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商品名: |
パッソス・デ・フレイタス/マデイラのマンドリン 1928-1929(CD+豪華本) |
メーカー: |
ライス(Seven Muses) |
メーカー型番: |
PVR-33010 |
価格: |
3,630円(税込) |
[予約販売] |
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2022年5月29日発売新譜
1世紀前に残されたマデイラのヴィンテージ・マンドリン・ミュージック!
ポルトガルやその植民地に纏わる様々な歴史的音楽や書籍、DVDなどをリリースするレーベル“Tradisom”から、今度はアフリカの北西沖に浮かぶ4島からなるポルトガル領マデイラ諸島で活躍したマンドリン・グループ“パッソス・デ・フレイタス”が残した貴重録音の素晴らしいアンソロジー作品がリリースされました。
パッソス・デ・フレイタスはマデイラ最大の都市フンシャルにて20世紀初頭に結成されたマンドリン・グループ。リーダーは現地では優秀な法律家/裁判官としても知られたフェルナンド・クライロウインという弦楽器奏者で、後にDr. マヌエル・ドス・パッソス・デ・フレイタスと改名しています。ポルトガル本土のコインブラの大学で法律を学んだ彼は、そこで夢中になったマンドリン音楽をマデイラへと持ち帰り、1912年に“グルーポ・ムジカル・パッソス・デ・フレイタス”を結成。後にセステート(6重奏)編成になりました。
そんな彼らは主にフンシャルの劇場を中心にコンサート活動を頻繁に行うようなります。そして出版会社から絶賛されたことでその噂がイギリスへと伝わり、1928年にはついにロンドンに招かれ公演を行います。そしてその際HMVレーベルにSP盤5枚分(10曲)の録音を残し、そのレコードはポルトガル、イギリス、フランス、イタリアで発売され、その名前が広くヨーロッパ中で知られるようになりました。さらにベース奏者が加わってセプテート(7重奏)となった彼らは、翌1929年リスボンに赴いた際、新たにSP盤5枚分の録音をColumbiaレーベルに残しました。
本作はそんなロンドンとリスボンで録音された音源を集めた作品で、マンドーラ、マンドロンチェロなどを含むマンドリン系弦楽器による6重奏のものと、そこにベースが加わった7重奏のインストゥルメンタルが収録されています。取り上げているのは、ポルトガル音楽ファドをモティーフにしたものや、フェルナンドが留学したコインブラのセレナータなどで、ポルトガル文化に由来する楽曲が多い点が特徴となります。さらに注目は120ページに及ぶ豪華なブックレットで、そこにはグループの歴史を記したライナーノーツ(ポルトガル語/一部英語表記あり)のほか、貴重な写真や楽譜などがたくさんアーカイヴされており、資料的価値はかなり高いです。もちろんSP盤の良さを引き出す最新のマスタリングが施されており、とても1世紀も前の録音とは思えないクリアな音質で楽しむことができます。
知られざるマデイラのヴィンテージ・マンドリン・ミュージック。是非このアルバムでご堪能ください。
●日本語解説/帯付き
トラックリスト
1. Ultimo Addio (The Last Farewell)
2. Napoli (Naples) Tarantella
3. Fado
4. Um Sonho - Serenata
5. Fado N.º 4
6. Serenata Mourisca
7. Fado N.º 10
8. Serenade
9. Serenata À Coimbra
10. Luigi XIV - Minueto
11. Fado N.º 11
12. Fado (Da Suite Portuguesa Nº 2)
13. Bailarico Minhoto
14. Canções Populares Portuguesas
15. Serenata Espanhola
16. Polonaise Em Lá
17. Sérénade D’Arlequin À Colombine
18. Air De Ballet
19. Dança Dos Conversados
20. Danse Norvegienne
2022年5月29日発売新譜
SEXTETO/SEPTETO PASSOS DE FREITAS / INTEGRAL DAS GRAVACOES (1928/1929) |