12月31日(土) やっと今日になって自宅の大掃除をする時間を作れた。完璧に終わらせることはできなかったが、少しはキレイになったので、なんとかスッキリ気分のお正月を迎えられそうだ。 夜は例年通り、母親の家へ。父が生きていたときには、お正月は外国で、なんてことも多かったのだが、いまは母親がひとりでお正月では可哀そうなので、実家に帰るようになった。ずいぶんと親孝行になったものだ。 |
12月30日(金) 会社業務は昨日で終わったけど、実はぼくの仕事はまだ終っていない。今日が銀行の年内最終営業日。なので、今日は支払いと会計の締めをやらないといけなかったのだ。昨日は忘年会だったので、すっかり二日酔い。家を出たくない気分だったが、でもまさか支払いをしないで年を越すわけにはゆかない。なんとか頑張って会社に向かって、仕事を済ませた。 なんて言いながらも夜になったらすっかり元気回復してしまうのだから、現金なものだ。夜は昨日に続いて忘年会。と言っても、会社のそれではなく、地元の友人たちとの飲み会だ。2日続けての飲み会なんて、たぶん今年はじめて。こんなこと、年末ならではだ。 思えば今年一年、飲み会のお誘いはほとんどお受けできずに過ごした。お酒が嫌いなわけではないが、どうしても時間の折り合いがつかなかったのは、きっと時間のやりくりがヘタクソだったからだろう。少し反省して、来年はもう少しマメにお付き合いができるようにしたいと思う。 |
12月29日(木) 今日でサンビーニャは仕事納め。業績不振のなか、なんとか頑張った2005年は、最後のほうになってちょっとだけ希望が見えてきた一年だった。来年は今年以上に良い仕事が出来そうな予感がする。 そんなことより、まずはお礼を。今年一年のご愛顧には、心より感謝申し上げます。そして来年も、どうぞよろしくお願いいたします。1月5日から業務再開いたします。 |
12月28日(水) 今日はリスト作成日。今週のメインは、久しぶりに復活することになったファイルーズの名盤『愛しきベイルート』と、ブラジルの鬼才オルランジーヴォの『サンバフレックス』に決まった。ともに1月29日の発売予定だ。 ファイルーズの名盤については、いまさら内容について書くことはない。ぼくはこういう名盤を廃盤のままにしておかないことが、こういう仕事をしている自分の責務のひとつだと考えている。 ロックやジャズなんかの名盤はいつでも日本盤が出ているのに、ワールドの分野では一度廃盤になると甦らないものが多すぎる。それじゃ、若いファンがあまりにかわいそうだ。もちろん、こんな古いアルバムを出したって、雑誌でいまさら取り上げられるわけではないし、当然売れ行きもよくない。でも、だからと言って、そのままにしていたら、状況は悪くなる一方だ。ぼくは昔から、人のことを文句言うひまがあったら、自分でやってしまおうという主義だ。だから、たとえ商売にならなくても、名盤と呼ばれるアルバムくらいは常にカタログに残しておきたいと思う。今年もマラヴォワの『ジュ・ウヴェ』をはじめ、名盤復活プロジェクトには精を出したが、来年もこの方針は出来る限り続けようと思っている。 もうひとつのオルランジーヴォについては、すでにこの欄で何度か書いているので、いまさら書き加えることはない。エンリッキ・カゼスが関わったライヴを見て、この人の面白さを再発見させられた。今度の新作もエンリッキがプロデュースしているが、出来はかなり良い。シロ・モンテイロのファンキー・サンバの伝統を受け継ぐ人がまだいるというだけでも、嬉しくなってしまう。 そんなリストは社員たちにまかせて、今日は解説書きに没頭。昨日下書きを終えていたバーデンとトン・ゼーの解説2本を脱稿して、さらにアパレシーダのCD解説も書き終えた。これで今年の原稿書きは打ち止めだ。思えば、先週の金曜日から今日まで、ずっと仕事漬け。ゆっくりする時間がないどころか、仕事以外でまったく音楽を聞けなかった。今日も終わった後、とことん疲れてしまって、これから音楽を聞こうという気分にはなれない。 そんな疲れた状態で、しばらく書く余裕がなかった日記をまとめて書き。こちらもこれで今年は打ち止めだ。 |
12月27日(火) 今日になってトラーマからバーデン・パウエルとトン・ゼーのDVDが入ってきたから大騒ぎ。この2本は解説付きで発売することになっていたので、さっそく内容をチェック。解説の準備に取り掛かった。 トン・ゼーのほうは、インタビュー中心、というか、話し出したら止まらないという感じで嬉々として喋りまくるトン・ゼーを中心に収録したDVDだから、よほど好きな人以外は見ても面白くないかもしれない。でも一方のバーデンは、ぼくもけっこう楽しめた。ギターのヴァーチュオーゾぶりを楽しむDVDではなく、むしろ作曲家、あるいはシンガー・ソングライターとしての彼に焦点を絞った内容。でも、ぼく好みで、レパートリーは当然彼が良い曲をたくさん書いていた60年代の作品が中心だし、バーデンは自身のギターだけを伴奏にしっとり歌うところもグッとくる。さらに自身の生涯を語ったインタビューも挿入されており、アタマのほうではピシンギーニャの「あの頃」をギター1本で聞かせてくれちゃうから、嬉しい限りだ。おまけにネルソン・カヴァキーニョの曲まで歌ったり、自身のルーツを語る場面が特に印象的。ファンならきっと楽しめる内容だろう。 一部のお店には年末には並んでいるはず。目に付いたらチェックしてみてください。 |
12月26日(月) 先週荷物が届かなくて発売が遅れてしまったゼキ・ミュレンのアルバム2枚がやっと入ってくるというので、慌てて解説原稿を脱稿させた。2枚とも、改めてじっくり聞きなおしたが、ともにすばらしい内容だ。特に『サーデッティン・カイナクを歌う』なんて、何度も聞き返してしまった。 タイトルに名前が出てくるカイナクさんは、1920〜30年代は歌手としても活躍した人。当社でも『トルコ声楽の真髄』(サンビーニャ TS-6014)を配給したことがあった。あのミュニール・ヌーレッティン・セルチュークの唯一のライヴァルだったというくらいだから、本当にすばらしい歌声だ。そんな彼が40〜50年代には映画音楽の作曲家としても活躍していたことは知っていたが、でもこれほどすばらしく多彩な作品を残していたとは思わなかった。しかも歌っているのは、全盛期のゼキ・ミュレンだ。これでつまらないわけがない。トルコ音楽の名盤のひとつと言っていいだろう。年末にはお店に並んでいるはずなので、見つけたらぜひチェックしてください。 |
12月25日(日) 今週発売になるトーマス・マプフーモの解説原稿を脱稿。書き終わったら、もうヘトヘト。力が入ったこともあるが、それ以上に体調がまだ元に戻っていないせいもあるようだ。なので、今日はあまり無理しないで、早く寝ることに。 |
12月24日(土) クリスマス・イヴ。でも、年末も押し迫ったこの日がヒマだったとか、女の子とデートを楽しんだなんてした記憶は、まったくない。今日も朝から仕事。たまっている解説原稿の準備に追われて過ごした。 今日もっとも時間を費やしたのが、明日書き上げる予定のトーマス・マプフーモの解説の準備。書きはじめる前に、久しぶりに過去の作品をまとめて聞いておこうと思って引っ張り出したら、結構な数で、聞いていたらアタマがクラクラしてしまった。最近は新作をあまり出さないマプフーモだから、体調が心配。ひょっとして、これが彼のアルバムの解説を書く最後の機会になるかもしれない、なんて思いはじめたら、とても気楽に書く気分になれなくなってしまった。でも久しぶりに聞き返して、マプフーモの偉大さを再確認させられた。機会があったら、他の時期のマプフーモの音源も復活させたくなってきた。 |
12月23日(金) こんな日に天皇誕生日だなんて、まったくバカげている。年末のこんなに忙しいときに、誰かの誕生日だからと言って、のんびり仕事を休める人が、どこにいるのだろうか。祭日なので仕方なく会社は休みにしたが、ぼくは当然仕事。朝から会社の経理仕事と、たまっている解説原稿に取り組んだ。 |
12月22日(木) すっかり体調を崩してしまったが、休んでいるわけにはゆかない。年末の会社仕事はたっぷりたまっている。それを少しでも片付けないと、たまっている解説原稿に手が付かない。ボーッとしたアタマを振り絞って、なんとか会社仕事のほうだけでも片付けることに。 |
12月21日(水) 昨日の午後に続いて、今日も体調が悪い。リスト作成日だが、最低限やっておかないといけない仕事だけをして、後は休ませてもらうことにした。 今週のリストのメインはダブルムーンの新作。1月22日発売予定だ。これ以外にも来年1月には注目新譜がたくさんある。来週にはまとめてアナウンスする予定なので、お楽しみに。 |
12月20日(火) 週末に頑張りすぎたせいか、忘年会で飲みすぎたのが悪かったのか、今日は朝から体調が思わしくない。熱があるのか、息苦しさを感じる。そこで午後から病院に行ってきた。これを機会に、自宅の加湿器が古くなってしまったので、新しいものと買い換えることに。 |
12月19日(月) 今日も朝から雑務仕事。一日中数字と格闘して、やっと決算関係の準備のほとんどの部分を終わらせることができた。おかげで、夜は少しだけ解放的な気分。休肝日の予定だったが、ついワインを少しだけ飲んでしまった。 |
12月18日(日) 今日は完全休養日にしたかったのだが、そうもゆかない。決算に向けた準備の続きをやることにした。当社の決算は12月で、本来なら1月に資料を提出するわけだが、その1月に海外でのミックスの仕事を入れてしまったせいで、全部を前倒しで準備をしないといけなくなってしまった。決算関係については、年内にたな卸し以外のすべてをおわらせてしまう予定。それ以外にも、経理関係の仕事は山積み。どんどん進めてゆかないと。 とは言いながらも、ここのところ時間もなかったので、洗濯と掃除、食料の買出しなどを、まったくやっていなかった。それくらいは今日やっておかないと。さらに先週は忘年会続きで、お酒を飲みすぎたこともあって、今日は完全休肝日に決定。来週も週末付近にまた忘年会がいくつかあるので、今日から火曜くらいまで、アルコールは休んだほうがいいかもしれない。 夜は予定通りトヨタ・カップ。イギリスのリヴァプールとブラジルのサンパウロによる決勝を楽しんだ。大方の予想に反してサンパウロが優勝。個人的に応援していたので、とても良い気分だ。 ぼくがサンパウロを応援したのは、ブラジルのクラブだからではない。優れた選手をヨーロッパのチームに買われてしまう貧乏な南米のチームが、お金をかけて選手を補強できる裕福なヨーロッパのチームに勝ったら、面白いと思うからだ。トヨタ・カップは、毎年ヨーロッパの有名チームと南米の貧乏チームの対戦になるが、ぼくはいつも南米のチームを応援している。今回もサンパウロからブラジル代表に選ばれた有名選手は一人だけ。あちこちから優れた選手をかき集めた多国籍チームであるリヴァプールと比べたら、まったくの貧乏チームだ。それでもこういう結果が出るのだから、サッカーは面白い。 |
12月17日(土) 土曜日だけど、朝から仕事。年末調整のための資料と、決算の準備をはじめることにした。朝早くから頑張ったが、いち段落ついたのは午後2時過ぎ。疲れました。 そして午後からは外出。久しぶりに渋谷に出たので、エル・スールに寄ってきた。原田さんとお会いするのも本当に久しぶり。今日も夜は某会社(昨日とは別)関係の忘年会があったので、あまりゆっくり出来なかったが、それでも貴重な情報をたくさん教えていただいた。 |
12月16日(金) 毎週恒例の雑用仕事。そろそろ年末調整の準備をしないといけないし、それが終わったら決算の準備だ。これから年末にかけては、どうしても会社仕事が多くなってしまう。 さらに忙しく感じさせるのが忘年会。付き合いだけの会はできるだけ行かないようにしているが、それでも断れない会はどうしてもある。今日の夜も某会社関係の忘年会がひとつ。帰宅は12時。疲れました。 |
12月15日(木) 今日はリスト作成日。今週のメインはシティ・ヌールハリザのライヴCDになった。内容は先にこのページでも紹介したアルバート・ホールにおけるライヴVCDと同じ。VCDでは売っていただけるお店が少なかったが、CDならどこでも置いてくれる。これまでのキャリアの集大成みたいなライヴだから、ファンの皆さんには楽しんでもらえるだろう。 ちなみに、今週のリストあたりで紹介している新作の入荷は、ほとんど来年になってから。シティのライヴも1月15日の発売予定だ。 今日は荻原さんと浅草の<あらまさ>へ。久しぶりにゆっくり日本酒を味わった。 |
12月14日(水) 午前中にエリス・レジーナのDVDの解説原稿を入稿。午後は来月のライスの発売アイテムを検討するために、自宅でひたすらサンプル・チェック。それがほぼ決定したところで、夕方から打ち合わせを1本をこなした。 聞いたサンプルの中では、レバノン出身の女性歌手サバの50年代録音と思われるCDが最高にすばらしかった。ファイルーズとほぼ同世代で、当時はライヴァルともいえる歌手だったようだが、76歳になったいまも現役で活躍。最近の写真もネットで見ることができる。でも、なんと言ってもスゴいのが50〜60年代録音だ。本当にすばらしい歌唱力で、コブシの快感を久しぶりに味わった。アラブ音楽史上、もっともソウルフルだった歌手と言えるかもしれない。できたら1月あたりには出したいと思っているので、もしも実現したらチェックしてみてください。 |
12月13日(火) 午前中に自宅でメールのやり取りなどを済ませて、午後から事務所に。ちょっとした打ち合わせの後は、再び自宅に戻って、ひたすら解説原稿書き。明日までに少なくとも1本は終わらせたいので、今日は頑張らないと。 |
12月12日(月) 雑務仕事に追われる一日。午前中は自宅でメールの返信やリリース・スケジュールの調整。午後からはサンプル盤の整理をした後に、打ち合わせに出て、帰宅したらもう9時だ。でも、今日一日で細かい仕事がずいぶん片付いた。 ブラジルの各誌(紙)で、音楽担当の評論家が今年のベスト・アルバムを発表しているようだ。とりあえずチェックできたものをまとめてみたら、以下のようになった。当社で配給しているロベルタ・サー、評価高いようです。 *ヴェージャ(雑誌)選者:セルジオ・マルチンス 1. Roberta Sa - Braseiro 2. Chico Pinheiro - Chico Pinheiro 3. Pato Fu - Toda Cura Para Todo Mal 4. DJ Dolores - Aparelhagem 5. Nereu - Samba Power 6. Spok Frevo Orquestra - Passo de Anjo 7. Marcos Valle - Jet-Samba 8. Ed Motta - Aystelum 9. Nacao Zumbi - Futura 10. Moacir Santos - Choros & Alegria *エスタード・ジ・サンパウロ(新聞)選人:ラウロ・リスボア 1. Nacao Zumbi - Futura 2. Cidadao Instigado - Cidadao Instigado e o Metodo Tufo de Experiencias 3. Meirelles e os Copa 5 - Esquema Novo 4. Sonic Junior - Pra Fazer o Mundo Girar 5. Los Hermanos - 4 6. Uakti - Oiapok Xui 7. Tom Ze - Estudando o Pagode - Na Opereta Segregamulher e Amor 8. Moacir Santos, Mario Adnet & Ze Nogueira - Choros & Alegria 9. Jards Macale - Real Grandeza 10. Andre Mehmari e Na Ozzetti - Piano & Voz 11. Nadinho da Ilha - Meu Amigo Geraldo Pereira 12. Pedro Miranda, Alfredo Del-Penho e Pedro Paulo Malta - Lamartiniadas- A Musica de Lamartine Babo 13. Roberta Sa - Braseiro 14. Alzira Espindola e Alice Ruiz - Paralelas 15. BiD - Bambas & Biritas Vol. 1 16. Sandra Peres e Paulo Tatit - Pe com Pe 17. Drumagick - Checkmate! 18. Zelia Duncan - Pre-Pos-Tudo-Bossa Band 19. Nereu - Samba Power 20. Totonho e os Cabra - Sabotador de Satelite *オ・ジア(新聞)選者:マウロ・フェレイラ 1. Roberta Sa - Braseiro 2. Gal Costa - Hoje 3. Zelia Duncan - Pre-Pos-Tudo-Bossa-Band 4. Moraes Moreira - De Repente 5. Dudu Nobre - Festa em Meu Coracao 6. Daniela Mercury - Bale Mulato 7. Leila Pinheiro - Nos Horizontes do Mundo 8. Zizi Possi - Pra Ingles Ver...e Ouvir 9. Nereu - Samba Power 10. Pato Fu - Toda Cura Para Todo Mal 11. Rappin' Hood - Sujeito Homem 2 12. Parteum - Raciocinio Quebrado 13. Ney Matogrosso - Canto em Qualquer Canto 14. Moacir Santos - Choros & Alegria 15. Chico Cesar - De Uns Tempos pra Ca 16. Aldir Blanc - Vida Noturna 17. Gabriel O Pensador - Cavaleiro Andante 18. Maria Bethania - Que Falta Voce me Faz 19. Marcos Valle - Jet-Samba 20. Barao Vermelho - MTV ao Vivo *ジョルナル・ド・ブラジル(新聞)選者:ジョアン・ベルナルド・カルデイラ 1. Ceu - Ceu 2. Roberta Sa - Braseiro 3. Los Hermanos - 4 4. Lulu Santos - Letra e Musica |
12月11日(日) そろそろ大掃除の季節。丸一日、それに専念できる日はとても取れそうもないので、今日から少しずつ掃除をはじめることにした。今日はまずはエアコンと窓拭き。これだけでも結構時間がかかる。それに掃除だけでなく、整理しておきたいCDや本もたくさんたまっている。これも簡単には終わりそうもない感じなので、今日から少しずつやってゆくことにした。 CD棚を新しく買ったのは半年ほど前だが、実はまだ整理がちゃんとついていないジャンルがある。昨日も地下室が見つからなかったし、こういうことが続くと精神衛生上良くない。棚に押し込んだままになっているCDを引っ張り出して、ちゃんとアーティスト別に並べ替える作業だけでもタイヘンだが、さらにそうしてCDを眺めているうちに、どんな内容だか思い出せなくて、つい聞き返してしまうものもあったりするから、ますます時間がかかってしまう。サンプル盤は自宅には置かないことにしているが、それでも棚には数千枚のCDが並んでいる。なんとか年末までにキチンと整理を終わらせるようにしたいのだが。 夜は、近くのスーパーで比内鶏を買ってきて、鶏鍋を作ることに。けっこう美味しく出来た。そして比内鶏を食べながらふと思い出したのが、浅草の<あらまさ>。ぼくにとって秋田料理といえば<あらまさ>で、もっとも好きな居酒屋さんのひとつなのだが、最近は忙しくてまったく顔を出していなかった。この季節はハタハタが入っているはずだし、そろそろ初しぼりも入荷しているだろう。そう思うと、すぐにでも行きたくなる。来週あたり、なんとか時間を見つけて飲みに行くことにしよう。 |
12月10日(土) 朝から税理士さんと打ち合わせ。今月は年末調整、そして決算がある。毎年のことだけど、12月から1月にかけては、大嫌いな経理仕事がいっぱいだ。ウンザリするけど、会社をやっている限りは仕方がない。 午後は自宅で一休み。今日入荷したトラーマやライフ・レコードのサンプルをチェックしながら過ごした。エリス・レジーナのDVD(晩年のテレビ映像)が入ってきていたが、これが思ったよりも良い内容なので一安心。さっそく解説を書き上げて、来週あたりには出荷することにしよう。週末にはお店に並ぶはずなので、ファンの皆さんは楽しみにしていてください。 夜はザ・バンドのボックスを再チェックすることに。解説をじっくり読みながら、最初の2枚をじっくり楽しんだ。いまさらザ・バンドを聞いてワクワクすることはないが、こうして仕事と関係ないCDを聞いているとリラックスできる。久しぶりにディランの地下室も聞きたくなったが、これは探したけど、結局見つからなかった。 |
12月9日(金) 午前中に雑務仕事を終らせて、午後には支払い。その後は事務所で帳簿整理に精を出した。明日は税理士さんと打ち合わせなので、それまでに全部終わらせておかないといけない。毎日ちゃんとつけていれば、こんなに苦労しなくて良いのだが、経理を専門に仕事をしているわけではないので、どうしても一度にまとめてやることになってしまう。結局、全部終わったのは夜の10時。それから自宅に戻って、食事を作って食べたら、もう12時を回ってしまった。明日は早起きしないといけないのに…。 |
12月8日(木)
休養明けがいきなりリスト作成日。今週のメインは、当社がもっとも力を入れてきたアフリカの音楽家のひとり、トーマス・マプフーモの全盛期レコーディングを集めた『シングル・コレクション』(ライス RLR-595)に決まった。発売は、12月30日。お正月はマプフーモの若々しい歌声を聞いて盛り上がってください。 ちなみにマプフーモは現在アメリカを拠点に活動。近作の録音もアメリカで、それらは当社が配給させていただいてきた。そして今度の『シングル・コレクション』もアメリカのレーベルからの発売だ。普段はヨーロッパの会社との取り引きが多い当社だが、アメリカの会社からもよく探すと面白いアルバムが登場している。今後はそちらのほうも目を配ってゆきたい。 午後は打ち合わせで外出。夕方は自宅に戻ってメール。終わったら、午後8時を回っていた。6日ぶりの仕事なせいか、今日はちょっとお疲れモード。 メールをチェックしていると、そろそろ次の音楽見本市に関する問い合わせが多くなっている。1月はフランスのカンヌでミデム、2月はブラジルのレシーフェでポルト・ムジカールという音楽見本市があるのだが、どちらかでミーティングしたいという、ヨーロッパのレーベルからの打診だ。これは休養中に考えたのだが、ぼくは1月のミデムは飛ばして、2月のレシーフェに行こうと思っている。 ぼくがこの街を訪れたのは、もう24年も前のこと。81年のカーニヴァルの後だった。それからブラジル北東部の音楽は大きく変わった。そんな中でこの街がどう変化しているのかは、とても興味があるし、なによりもいまの北東部音楽がどうなっているのか、レシーフェに行かないとわからないことが多い。これまでブラジル音楽に力を入れてきた当社だから、そういったこともしっかりフォローすべきなのだろう。そのためにも、久しぶりにレシーフェを訪れてみるのも有意義ではないかと思う。 ブラジル北東部の夏(2月はブラジルでは真夏)は暑い。きっとビールも美味しいだろう。いまから、とても楽しみだ。 実はもうひとつ、旅行のお誘いがあって、1月の上旬、マリのキダルでティナリウェンを中心とした音楽フェスティヴァルがあるから、ぜひ来ないかと、ティナリウェンのマネージャーさんから連絡があった。これはもちろん、例の<砂漠のフェスティヴァル>とは別の企画。外国からの招待がない分、本当の砂漠の音楽家たちが多数出演するのだそうだ。昨年の<砂漠のフェスティヴァル>は予定された音楽家たちが出演しなくて、わざわざ行った人は残念な思いをさせられたそうだが、こんな話を聞く限りでは、今年は<砂漠のフェスティヴァル>よりも、キダルのフェスティヴァルに行ったほうが良さそうな感じだ。なによりも、こちらではティナリウェンが必ず出演する。3日間、砂漠の音楽がたっぷり楽しめるフェスティヴァルになると、ティナリウェンのリーダー、イブラヒムが言っているのだから、間違いないだろう。 なんて書いているぼく自身は、1月は会社の決算があり、ジャカルタでミックス作業もやらないといけないので、ほぼ無理。だいたい、音楽見本市のような仕事ならともかく、音楽フェスティヴァルだけのために外国に行くなんてことができるほどヒマではない。誰かに代わりに見に行ってもらって、後でお話を聞かせていただければと思って、ここに書きました。 |
12月3日(土)〜12月7日(水)
サンビーニャを立ち上げたのが8年前。それから今日まで、社員たちは別にして、ぼく自身は長い休みをもらうことがなかった。でも、今回はじめて、5日間だけお休みをもらって、旅行に出かけることにした。行き先は秘密。社員にも言っていないので、ここでも書かない。もちろん完全なひとり旅で、観光は一切なし。ホテルでのゆっくりした時間を楽しんだ。 5日間で読んだ本は5冊。持っていったCDはアマリア・ロドリゲスの8枚組ボックスだけ。だから、ほとんどの時間を、アマリアを聞きながら、本を読んで過ごした。そうして考えたのが、今後の仕事のことだ。自宅にはサンプルCDや最近買った本が山積みされているので、どうしても目先の仕事のことばかり考えてしまい、ゆっくりとモノを考える余裕がない。会社に行っても状況は同じだ。そこで今回は、ほんの少しだけでもそんな生活から離れて、もっと大きなタームで仕事のことを考えてみたかった。その目的はある程度達成できたと思う。 まあ、5日間なんて、本当にアッという間に過ぎてしまい、ゆっくり休んだという気にはならなかったが…。 そんな旅の途中で、ブラジル音楽のアルバムを出されているレーベル、タッタルーガの武智百合子さんが亡くなったことを知った。葬儀には行けなかったが、花を送らせてもらった。ご冥福をお祈りします。 |
12月2日(金) |
12月1日(木) リスト作成日にして外国への送金日。さらに午後には打ち合わせも2本ほどあって、今日も慌しい一日になった。 今週のリストのメインは、トルコの取引先カラン・レーベルから発売されたゼキ・ミュレンの2枚のアルバム。SP時代を中心にした映画のための録音を集めたもので、ゼキ・ミュレンの全盛期録音のもっとも大事な部分がやっと復刻されたという感じだ。今月25日(クリスマス!)には店頭に並ぶ予定なので、どうぞお楽しみに。 |