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説明

2026年1月25日発売新譜
東洋の旋律とコズミックなグルーヴが結びつく──
イン・インが放つ、最高到達点のダンス・アルバム！

　オランダ最古の町マーストリヒト出身のエキゾ＋ファンク・ディスコ・バンド、イン・イン。2017年にマーストリヒト近郊のバレエ学校で行った実験的ジャム・セッションをきっかけに活動を開始し、翌年のシングル「Dion Ysiusk」で注目を集めました。東アジア〜東南アジアの60〜70年代サイケデリック音楽やイタロ・ディスコなど、多彩な大衆音楽の発掘を重ねながら、自分たちのディスコ／ファンク感覚との融合を追求。こうして生まれた“コズミック・ディスコ”とも呼ばれる特異なサウンドで、瞬く間に国際的な支持を獲得してきました。
　これまでに『The Rabbit That Hunts Tigers』（2019）、『ジ・エイジ・オヴ・アクエリアス』（2022、ライス INR-8061）、『マウント・マツ』（2024、同 INR-3246）を発表し、2024年にはフジロック出演（7月）や単独来日公演（11月）も実現。某レコード店でのサイン会も大盛況となり、国内での人気の高さを印象づけました。そして現在のメンバーは、ケース・ベルケルス（Kees Berkers／dr）、レミー・シャレン（Remy Scheren／b）、エリック・バント（Erik Bandt／g）、そして今回からメンバーとなったジェローム（ジェリー）・シャレン（Jerme “Jerry” Scheren／kbd）の４名。全員がレコード・ディガーであると同時に、アジア圏の大衆音楽を独自の視点で再解釈し、インストゥルメンタルならではの“想像の余白”を音楽に与える姿勢も共通しています。バンド名「YN YN」は、陰陽思想を踏まえつつ、“均衡の取れないものの中に調和を見いだす”という理念を表したもの。グループとしての方向性を象徴する名称です。
　そんな彼らの４作目となる本作『ヤッタ！』は、前作『マウント・マツ』で強まった〈東洋趣味×コズミック・ディスコ〉の延長線上にありつつ、さらにダンスフロア直結の推進力を増したアルバムです。哲学者アラン・ワッツの声をサンプリングした冒頭曲「In Search Of Yang」で“陰と陽は一体である”という言葉が響くとともに、イタロ・ディスコ的な４つ打ちの高揚感が一気に広がり、アルバム全体のテーマとテンションが一挙に提示されます。
　「Lecker Song」は60年代日本製スパイ映画のようなエキゾ・ソウル、「Yata Yata」はタイ映画を思わせるディスコ・ウェスタン、「Night In Taipei」は台北の夜景のように柔らかく、「Pattaya Wrangler」ではタイの海辺がそのまま音像となって現れます。「Kasumi’s Quest」では、ゲーム音楽のサウンドトラックのような異世界感を表現。いずれの楽曲も、東アジア〜東南アジアの旋律への憧れと、そこから着想したインストゥルメンタルの物語性が際立っています。
　制作にあたっては、４人が同じ部屋に入り、生演奏をそのままテープに録音する“ライヴ・セッション方式”を採用。これによりシリーズ中もっともオーガニックで温度感のあるサウンドが生まれました。メンバー自身が「ついに本当の意味で“バンド”になれた」と語るように、表現の精度とグルーヴの一体感はこれまでで最高潮。アルバム・タイトルの「ヤッタ！」も、日本語の「やった！」に由来し、この達成感を象徴する言葉です。
　世界を横断する音の旅と躍動するダンス・グルーヴが共存した、イン・インの新たな代表作と呼べる１枚。これは2026年早々、大注目すべきタイトルです！！

●日本語解説／帯付き

トラックリスト
1. In Search Of Yang
2. Spirit Adapter
3. Lecker Song
4. Yata Yata
5. Night In Taipei
6. Golden Lion
7. Elma
8. Kasumi's Quest
9. Slow Burner
10. Pattaya Wrangler
11. Mooncake Melody



2026年1月25日発売
YIN YIN / YATTA!