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説明

ビタースウィートな余韻に満ちた“モンク解体新書”

　ドイツの音楽家ブルカルト・クンケルが、セロニアス・モンクの世界を独自に再構築した意欲作。『Thelonious Himself』や『Alone in San Francisco』など、モンクのソロ作品に触発され、より内省的で自由な側面に光を当てた本作では、オーヴァー・ダビングを一切行わず、コード・ツィター、バス・クラリネット、バセットホルン、アルト・ツィター、ハープ・ツィター、シュルティ・ボックスといった楽器を同時に操りながら即興演奏を展開しています。アクースティックな音色の重なりが、どこか懐かしくも切ない情感を醸し出し、モンク楽曲の再解釈に加えて、彼の精神を受け継ぐ即興演奏も多数収録。型にはまらない創造力と深い敬意がにじむ、まさに“もうひとつのモンク”を味わえる１枚です。

BURKARD KUNKEL / MONXARELLA