Office Sambinha ― オフィス・サンビーニャ

この商品について　　[問い合わせる]

説明

2025年7月27日発売新譜
〈アフリカの声〉の遺志を継ぐ者がいた！血と音で紡がれるギネアの壮大な叙事詩！！

　西アフリカ伝統音楽ファンに朗報！かつて〈アフリカの声〉と呼ばれ、西洋世界にも大きな感動を与えたギネア人歌手ソリ・カンジャ・クヤテ。そのDNAを正統に受け継ぐ男性歌手カービ・カンジャ・クヤテが、フランスの人気ワールド・ミュージック・レーベル〈Buda Musique〉から父をトリビュートする超意欲作を発表してくれることになりました。
　ソリ・カンジャ・クヤテ（193377）は、西アフリカ音楽史に燦然と輝くグリオーの名歌手として知られ、ギネア独立以前から〈アフリカ・バレエ団〉（のちの国立ギネア・バレエ）で活躍し、その後は世界中の舞台で喝采を浴びました。叙事詩を語る強靱な歌声と、伝統に西洋的な和声感覚を加えた音楽性で“アフリカ音楽の象徴”として知られ、1970年には名盤『アフリカの声』でフランスのシャルル・クロー賞を受賞。ユネスコや国際フェスティヴァルでの公演を重ね、ギネア文化の象徴として国際的に活躍を続けましたが、1977年にわずか44歳でこの世を去りました。
　本作『父ソリ・カンジャ・クヤテに捧ぐ』は、その偉大な遺産を実の息子であるカービ・クヤテ（本名：カビネ・カンジャ・クヤテ／1965年生）が継承・再構築したトリビュート・アルバムです。カービは若くして演劇と音楽の両分野で頭角を現し、2000年の傑作『Silant』や、ジャズ歌手ディー・ディー・ブリッジウォーターのワールド・ツアーへの参加などで、国際的な評価を得てきました。本作は、映画『La Trace de Kandia（カンジャの足跡）』の制作をきっかけに始動したプロジェクトで、カービにとっては父と向き合うように取り組んだ作品となっています。
　参加ミュージシャンには、バラケ・シソコ（コラ）、ランシネ・クヤテ（バラフォン）といった現代西アフリカ音楽を代表するグリオー系音楽家たちのほか、サリフ・ケイタやユッスー・ンドゥールらの作品に多数参加してきた盲目のピアニスト、ジャン＝フィリップ・リキエル、そしてソリ・カンジャの元コーラスだったアミナタ・カマラらが名を連ね、世代と音楽文化をつなぐしなやかなアンサンブルが展開されます。さらに、「Dari」ではフランスの名トランペッター、ファブリス・マルティネスが参加し、伝統音楽とジャズ的感性が交差する瑞々しい響きを加えています。
　収録曲には、フラニの英雄アルファ・ヤヤを讃える「Mobalou」、伝承歌「マニ・サッジョ」の再解釈「Dari」、幼くして亡くした母への思いを歌う「N’nah Yafa」、婚姻制度への風刺を含む「Masanou」、旅の記憶「Wamiyo」など、物語性に富んだ楽曲が並びます。どれも父ソリ・カンジャのレパートリを踏まえながら、現代の息吹を注いだものばかりです。
　そして何よりも心を打つのがカービの歌声です。その音色、節まわし、抑揚のすべてに、父の面影が息づいています。血と声が継ぐ伝統の力に、思わず胸が熱くなる…そんな音楽がここにあります。
　アフリカ音楽の歴史と魂に触れる、真に記憶されるべき一枚です！

●日本語解説／帯付き

トラックリスト
1. Mobalu
2. Dari
3. N nah Yafa
4. Sara Foto
5. Masanou
6. Tinkisso Dan
7. Mawoula
8. Wamiyo

2025年7月27日発売
KAABI KOUYATE / TRIBUTE TO KANDIA