Office Sambinha ― オフィス・サンビーニャ

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説明

　やっぱりワールド・ミュージックで最高の歌手は故ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンだった。そう思えるアルバムが、ひさしぶりに日本で登場した。これまでのヌスラットの日本盤のほとんどがヨーロッパにおける録音だったが、これは珍しく地元パキスタンのレーベルに残された音源。しかも録音は80年代後半で、ヌスラットが世界デビューを果たした直後。彼のパーティがもっとも気合が入っていた時期だ。 地元音源ということもあって、歌うヌスラットや楽団のメンバーに緊張感はなく、長尺ナンバーでもリラックスしてスタート。徐々に盛り上がり、最後は自然に大爆発という理想的な展開が楽しめる。なによりもすばらしいのはその若々しい歌と演奏。晩年の円熟した歌声を収録した『ヌスラットよ、永遠に』とはひと味違う、ホットでナマナマしいパフォーマンスがすばらしい。