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スモーキー・ベイブ/カントリー・ブルースへの回帰(CD)

価格:3,300円(税込)
[予約販売]: 
メーカー型番:FLR-3160
メーカーURL:ライス(Smithsonian Folkways)

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説明
2024年5月12日発売新譜
謎めいたカントリー・ブルースマン:スモーキー・ベイブが1960年代初頭に残した超貴重音源集!

 アメリカン・ルーツ・ミュージックの老舗レーベル〈アーフリー・レコード〉。1960年創立以降、同レーベルはブルース、ラグタイム・ジャズ、ケイジャン音楽、ザディコ、テックス=メックス、オールドタイム・ミュージック、ブルーグラスなど、古くよりアメリカに根付く大衆音楽文化や各ジャンルの凄腕ヴェテラン・ミュージシャンたちを次々と発掘し、世界に広く紹介してきました。特に創立者であるクリス・ストラクウィッツ(1931- )が持つ抜群の音楽センス、〈本物の音楽〉を鋭く嗅ぎ分ける人並外れた嗅覚、音源収集のために全米を走り回る情熱とフットワークの軽さには目を見張るものがあり、ボブ・ディランやライ・クーダー、ボニー・レイット、ローリング・ストーンズのメンバーたちなど、こだわりの深い音楽ファンが心酔していることでも知られています。そんなアーフリー・レコードから2014年にリリースされたのが、ミシシッピ州出身のミステリアスなカントリー・ブルースマン:スモーキー・ベイブ(1927-73)による1960年台初頭のフィールド・レコーディング音源をまとめた一枚『ウェイ・バック・イン・ザ・カントリー・ブルース〜ザ・ロスト・Dr.オスター・レコーディングズ』です。
 ロバート・ブラウン、通称:スモーキー・ベイブは、1960年代初頭に台頭したフォーク/ブルース・リヴァイヴァル渦中で発見された〈影の逸材〉。1927年合衆国南部ミシシッピ州イッタ・ベナで生まれた彼は、綿花やトウモロコシを栽培するプランテーションの小作人として非常に厳しい生活を送っていました。過酷な生活の友としてギター演奏に親しんでいた彼は、やがてギターを片手に宿無しのホーボーとして南部一帯を放浪。数年間彷徨い続けたのち、安定した職を得るためにニューオーリンズに続くルイジアナ州の大都市:バトンルージュへと拠点を移動させました。1950年代には同地でセミプロのミュージシャンとして散発的に働いていたものの、発見された1960年代初頭には地元へと戻っており、ガレージ整備士として暮らしていたといいます。フォーク/ブルース・リヴァイヴァル・ブームの中でわずかながらレコーディングも経験しますが、タイムリーでリリースされた作品は、1960年、そして1961年にフォーク・リリック・レーベルおよびブルースヴィル・レーベルから発売された2枚のアルバムにとどまりました。また、同時期にバトンルージュ周辺で開催されていたごく身内だけのピクニックや、地元の小さなパーティーなどで数年間演奏活動を行ったりもしましたが、その後突如として姿を消してしまい、スモーキー・ベイブの物語はそこで事切れてしまいました。その後の彼の消息を知る者は皆無となりましたが、聴く人のボディにガツンと喰らわせるような重く太く強烈なベース・ライン、エモーショナルなスライド・ギター演奏、抜群にシャープなリズム感、時折呪術的なものにも聴こえる独特なヴォーカル・スタイルなど、深い魅力に満ち溢れた彼のパフォーマンス音源が世に多く残されなかったことは非常に残念なことだと言えるでしょう。
 今回ご紹介する本作は、ルイジアナ州立大学の民族音楽学者:ハリー・オスター博士によって1960年代初頭にフィールド・レコーディングされ、クリス・ストラクウィッツによってプロデュース/編集された、スモーキー・ベイブの貴重音源集。収録音源はいずれも1960年から1961年にかけて録音されたものなのですが、オスター博士がレコード制作よりも教育へと興味を向け、それまでの録音物を全て棚上げにしてしまっていたがために、2014年までその音源が公開/発売されることがありませんでした。彼のブルースマンとしての魅力が余すところなく記録された本作は、非常に貴重なものであると言えます。もちろんアーフリー作品であるだけに音質、臨場感共に最高!本物の〈ダウン・ホーム・ブルース〉をお求めの方に、強くおすすめしたい一枚です。

●日本語解説/帯付き

トラックリストはこちらをご覧下さい。



2024年5月12日発売
SMOKY BABE / WAY BACK IN THE COUNTRY BLUES: THE LOST DR. OSTER RECORDINGS