2025年5月18日発売新譜 《UNESCO Collection of Traditional Musicシリーズ番外編》 世界諸国の子守唄、そしてあどけなくも美しい歌声による童謡を一枚にコンパイル!
米国の名門レーベル、スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Collection of Traditional Music〉は、世界70ヶ国以上で採集された貴重な民俗音楽のコレクションです。全127枚のアルバムから成る同コレクションは、アフリカ、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といった地域ごとに分類され、普段耳にすることのない少数民族の歌声や神秘的な器楽演奏を収録。音源は主に1970〜80年代のフィールド・レコーディングとなりますが、いずれも資料価値が非常に高く、音質も優れたものばかりです。 弊社では同コレクションの中から特に優れた作品を厳選し、順次ご紹介させていただいております。2024年5月リリースのアフリカ:『ピグミー〜アカ族の神秘の歌声』に始まり、北インド、インドネシア、カナダ、日本、ヴェトナムなど、これまで計18作品をご紹介してきましたが、今回は〈ユネスコ・シリーズ番外編〉として、〈ダンスと祝祭〉〈世界のラヴ・ソング〉など、コンセプト・テーマごとにコンパイルされた特別編集盤の一つ、『世界の子守唄と童謡』(1972年オリジナル・リリース)をご紹介いたします。 地球上の人間界全てに共通して存在する〈子守唄〉、そして〈童謡〉。子守唄には、昂る子供の心を落ち着かせるためのものもあれば、危険を回避させるための警告を歌ったものなどもあります。童謡については、ゲーム性を伴うダンスと共に歌われるものや、独特な言葉遊びに彩られたものなど様々。世界諸国の子供たち/母親たちの歌声をフィーチャーした同コンピレーションは、アフリカ、ポルトガル、中東、モンゴル、日本(アイヌ)、ソロモン諸島、そしてカナダのヌナブト準州における子供たちの遊び唄/母親たちによる優しい子守唄の数々がコンパイルされています。収録内容は、中央アフリカ・カメルーン共和国に分布するピグミー:バカ族の子供たちが川でリズミカルに水しぶきを上げながら演奏する〈ウォーター・ドラム〉と繊細なポリフォニー・コーラス、西アフリカ・コート・ディヴォワール:カヌークロ族の少女たちによる〈おしくらまんじゅうの歌〉、アイヌのアニミズムに基づいた特異な子守唄、カナダ:イヌイットによる〈Katajjait〉と呼ばれる喉音を使ったゲームなど全20曲。資料性の高さはもちろんのこと、落ち着いた母親たちの歌声や、汚れない子供たちの歌声が、心奥深くまで優しく響き渡る癒しの一枚でもあります。是非ご期待ください。