ア−ティスト

ヴァリアス

タイトル
マーヴェラス・ボーイ〜西アフリカのカリプソ
オ−ダ−番号
PPR-227
定価(税込
2,310円
         

西アフリカで独立の気運が盛り上がった50年代に大爆発したカリプソ


 イギリスのユニークなレーベル、オネスト・ジョンズから、またまたユニークな復刻盤が登場しました。今回はなんと西アフリカのカリプソにスポットが当てられた一枚です。
 ご存知のように、カリプソはカリブ海のトリニダード産。アメリカのジャズよりも早く1911年にはじめての録音が成されたという起源の古い音楽です。そのカリプソが、なぜか1950年代に西アフリカで英語圏の国々で大爆発。幅広い地域において、さまざまな音楽家やグループによって取り上げられました。
 西アフリカではハイライフと呼ばれる独自の音楽が存在しています。当初はギターを中心にしたシンプルな編成でしたが、50年代になるとそれがモダン化されて、ブラス・セクションなどがついたグループも登場しました。いわゆるモダン・ハイライフの時代に突入するわけですが、その時代に大きく取り入れられたのが、同じ英語圏の音楽であるトリニダードのカリプソでした。このアルバムに収録されているのは、そんな時代の音源です。
 これはまさに西アフリカにおいて独立の気運が盛り上がった時代の出来事。同じ時期に西〜中部アフリカのフランス語圏の地域ではキューバのルンバが独自の現代的な音楽を生み出す基礎になりましたが、英語圏においてそのルンバに相当する音楽がカリプソだったと言えるかもしれません。
 このアルバムでは、シエラ・レオーネ、ガーナ、ナイジェリアなど、幅広い地域における録音を収録。西アフリカにおいて最初にカリプソを歌ったエベネザー・カレンダーから、モダン・ハイライフの父と呼ばれるE・T・メンサー、ナイジェリア音楽の始祖的な存在であるボビー・ベンソンなど、初期の西アフリカ音楽を代表する巨匠たちの音源がズラリと並びます。
 西アフリカにおいて現代的な音楽がスタートした時期ならではの熱気溢れる歌声を、じっくりお楽しみください。

トラック・リスト
1. Poor Freetown Boy - Famous Scrubbs
2. Taxi Driver (I Don't Care) - Bobby Benson & His Combo
3. Ariwo - Chris Ajilo & His Cubanos
4. Olubunmi - Roy Chicago
5. Bere Bote - Mayor's Dance Band
6. Nylon Dress - Steven Amchi & His Empire Rhythm Skies
7. Fire Fire Fire - Ebenezer Calender & His Maringer Band
8. Scrubbs Na Marvellous Boy - Famous Scrubbs
9. Dick Tiger's Victory - Godwin Omabuwa & His Sound Makers
10. Igha Suo Gamwen - Rolling Stone & His Traditional Aces
11. Tree & The Monkey, The - E.T. Mensah & His Tempos Orchestra
12. Calypso Minor One - Bobby Benson & His Jam Session Orchestra
13. Costing Off Living Nar Freetown - Ebenezer Calender & His Maringer Band
14. Me Nar Poor Old Man Nor Do Me So - Ebenezer Calender & His Maringer Band
15. Gentleman Bobby - Bobby Benson & His Combo
16. Yabomisa Sawale - Victor Olaiya
17. Mami - The Rhythm Aces
18. Arria Baby - Ebenezer Calender & His Maringer Band

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