ローティーンの頃にギターを手にした彼は、その後苦労しながらもバンド活動を行い、1969年にロックバンドのベース・プレイヤーとしてプロ・デビュー。ヘヴィーな欧米ロックに影響を受けた音楽を演奏していた彼でしたが、後にギタリストに転向し1974年に結成したのがビジェロ・ドゥグメというバンドでした。その後15年間に渡って(当時)ユーゴスラヴィアで最も有名なロックバンドのギタリスト/作曲家としてその名を轟かしたゴランでしたが、89年にバンドが解散した後は映画音楽の作曲家としてワールドワイドな活躍を行うようになりました。特に日本でも89年に公開された『ジプシーのとき』のサントラを手掛けた事はよく知られていますが、93年の『アリゾナ・ドリーム』(feat. イギー・ポップ)、94年の『王妃マルゴ』(feat. オフラ・ハザ)などといったサントラ作品も手掛け高い評価を得ました。さらに90年代後半からは自身のオーケストラ“ウェディングズ&フューネラルズ・オーケストラ”でも活動するようになったほか、セゼン・アクスやヨルゴス・ダラーラスといった海外の大物アーティストのアルバムにも携わり、その類い希な才能を披露してきました。 そして2017年の“Three Letters From Sarajevo (Opus 1)”(日本未発売)以来6年ぶりの新作となったのが、『世界の臍(原題:The Belly Button of the World)』という変わったタイトルを持つ本作でした。ご多分に漏れずゴランもパンデミックの期間中はツアーに出ることができず、もっぱらアルバム制作に集中していたそうです。そこで彼はこれまでの方向性とは異なる「3人のソロ・ヴァイオリン奏者」「シンフォニー・オーケストラ」「男声6重奏」といったクラシック的要素を用いて、冠婚葬祭向けに書かれた5つ作品からなるアルバムを録音しました。 ここではそのタイトル・トラックのほか、キリスト教/ユダヤ教/イスラム教それぞれの典礼に基づいた叙情的な物語などを創作し、西洋のクラシックやアラブ音楽、そしてもちろんバルカン音楽の要素が入り混じった壮大な音楽性を創り出しました。ここでソリストとして参加しているのは、Mirjana Neskovi(セルビア)、Gershon Leiserson(イスラエル)、Zied Zouari (チュニジア)といった異なる宗教を母体に持つ国出身の世界的な音楽家たちでした。そしてゴランはこのアルバムで彼の創造性の核心と、これまでの音楽的な旅を融合させる試みを目指し、見事に成し遂げることができました。 ある種哲学的とも言えるユニークなジャケットも目を惹きそうな本作。バルカン音楽の大物らしい風格に満ちあふれた1枚です。
●日本語解説/帯付き
トラックリスト 1. The Belly Button Of The World 2. A Moment Of Melancholy 3. A Christian Tale 4. A Jewish Tale 5. A Muslim Tale
2023年12月17日発売 GORAN BREGOVIC / THE BELLY BUTUN OF THE WORLD |