ケレティギ・エ・セ・タンブリニ/ザ・シリフォン・イヤーズ(2CD) すべてのイメージを表示 価格:3,740円(税込) [予約販売]: メーカー型番:SAR-3437 メーカーURL:ライス(Stern's Africa/EMI) ツイート この商品について [問い合わせる] 説明 2026年2月1日再発売《Stern’s Africa Archive Editions》ギネアの大衆音楽の礎を築いた偉大なる音楽家の集大成アルバム! 2000年代後半にイギリスのレーベル《Stern’s Africa》からリリースされた2枚組コンピレーション・シリーズが、今回《Stern’s Africa Archive Editions》と銘打ち廉価で復活することになりました。第2弾となる本作は、その中でも人気の《ザ・シリフォン・イヤーズ》シリーズの掉尾を飾った、ケレティギ・エ・セ・タンブリニの編集盤(2009年作)です。 シリーズの出発点となった『オタンティシテ〜ザ・シリフォン・イヤーズ』(ライス SAR-3436)は、独立後に進められたギネア(ギニア)の文化政策“オタンティシテ(正統)”のもと、国営レーベル〈シリフォン(Syliphone)〉に集められた録音をまとめたアンソロジーでした。その中心的存在として活躍したのが、バラ・エ・セ・バラダンとケレティギ・エ・セ・タンブリニというふたつの国立オーケストラでした。 リーダーのケレティギ・トラオレ(1934年コナクリ生〜2008年没)は、ギネア現代音楽の“父”と称される名音楽家でした。バンジョウやギターからサックス、フルートまで自在に操り、独立前夜のホテル楽団や自身の〈ハーレム・ジャズ〉で活躍。独立後は国立楽団から派生したオーケストラのリーダーに抜擢され、コナクリのダンスホール〈ラ・パイヨット〉を本拠とする〈オルケストル・ド・ラ・パイヨット〉、のちの〈ケレティギ・エ・セ・タンブリニ(ケレティギと鼓手たち)〉を率いることになります。 彼らの音楽は、地元の民謡やグリオーの叙事詩をベースに、キューバ音楽やジャズの要素を取り入れたギネア独自のモダン・ポップス。西アフリカではバラフォンが主役だった時代に、いち早くキーボードをオーケストラに導入したことでも知られます。力強いブラス・セクションと切れ味鋭いギター、躍動するパーカッションが織りなすアンサンブルは、のちに一般的となる「アフリカン・ポピュラー」のスタイルを先取りしたものでした。グリオー歌手クヤテ・ソリ・カンジャを迎えた作品でシャルル・クロー協会ディスク大賞を受賞するなど、国際的評価も高いグループです。 本2枚組『ザ・シリフォン・イヤーズ』は、1960年の初録音から、ギネア音楽がもっとも力強く花開いた60年代後半〜70年代前半、そして1976年のラスト・セッションまでを網羅した決定版アンソロジーです。政権を讃えるプロパガンダ・ソングや叙事詩のオーケストラ版、キューバの名曲カヴァー、インスト・チューンまで、ケレティギ・グループの多彩なレパートリを一望できる内容で、当時初CD化となるトラックも多数含まれていました。世界各地のコレクターやアーカイヴの協力により実現した、資料的にも音楽的にも極めて重要な作品です。 パッケージには、オリジナルLPジャケットや貴重な写真、詳細なライナーノーツを収めた全44ページのフルカラー・ブックレットが付属し、その日本語対訳も添えてお届けしますので、ギネア文化革命の背景から各曲の物語まで深く味わっていただけます。 ギネア音楽、そしてアフリカ・ポピュラー音楽史を語るうえで、決して外せない必携の2枚組。ぜひ『オタンティシテ〜ザ・シリフォン・イヤーズ』とあわせて、“西アフリカ音楽のベーシック・アイテム”としてお勧めいたします。●日本語解説/帯付き2026年2月1日発売KELETIGUI ET SES TAMBOURINIS / THE SYLIPHONE YEARS