ア−ティスト

ラビ・アブ=カリル

タイトル
ハングリー・ピープル
オ−ダ−番号
HMSI-2110
定価(税込
2,100円
         

なんとウードでフリー・ジャズ!? レバノン生まれの鬼才ウード奏者の新作!


 アラブ音楽を象徴し「楽器の女王」とも呼ばれる弦楽器ウードは、日本の琵琶や西洋楽器のリュートの祖先として知られ、とても長い歴史を持っています。そんなウードを操る偉大な音楽家のひとり、ラビ・アブ=カリルが、とてもユニークなアルバムをリリースしてくれました。
 本作の主人公、ラビ・アブ=カリル(ラビハ・アブ=ハリル)は1957年にレバノン・ベイルートに生まれました。4歳よりウードの演奏をスタートさせた彼は、70年代の後半に音楽の勉強のためドイツへと渡り、80年代の初頭よりヨーロッパでレコードを残すようになりました。以後、アラブ音楽と西洋音楽との接点を探る試みを目指した音楽を作り出すようになった彼は、我が国においても高い知名度を誇るまでになりました。
 そんな彼が残した最新作がこちら。全曲がラビの作曲によるもので、政治経済の現状からインスパイアされたというユーモア・タッチなインストルメンタル・ナンバーを全部で10曲収録しています。バックを務めているのはドラムズ、サックス、アコーディオンのほか、ベース・パートにはチューバ、もしくはセルパン(ヘビのように曲がった形状を持つ金管楽器)を擁した彼のバンド“メディテラニアン・クィンテット”が参加。ジャジーでアヴァンギャルドなテイストが中心の、かなり変わったアレンジで聞かせます。
 もちろん聞き所は、今年で55歳になるベテラン演奏家ラビ・アブ=カリルの華麗なウード演奏。ユニゾン・パートが多い難解な作風が多いですが、要所要所で聞かせるソロ・パートでは、アラブ音楽のマナーに則った即興演奏をタップリと披露し、ジャズともアラブ音楽ともいえない不思議なサウンドを紡ぎだします。
 アラブ音楽ファンだけでなく、フリー・ジャズやアヴァンギャルドなどがお好きな方にもお勧めいたします。

●[サンビーニャ・インポート]は弊社がお勧めする輸入盤をお客様にリーズナブルな価格で提供する事を目的にしたシリーズです。
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