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説明

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「パランダ」を代表する若手音楽家

　ガリフーナ人のルーツ・ミュージックとも言えるのが、パランダと呼ばれるスタイル。もともとはパーカッションが主体のアフリカ直系の音楽でしたが、19世紀にスペイン系の音楽の影響でギターを導入したことで現在のスタイルが生まれたとされています。ブルースとキューバのソンを合わせたようなそんな音楽をパフォーマンスする音楽家たちを一堂に集めたのが、ガリフーナ・オールスターズ『パランダ』（ライス EAR-569）という編集盤でしたが、その作品に古老音楽家たちにまじって伝統を継承しながら新しい要素を加えて新鮮なサウンドを聴かせてくれたのが、このアウレリオ・マルティネスでした。
　アフロ色の強いサウンドにテナー・サックスやエレキギターを加えて彩り豊かに、そののびのびとした歌声 を披露する様は「ガリフーナ・ソウル」と呼ぶのにぴったり。このアルバムの６年後には英リアル・ワールドからの『ラル・ベヤ』（ライス）世界でデビューを果たし、その作品にはセネガルのユッスー・ンドゥールやオーケストラ・バオバブが参加するなど、アフリカ音楽との接点をそれまで以上に探りました。それがあったのも本作の評価があってこそ。パランダ世界進出の直前の熱いマグマがほとばしります。