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説明

2026年2月8日発売新譜
伝説のアコーディオン奏者たちが勢揃い！超貴重な初期ザディコのライヴ音源集！

　〈ザディコの王様〉ことクリフトン・シェニエの出身地としても知られる、アメリカ合衆国ルイジアナ州南西部セント・ランドリー教区オペルーサスは、同州において３番目に古い都市として知られます。同地は元来〈オペルーサス族〉と呼ばれるアメリカ先住民の居住地でしたが、その後17世紀後半よりヨーロッパ列強による入植が開始され、フランス領→スペイン領→フランス領という変遷を辿りました。
　そんな複雑な歴史変遷を持つ同地では、フランス系クレオール人、スペイン系クレオール人、有色（アフリカ／先住民）系クレオール人、そしてアカディア人（フランス直系移民）で構成された独自の混血コミュニティが誕生。同コミュニティ内では、ルイジアナ・クレオール語（フランス語をベースとしたクレオール語）が使用されるようになり、特異な文化形態が形成されていくこととなりました。そんなルイジアナ州南西部の一部コミュニティで誕生／発展した音楽が、ルイジアナ・クレオール音楽。アカディア人の音楽〈ケイジャン（アコーディオンとフィドル、トライアングルを入れたバンド形態で演奏されるワルツ、ツー・ステップなどのダンス音楽で、メロディやリズムなどはフランスをはじめとしたヨーロッパ系民俗音楽に類似する。歌詞はフランス語で歌われる場合が多い）〉、そして〈ザディコ〉でした。
　〈ザディコ〉は、伝統的なフレンチ・クレオール音楽に、ニューオーリンズR&B、テキサス・ブルース、ビッグバンド・ジャズ、ロックンロール、そしてケイジャンなどの要素を融合した音楽スタイルであり、クリフトン・シェニエのアイディアによって1940年代に誕生。50年代に第一次黄金期を迎えました。基本的な楽器編成はボタンアコーディオンとラブボード（ウォッシュボードとも）。多くの歌詞はフレンチ・クレオール語で歌われます。主なパフォーマンスの場はダンスホールやホームパーティ、居酒屋などで、人々が踊るための陽気なダンス音楽として、地元オペルーサスの人々を中心に愛されてきました。
　今回ご紹介する作品は、1950年代から60年代にかけ、ルイジアナ州、そしてテキサス州の田舎町の居酒屋やダンスホールで録音されたザディコのライヴ音源集。ダンサーたちの笑い声などや拍手などもストレートに録音されているため、当時の賑わいがダイレクトに伝わってきます。主な収録アーティストは、お馴染みクリフトン・シェニエを筆頭に、シドニー・バビノー、アルバート・シュヴァリエ、ウィリー・グリーンなどといった初期ザディコ・シーンで活躍した伝説のアコーディオン奏者たち、そしてR&B／ジャンプ・ブルース／テキサス・ブルース／ケイジャンと、ジャンルを横断した活躍で知られ、ザディコ音楽誕生にも深い影響を与えたクラレンス・ガーロウ（1911-86）など。ケイジャン色の強いツーステップから陽気なR&B〜ロックンロール風、さらにはクールでブルージーなナンバーにいたるまで、ありとあらゆるタイプのザディコ・チューンを楽しむことが出来ます。クリフトン・シェニエを足がかりに、ザディコの世界にもう一歩先まで足を踏み入れてみたいという方や、ザディコ初期のリアルなフィーリングを味わいたい方にはうってつけの一枚です。是非お楽しみに！

●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください

トラックリストはこちらをご覧下さい。







2026年2月8日発売
V.A. / ZYDECO, VOL. 1: THE EARLY YEARS 1949-62