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V.A./オルケスタ・デ・クエルダ/弦楽バンド文化の終焉 1926〜1938(CD)

価格:3,630円(税込)
[予約販売]: 
メーカー型番:FLR-33058
メーカーURL:ライス(Smithsonian Folkways)

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説明
2026年7月12日発売新譜
米国ルーツ・ミュージックの老舗レーベル《Arhoolie Records》の人気盤
アメリカ/メキシコ国境地帯で育まれた豊かな音楽遺産とその変容の物語を追う一枚


 アーフーリー・レコード が、テハーノ(メキシコ系アメリカ人)の音楽的ルーツを体系的に残すために制作したシリーズ作品〈Mexican-American Border Music〉。今回は同シリーズより、『オルケスタス・ティピカス〜アメリカ/メキシコ国境地域のダンス音楽 1926〜1938年』(ライス:FLR-32067)の姉妹作品『オルケスタ・デ・クエルダ/弦楽バンド文化の終焉 1926〜1938』をご紹介いたします。
 本作は、メキシコ北部からテキサス国境地帯にかけて発展した〈オルケスタ・デ・クエルダ(弦楽バンド)〉の歴史をたどる貴重な音源集。同音楽文化終焉の時期にあたる、1926年から38年にかけて録音された音源がコンパイルされています。
 オルケスタ・デ・クエルダとは、ヴァイオリンやマンドリン、ギター、バホ・セスト、弦ベースなどを中心とした小編成の弦楽アンサンブルの総称で、酒場やダンスホール、地域の祝祭などが演奏の舞台となりました。同時代に都市部で人気を集めた大編成による〈オルケスタ・ティピカ〉に対し、こちらはより農村的で庶民的な音楽文化を担っていた存在です。
 アルバムの副題「The End of a Tradition(ある伝統の終焉)」が示すように、本作は一つの音楽文化が消えゆく瞬間を記録した作品でもあります。1930年代後半になると、ドイツ系移民の影響を受けたアコーディオン音楽が急速に普及し、のちのコンフントやノルテーニョへとつながる新しい潮流が主流となりました。結果、弦楽中心のオルケスタ・デ・クエルダは、徐々に表舞台からその姿を消していくことに。本作では、その転換期/過渡期ならではの多彩かつ興味深い音楽世界を聴き取ることができます。
 収録は、ホベンティーノ・ローサス作曲のワルツ「Sobre Las Olas」や、クラシック由来の有名曲「La Paloma」、メキシコを代表的する名曲「Sobre Las Olas」ほか、全26曲。ポルカ、ワンステップ、カンシオーン、舞曲など、当時の人気ナンバーがヴァリエーション豊かに並びます。聴きどころはやはり、メキシコ系アメリカの人々特有の軽快なリズム感覚と流麗な弦楽の絶妙な融合。ダンサブルであると同時に、気品やセンチメンタリズムも感じられる楽曲群は大変に魅力的です。また、のちに〈テハーノ音楽の母〉と呼ばれることとなる、リディア・メンドーサの若き日の音源なども登場。こちらについては、メキシコ系アメリカ人音楽史を知る上でも重要な資料だと言えます。
 さらに興味深いのは、本作からはメキシコ音楽だけでなく、テキサスのフィドル音楽やウェスタン・スウィングとの接点も見えてくるという点。「New Spanish Two Step」や「Marosovia」には、国境地帯音楽共通の響きが刻まれており、のちにミルトン・ブラウンやボブ・ウィルスらによって発展するテキサスのウェスタン・ミュージックとの結び付きも感じ取られます。
 国境地帯の文化が育んだ豊かな音楽遺産と、その変容の物語が息づく一枚。是非お楽しみに!

●日本語解説/帯付き

トラックリストはこちらをご覧下さい。







2026年7月12日発売
V.A. / ORQUESTAS DE CUERDAS: THE STRING BANDS: THE END OF A TRADITION: 1926-1938