アマリア・ロドリゲス/サムデイ ~ 1965 ノーリー・パラマー・セッション(CD) すべてのイメージを表示 価格:3,080円(税込) [予約販売]: メーカー型番:VCR-8125 メーカーURL:ライス(Valentim de Carvalho) ツイート この商品について [問い合わせる] 説明 2025年12月21日発売新譜価格改め8年ぶりに再発! ファドの女王アマリアが60年代に挑んだ〈英語曲セッション〉の全貌、ついに明らかに! 〈ファドの女王〉アマリア・ロドリゲス(192099)は、20世紀ポルトガルを象徴する歌手であり、世界にファドを知らしめた存在であることは、改めて説明する必要はありません。1940年代にリスボンで頭角を現し、1954年の映画『過去を持つ愛情』で歌った「暗いはしけ(Barco Negro)」の成功を機に国際的な名声を確立。オランピア劇場やハリウッド・ボウルなど名舞台を制し、ポルトガルの声としてその名を不動のものにしました。 1960年代半ば、アマリアは創作の最盛期を迎えます。作曲家アレン・ウルマンとの共作による『ブスト』(1962)や『コン・ケ・ヴォス』(1970)でファドを芸術へと高める一方、ポルトガル各地の民謡を歌った録音にも取り組み、国民的アーティストへと成長しました。そうした偉業の数々については、近年ライス・レコードから発売してきた様々な豪華盤やボックス・セットでも詳しく紹介しています。 そのアマリアの足跡の中で、もうひとつ特筆すべき録音が本作『サムデイ〜1965・ノーリー・パラマー・セッション』です。本作は、彼女が1965年秋にリスボン近郊オエイラスで行った英語曲のレコーディングを収めたもの。時期的には、ポルトガル民謡を歌った『わが祖国ポルトガルを歌う』(現在は廃盤)と並行していた時期にあたります。指揮を執ったのは、クリフ・リチャードやヘレン・シャピロを手がけた英国ポップス界の名匠ノーリー・パラマー(Norrie Paramor)。彼のもとでアマリアは「ブルー・ムーン」「サマータイム」など英語のスタンダードを録音しました。これら8曲は1984年にLP『Amlia na Broadway』として発表されましたが、本作では当時未発表だったポルトガル語のファド曲や別テイク、さらに未完成の「ザ・マン・アイ・ラヴ」の一部など、半世紀眠っていた音源を加え、セッションの全貌を初めて公開しています。 本セッションでは、アマリアがいつものギターラやヴィオラの伴奏ではなく、ノーリー・パラマーの編曲によるフル・オーケストラをバックに歌っている点にも注目すべきです。ファド特有の間や節回しから離れ、英語曲ではジャズやブロードウェイの洗練を、ポルトガル語曲ではより叙情的で広がりのある響きを追求しています。英語での歌唱にはアマリア自身の慎重な姿勢がうかがえますが、その声にはいつもの情感と力強さが宿り、異国語の旋律にも確かにファドの魂が息づいています。また、「アイ・モウラリア」「リスボア・アンティーガ」「コインブラ」などの自作レパートリを、パラマーの優美なオーケストレーションで再構築した録音も聴き逃せません。 本作は、ファドの伝統を芸術へと昇華させたアマリアが、同時にポピュラー音楽と真摯に向き合っていたことを伝える記録でもあります。歌の力を信じ、世界と対話し続けた一人の歌手の“もうひとつの肖像”。かつて2017年にライス・レコードから発売されましたが、今回の再発にあたり、価格を3,000円+税から2,800円+税に改定し、より手に取りやすくなりました。 アマリア作品の中でも珍品中の珍品とも言える英語曲集ですが、どんな曲を歌っても〈アマリアはアマリア〉と強く感じさせるあたりはさすがです。ファド・ファンはもちろん、すべてのヴォーカル・ファン必聴の発掘盤です。●日本語解説/帯付きトラックリスト1. All the Things You Are2. The Nearness of You3. Blue Moon4. I Can’t Begin to Tell You5. Who Will Buy6. Long Ago & Far Away7. Summertime8. Can’t Help Lovin’Dat Man9. Ai Mouraria10. Solidao11. Lisboa Antiga12. Coimbra13. Can’t Help Lovin’Dat Man (excerto)14. Can’t Help Lovin’Dat Man (take alternativo)15. Summertime (take alternativo)16. Long Ago & Far Away (take alternativo)17. The Man I Love (excerto)2025年12月21日発売AMALIA RODRIGUES / SOMEDAY