商品名:
ラルバ/コオロギ(CD)
メーカー:
ライス(BUDA)
メーカー型番:
BDR-3298
価格:
3,520円(税込)
[予約販売]
2025年1月19日発売新譜美しいヴォーカル・アンサンブルと楽器演奏を聴かせるコルシカ島のグループ! 地中海に浮かぶフランス領の島コルシカ。地中海西部、イタリアの西に位置する同島の面積は約8,680km2(広島県とほぼ同じ)で、これはシチリア島、サルデーニャ島、キプロス島に次いで地中海では4番目に大きい島です。そしてコルシカ島は、いにしえより中継貿易の拠点として様々な国がその覇権を争い、中世にはイタリア、そして近代以降はフランスへとその覇権が移りました。そんな同島は文化や言語の面で、フランス本土とは異なった面を持っており、それは音楽においても同様のことが言えます。中でも即興詩吟をベースにしたポリフォニー・コーラスは同島を代表する音楽スタイルとして知られ、楽器を使わずに複数の男性の歌い手によるそのエキゾティックな合唱は、コルシカ音楽のトレード・マークとして人気を博し、2009年は「パディエッラ(即興詩吟)風の歌謡」としてユネスコの無形文化遺産にも登録されました。 そんなコルシカ音楽シーンで20年近く活動する男性グループがこちらのラルバです。イタリア語で「夜明け」「始まり」を意味する彼らは2005年ごろから本格的に活動を開始(それ以前からもアマチュアとして活動していたそうです)。マグレブ諸国、イタリア、ギリシャ、ポルトガル…といった汎地中海に息づく様々な音楽をそのフォーマットとしていて、コルシカの伝統音楽を基盤にしたヴォーカル・ミュージックを聴かせてくれます。彼らはヴァイオリン、ギター、マンドーラ、ハルモニウム、ブズーキ、サズ、ウードといった、汎地中海音楽らしい様々な伝統弦楽器を使用しているほか、フルートやアラビックなパーカッションなども取り入れています。さらに同島を代表する歌唱スタイル“ポリフォニー・コーラス”も要所要所に登場し、一方でソロ・ヴォーカルもしっかり聴かせるという多彩なヴォーカル・アレンジが彼らの大きな特徴となっています。 6枚目のアルバムとなる本作『コオロギ』(原題:Grll)では、コルシカ音楽のアイデンティティとその多様な影響が見事に表現されています。アルバムの中心となるのは、3つの節から構成される「I Grll」というテキストで、それぞれが関連性のある楽曲グループを生み出しています。このテキストは、全ての節が歌われる場合もあれば、特定の節だけが使用されることもあり、その結果、独自の音楽的ニュアンスが引き出されています。 さらに、セネガル系モロッコ人の打楽器奏者モクタル・サンバ、ヴィエル・ア・ル(ハーディ・ガーディ)奏者のジル・シャベナ、マルチ楽器奏者のピエール・サングラ、エジプト人ウード奏者タレク・アブダラーといった著名なゲストが参加し、彼らの音楽にさらに深みと華やかさを加えています。 地中海という、ヨーロッパ、アラブ、アフリカが交錯する地をリアルに描き出すラルバのサウンドは、ワールド・ミュージック・ファンにとって必聴の作品です。 ●日本語解説/帯付き トラックリスト 1. I GRILLI DI MAGHJU 2. DI CARNE E D’OSSE 3. MISERE MEI 4. I GRILLI 5. OMBRILUME 6. A PETRA DI GHJACINTU 7. I GRILLIDI LUGLIU 8. FIGLIOLA D’INCHJURULO 9. PAGHJELLA 10. CASTICHI D’AMORE 11. IGRIDDA DI LUDDU 12. CHI PAESE SERA 13. TORNA UNA VOLTA 14. UNCHJARASGIU 15. TERZINI GUAGNESI 16. I GRILLI DIFERRAGHJU 17. E PIUBELLE MATINE 18. U SOGNU 19. U GRILLUVIDEO 2025年1月19日発売 L’ALBA / GRILLI