ドレア/オ・ケ・マイス・ヴォセ・ケール・サベール・デ・ミン?(LP) すべてのイメージを表示 価格:5,280円(税込) [予約販売]: メーカー型番:SGBS-0013 メーカーURL:AJABU!(通常輸入盤) ツイート この商品について [問い合わせる] 説明 バイーアの海辺から届く、静かで誠実な歌。サルヴァドールが育んだ“遅い時間”のフォーク・ロック! ブラジル北東部バイーア州サルヴァドール出身の吟遊詩人、ドレア(Dorea)が、スウェーデンのレーベル〈AJABU!〉から放つセカンド・アルバムが完成しました。フォーク・ロックを基調に、余計な装飾を削ぎ落とした音像と、囁くように穏やかな歌声で、自身の人生、街、文化、人々への感謝を静かに綴った作品です。 海沿いの街サルヴァドールで生まれ育ち、いまも同地で暮らすドレア。人口の8割以上がアフリカ系とされ、精神性・音楽・祝祭文化が色濃く息づくこの街は、彼にとって揺るぎない帰属の場所です。カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ガル・コスタ、カルリーニョス・ブラウンといったブラジル音楽の巨匠たちを生んだ土地の空気が、本作にも静かに染み込んでいます。 そんなドレアが数年前にミルトン・ナシメントの名盤『クルービ・ダ・エスキーナ』を再発見したことは、彼の音楽観を大きく変えました。理論に縛られず、旋律とハーモニーを自由に探求する姿勢は、本作の作曲にも深く影響しています。ニール・ヤングやカエターノ・ヴェローゾといった存在も、彼の長い道のりに寄り添う“永遠の伴走者”として言及されています。そして40歳を超えた今、若い頃に音楽へすべてを捧げなかった人生を省みつつも、建設作業員として働いた年月を「失われた時間」ではなく、表現を成熟させるための“遅い車線”だったと捉えるドレア。その視点が、本作に穏やかな深みと誠実さをもたらしています。 アルバム中盤の「Mais Que Dois」では、二部構成の展開の中で、海を眺めるような没入感と、深いグルーヴが交差します。ヴォーカル・ハーモニーに絡むジョアナ・ケイロス(Joana Queiroz)のクラリネットも印象的です。一方、「At Que Seque」では歪んだギターが顔を出し、サイケデリックな側面を覗かせます。また「Maria Milhes」はニール・ヤング的な佇まいを感じさせる楽曲で、人生の困難を多層的に見つめる詩的な内容が語られます。さらに「Sem Ancorar」には、盟友ルイーザ・ブリット(Luiza Britto)がゲスト・ヴォーカルとして参加。彼女を含むコレクティヴ〈Outras Vozes〉での継続的な協働も、本作の背景にあります。 シャイで踊りが得意ではないと自認しながらも、サルヴァドールのカーニヴァルを“聖なるもの”として捉えるドレア。街と共に生きる感覚が、控えめながらも芯の通った歌として結実した一枚です。トラックリスト 1. O Que Mais Voce Quer Saber De Mim?2. Maria Milhoes 3. Mais Que Dois4. Essa Pressa5. Ate Que Seque6. Quatro Ventos 7. Sem Ancorar8. Pequenas Criaturas9. Meu Lugar10. A Cidade11. A Pe No DesertoDOREA / O QUE MAIS VOCE QUER SABER DE MIM?