アフリカ音楽の王様フランコの新しい編集盤
全盛期だった66年〜77年までの録音をコンパイル!
コンゴ音楽シーンにおいて数々の金字塔を打ち立てただけでなく、アフリカ音楽を世界に幅広くプロモートとした偉大なる音楽家と言えば、間違いなくこのフランコ(1938−89)です。生涯に星の数ほどの録音を残してきたフランコだけに、これまでも様々な編集盤が各社から発売されてきましたが、その中でも非常に高い内容の作品がこの度登場することになりました。
フランコは1953年に“コンゴ音楽の父”と呼ばれたグラン・カレ率いるアフリカン・ジャズのメンバーとして最初の録音を残しています。その後自身のバンド“OKジャズ”をスタートさせ、ルンバなどのキューバ音楽を主体としたダンス音楽を演奏し大きな人気を博します。そして時代時代のサウンドを吸収しつつ独自のスタイルを築き上げたフランコの全盛期だったのが、60年代後半から70年代中盤にかけてと言われています。
今回フランスのレーベル“カントス”が制作した本作は、そんなフランコの全盛期である66年〜77年までの録音を集めたコンピレイション盤です。つまり本作はフランコが一番輝いていた時期だけを集約した編集ということになるのです。煌びやかなギター、力強い歌声、躍動するリズム、そしてなにより楽曲そのものの完成度の高さは、コンゴ音楽がもっとも豊かな音楽性を持っていた時期を象徴するものと言い換えることができるでしょう。また従来のファンにとって嬉しいのは、ライスとしてこれまでに発売してきたフランコ作品『フランコフォニック 第1集』(SAR-3604)、『フランコフォニック 第2集』(SAR-3607)、『黄金の20周年』(SAR-3808)を含め、オフィス・サンビーニャがこれまでなんらかの形で紹介したフランコ作品のどれにも収録曲にカブリがない点。それだけ貴重な音源ばかりなので、多くの人が新鮮な気持ちでフランコの全盛期録音を楽しめるという作品に仕上がっているのです。
美麗デジパック仕様。そしてもちろん当時の貴重なオルジナル・ジャケや写真、ライナーノーツを掲載したブックレットが付録。しっかりとした形での復刻編集となっております。すべてのアフリカ音楽ファンにお勧めできる1枚です。
トラックリスト
1. Tres Impoli
2. Ce n'est pas Possible Chouchou
3. Fariya
4. Tala Ye Na Miso
5. Presence Na Ngai Ebangisaka
6. Si Vous Passez par la
7. Momi
8. Zenaba
9. Na Loba Loba Pampa Te