トピック・レコード70周年記念〜秘蔵の名盤・貴重録音を一気にCD復刻
その第3弾は、イギリスにおける伝統復興運動の中心にいた大物イワン・マッコールが
1956年に残した伝統バラッドの集大成アルバム!
トピック・レコード70周年を記念して、トピック・レコードが7枚の貴重アルバムをCD復刻してくれました。ライス・レコードではそれらのアルバムを順次日本盤としてリリースしてゆく予定です。
これはその第3弾。いよいよトピックを代表する、というより、イギリスにおける伝統音楽復興運動そのものを代表する大物イワン・マッコール(1915−89)のアルバムの登場です。
劇作家であり詩人であり作曲家でもあったイワン・マッコールは、どの国の人もそれぞれ自分の国の音楽を楽しむべきだという強い信念を持ち主でした。そんな彼がイギリス共産党の動きと連動するかたちで伝統音楽の復興活動をスタートさせたのは戦後のこと。そしてそんな彼の活躍もあって、50年代から60年代にかけて、イギリスではイギリスの伝統歌のみを歌うフォーク・クラブが数多く出現することになったのだそうです。
そんなマッコールが残したアルバムの中でも、もっとも重要なシリーズのひとつが1956年にトピックに残した伝承歌集の5枚のアルバムでした。
19世紀にイングランドやスコットランドのバラッドを収集整理したのがフランシス・ジェウムズ・チャイルド(1825-96)ですが、ここではそのチャイルドがまとめた5巻に及ぶ書物に収録されたバラッドから名作を厳選。そんな時代を超えた伝統歌の名作を、イワン・マッコールはすべて無伴奏で歌います。しかもCD2枚組。150分に及ぶ伝統バラッド集大成アルバムです。
イギリスのフォーク音楽に関心を持つファンの皆さんにとってはベーシックな作品。しかも60ページを超えるブックレットも付いて、まさに家宝と言える2枚組でしょう。しかも今回が初CD化。さすがトピック。すばらしい仕事をやってくれました。