ア−ティスト

ウム・サンガレ

タイトル
セヤ〜喜び
オ−ダ−番号
WCR-218
定価(税込
2,310円
         

WORLD CIRCUIT最新作! 進化したマリ/ワスル音楽を聴かせるウムの最高傑作


 2008年のワールド・ミュージック・シーンで大きな話題になった一つが、10年前の幻のライヴをCD化した『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ライヴ・アット・カーネギー・ホール』(ライス WCR-788)でした。それを制作したのは現在のワールド・ミュージック・シーンの頂点を極めているUKのレーベル<ワールド・サーキット社>でしたが、同社の次回作がいよいよリリースされる事になりました。今度はそのワールド・サーキット社がブエナ・ビスタ・シリーズと平行して力を入れてきた西アフリカ音楽の最高のディーヴァ、ウム・サンガレの最新アルバムです。
 ウム・サンガレは女性歌手の宝庫といわれるマリのワスル地方出身のシンガー。伝統的な歌声を持つ彼女はこれまでにワールド・サーキットからアルバム数枚をリリースしてきたほか、弊社が2003年に発売し現在の<砂漠のブルース人気>の火種ともなったアルバム『砂漠のフェスティヴァル』(ライス TUR-534)でティナリウェンやロバート・プラントらとともに登場し、その名を広く知らしめました。
 そのウムの前作『ウム』(2003年作/国内盤として本作と同時発売予定)以来6年ぶりとなる最新作が本盤です。彼女のトレード・マークといえるワスル地方特有のファンキー・ビートを支柱に、より精密度さと成熟度が増した<先進的ワスル音楽>ともいえそうなサウンドを収録しているのが本作最大の特徴で、一夫多妻制やアフリカ社会における女性の役割などをテーマにした歌を収録。しかも全てがウムによる自作曲です。
 サウンドはワスルの伝統弦楽器カマレ・ンゴーニや伝統打楽器などに加え、単音弾きのギターがその中心。そこにフルート、オルガン、サックス、ヴァイオリンなど、様々な楽器がさりげなく登場し、サウンドをリッチに盛り上げます。さらにリヴィング・カラーのドラマー、ウィル・カルホーンや<アフロビートの担い手>トニー・アレンがドラムスでゲスト参加しているほか、<ンゴーニの達人>バセク・クヤーテがフィーチャーされた曲もあるなど、ワールド・サーキットならではの豪華客演陣も魅力です。
 マリ/ワスル音楽の新たなるディメンションを魅する記念すべき超力作。最高の西アフリカ音楽を全てのファンにおすすめいたします。

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