Office Sambinha ― オフィス・サンビーニャ

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説明

　ヨーロッパを中心に記録的なセールスを残した前作『デブ（ハート・ブロークン）』（ライス WRR-319）がここ日本でも話題になったアルジェリア出身の女性シンガー・ソングライター、スアド・マシ。祖国を追われ、現在はフランスを拠点に音楽活動を行っている彼女の３作目となる本作は、祖国アルジェリアへの望郷の念が詰まったフォーキーでメランコリックな作風が特徴。そして近年世界的に注目を浴びているアラブ=アンダルース音楽を踏襲しつつ、スアド本来の持ち味であるリリカルな楽曲作りにも磨きがかかり、前作以上に充実した作品に仕上げてくれた。モーリタニアの音楽家ダビー・トゥーレもゲストで参加し、これまでにない彩りをアルバムに添えてくれた。
　これはアラブ音楽の新しい方向性を示唆する重要な１枚といえそうだ。