1月31日(水)

 月で一番忙しい支払日。そして経理仕事と旅行の準備…。自社制作アルバムになかなか手をつけられないのがもどかしい。

 

1月30日(火)

 一日中自宅にこもって、自社制作アルバムの選曲作業。ただ曲を選ぶだけでなく、本まであれこれチェックしはじめてしまったものだから、なかなか進まない。良い曲を選ぶことはもちろん大切だが、それ以上にライスのアルバムはコンセプトが売りもの(と、少なくとも作っている本人は思っている)。そんなことも考えながら試行錯誤して作るので、どうしても時間がかかってしまう。まあ、ぼくとしてはおかげで勉強にはなるのだが。

 

1月29日(月)

 旅行前に済ませておかないといけない雑務的な仕事にひたすら取り組む一日。決算の資料はほぼ終わったけど、月末恒例の経理仕事はまだ全然手をつけていない。こうして音楽に関わる仕事をしていても、実際には音楽とは関係ない仕事が山積み。これが現実だと思って諦めるしかない。

 

1月28日(日)

 2月3日から、またまた海外出張に出る。今回も長旅なので、出発前に1日か2日くらいはゆっくり休みを取りたいと思っていたのだが、とりあえず今日がその日になった。休みと言っても、いつもの通り、掃除や洗濯や片づけで一日が終わってしまう。楽しみにしていた大阪女子マラソンも、途中をちょっと見ただけ。テレビもゆっくり見れない一日だった。
 できたら、旅行前にあと一日、何もしないでじっくり体を休められる日が欲しい。

 

1月27日(土)

 昨日の続きで音源集め。そして音源の状態をチェック。これはこれで手のかかる仕事だが、それでもつい先日までやっていた数字とのニラメッコよりもずっと楽しい。朝からレコードをとっかえひっかえかけていたら、気がついたときには日が暮れていた。

 

1月26日(金)

 3月に発売する予定の自社制作のアルバムの音源集めに着手。すでに収録する曲目のほとんどは決めたのだが、実際に音源を集めて、CDに編集して聞いてみないことには、最終決定を下せない。それ以前に、状態の良い音源がない場合は、どこかから調達してこないといけない。そんなわけで、まず今日は、自分のレコード棚にある音源の状態チェック。とりあえずレコードを取り出して、半分くらいをチェックした。

 ここでひとつ問題が発生。LPに続いてSPをチェックしようと思ったのだが、針の状態がいまいち思わしくないことを思い出した。しかも、ぼくが使っているカートリッジはすでに製造中止。針を変えるにはカートリッジを新しく探さないといけないから困ってしまった。LPではなくSP用のものだから、そうはたくさん作られているわけでない。少ない選択肢の中から、どれを買うべきか、夜はそのための情報収集に追われた。仕事用にも使うので、あまりクセのあるものは好ましくないのだが、どれがどんな音を出すのか、ぼくには見当もつかない。しかも、どれもそれなりのお値段。試しに買ってみよう、なんて思えないから、ますます困ってしまう。

 

1月25日(木)

 毎年のことだが、今月は決算の準備に手間取ったせいで、通常の仕事が大幅に遅れてしまっている。そしてそれ以上に、さすがにちょっと疲れた、というのが、いまの正直な状況だ。今月に入って、しっかり体を休めることが出来たのは、お正月くらい。しかも、休みがない上に、慣れない数字との格闘ばかりをやってきたものだから、なんか変な疲れが残っている。今日もまさにそんな感じ。頑張ろうと思っても、体がいうことをきかない。

 夜はひとつ仕事の打ち合わせの後に渋谷のエル・スールへ。原田店主と久しぶりに今後の仕事についてアレコレ話し合った。

 

1月24日(水)

 午前中に解説原稿を入稿。午後にはポルトガル語の原稿もほぼ完成させた。こちらも明日の朝に再チェックしたらブラジルのレコード会社に入稿できそうだ。

 明日はリスト作成日。でも、なぜか今週は新譜の資料がどこからも送られてこない。まだお正月ボケが続いているわけはないが、いったいどうしちゃったのだろう。今週はちょうどフランスのニースでミデム音楽見本市が開かれているが、みんなそれに行ってしまったということだろうか。情報が来ないくらいならいいが、荷物がシップされないのは困ってしまう。ミデムは25日まで。26日の金曜日に帰国して、次に出勤してくれるのは29日あたりだろうか。でも、それからでは遅すぎる懸案も多い。せめてメールだけでもチェックしてもらえると助かるのだが。

 ミデムの後は、2月7日からブラジルのレシーフェでポルト・ムジカールという音楽見本市もあるなど、この時期は国際見本市の連続だ。どこの会社も海外出張が多くなるだろう。ちなみに、ぼくはポルト・ムジカールと同時開催をしているブラジル音楽見本市に行く予定。でも、他の会社に迷惑をかけないように、どんな状況でもメールをチェックできる体勢を整えておくことにしたい。

 

1月23日(火)

 やっと今日から本格的な仕事に本腰を入れられる。とりあえず来月発売されるティナリウェンの解説原稿をほぼ完成。そして夜には、次のライス独自制作盤のアイディアを練った。実はまだポルトガル語による解説原稿は全部終わっていないのだが、これも夜に少し進められた。この調子だと、解説原稿類は明日には全部片付けられるかもしれない。
 しばらく経理仕事などばかりやっていたせいか、いまはこういう普通の仕事をするのがすごく楽しい。

 

1月22日(月)

 午前中に税務署などに行って、経理仕事が一段落。午後は事務所で先週できなかった雑務仕事も片付けた。こういう得意じゃない分野の仕事が終わると、すごく落ち着いた気分。やっぱりぼくは音楽と直接関わりのある仕事をしているときのほうが楽しい。

 午後にはビクターさんと打ち合わせ。映画『クロッシング・ザ・ブリッジ』サウンドトラック盤をビクターさんが発売するのだが、そのときに新世代トルコ音楽を盛り上げたいという企画が、だんだん現実化してきたようだ。3月になったら、都内のあちこちでイヴェントがあるらしい。詳しい情報はこのサイトでもご紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに。

 

1月21日(日)

 毎年のことだが、1月は忙しい。今年はお正月3日から仕事をはじめたのに、今日まで完全休養を一日も取れなかった。さすがに疲れてきたが、それ以上に、忙しくて掃除がいい加減にしかできないので、部屋が散らかり放題。あまりに状態に、今日はさすがに我慢できなくなった。今日も仕事の予定を入れていたが、それは後回し。とりあえず仕事部屋の整理を先にすることに。さらに積んであったCDや本も整理。おかげでスッキリした気分だ。

 部屋を整理していて見つかったのが、カスカチーニャ&イニャーナのDVD。年末に入荷したのだが、解説を書くために一度だけ見て、そのままになっていた。せっかく「発見した」ので、もう一度アタマからゆっくり見直してみたら、これが年末に見た以上にすばらしく感じられるから不思議。忙しい中で解説を書くために見たときには、じっくり味わうまではゆかなかったのだろう。ギターだけを伴奏に歌うおしどり夫婦の滋味溢れるデュエットは、レコード以上にシンプル。でも、それがイニャーナの温かみ溢れる歌声をますます引き立ててくれる。これが疲れた体をジンワリと慰めてくれるところが魅力だ。最近見たDVDでは、間違いなく最高。ブラジル音楽ファンより、ラテン・ヴォーカルをお好きな人にお勧めしたい逸品だ。

 

1月20日(土)

 朝は早く起きて、事務所で帳簿の整理。そして午前中に税理士さんと打ち合わせを終わらせて、やっと決算関係の仕事がほとんど自分の手を離れた。大きな仕事がひとつ終わって、安堵の気分。これでやっと通常の仕事に打ち込める。

 午後は弁護士さんとの打ち合わせ。でも、その後はワインを買い込んで、夜は久しぶりにリラックス。今年に入って一番幸せな土曜日だ。

 

1月19日(金)

 金曜日は雑務仕事がたくさんあるが、今日はさらに決算のための資料整理が大詰め。でも、これが終われば、やっと数字とのニラメッコから開放される。そう思って、今日はラスト・スパートの一日。なんとか予定された仕事は終わらせることができた。

 

1月18日(木)

 今週のリストを作成。今週のメインは、フェミ・クティのかつての録音の集大成と、グナーワの長老たちを集めた意欲作に決定した。前者は英ラス、後者は仏アコル・クロワゼの新作だが、ぼくが特に気に入っているのが後者だ。グナーワと言っても、エレキ楽器が入ったバンド編成のモダンなそれではなく、伝統楽器のみによるシブシブの音楽。でも、これが聞けば聞くほど味わい深くて、思わず大昔に聞いた『すばらしきサンバの仲間たち』のおじいサンバを思い出してしまった。ジャケットも美しいし、詳しい解説や貴重写真を満載したブックレットもすばらしいし、アコル・クロワゼは本当に良い仕事をしてくれたと思う。ともに2月18日の発売。楽しみにしていてください。
 ティナリウェンの新作のサンプルを各方面に送付したのだが、思った以上に評判が良いようで、嬉しくなった。ブルース系の雑誌でも取り上げてくれるのだとか。この調子で、ロック系のメディアでももっと露出してくれたら、なんて思っているのだが、いずれにしてももっともっとプロモートに精を出さないと。
 仕事中のBGMは、なぜかザ・ビーナッツ。最近、古い時代の歌謡曲を無性に聞きたくなる。どうしちゃったんでしょう。

 

1月17日(水)

 午前中に決算のための資料整理をした後、午後は新宿に出て打ち合わせ。その後、お店をいくつかチェックして夕方に帰宅した。こうしてちょっと都心を歩いただけで疲れてしまうのは、ぼくが根本的に人ごみというものを嫌いだからだろう。満員電車なんて、20分乗っただけでもヘトヘトに疲れてしまう。これじゃ会社勤めなんてできるわけがない。

 今日の打ち合わせは、映画『クロッシング・ザ・ブリッジ』と、ババズーラの来日に向けたプロモーションのためのもの。トルコの音楽は、ここ数年サンビーニャ以外、誰も手をつけない分野だったが、こうして他の会社の皆さんも一緒にプロモートしてくださると心強い。これを機会に、若い人たちの間でもトルコの音楽を聞く人が少しでも増えてくれたらと思う。

 

1月16日(火)

 昨日の続き。終日、自宅作業。

 

1月15日(月)

 ポルトガル語の解説は、まだ全部終わっていない。でも、今日からは決算資料の作成にも本腰を入れないと…。そんなわけで、朝早く起きて午前中は原稿書き。午後から夜にかけては経理仕事。慣れない仕事ばかりなので、いつもよりずっと疲れる。

 

1月14日(日)

 今日もひたすら原稿書き。せっかく天気の良い日曜日なので、散歩くらいしたかったのだが…。
 そのせいだろうか、夜は気分がすっかりブルース。ティナリウェンの新作の後、青江三奈に手が伸びた。『ブルースを唄う』というビクターのCD、最近夜によく聞いています。

 

1月13日(土)

 来月に予定している海外旅行のための旅券申請などをした後、自宅に戻って先週終わらせられなかったポルトガル語の解説原稿に取り組む。

 

1月12日(金)

 年末に注文していたティナリウェンのサンプルCDがやっと届いたので、各方面に送付。これでやっと本格的なプロモーション作業ができることになった。サンプル送付なんて、本来なら先月のうちにやっておきたかった仕事だが、マスターCDRが届いたのが、やっと12月末。そこでいきなり2月上旬発売を決定させられたおかげでこうなってしまった。もちろん原盤会社には猛烈に抗議したが、プロモーションを発売後になってはじめて本格化させるヨーロッパの会社にはなかなかわかってもらえないことなのだろう。おかげでこちらは大慌てのプロモーション作業。うまく行ってくれるといいのだが…。

 

1月11日(木)

 午後から打ち合わせが2本。ちょうど渋谷に出たので、久しぶりにエル・スール・レコーズで買い物を楽しんできた。帰宅後いくつかのアルバムをさっそくチェック。さらにアマゾンに注文していたCDもまとめて届いたので、夜は久しぶりにCDをまとめて聞くことになった。仕事以外のアルバムをこれほどたくさん聞けたのは本当に久しぶりだ。
 今日聞いた多くは、昨年発売されていながら聞いていなかったアルバム。いわば2006年のおさらいを簡単にやった感じだが、予想したことではあるけど、ちょっと面白いかな、と思うものはあっても、ビックリするような内容のものはない。各方面で発表されているベスト10に入ったアルバムもほとんどチェックしたつもりだが、やっぱり新鮮に聞ける音楽は少ないという印象を持った。新作に面白いものが少ないのは、ここ数年ずっと同じだが、それ以上に寂しいのが、復刻盤のほうでも良い作品があまり出なくなったことだ。ぼく自身は作りたい復刻盤はたくさんあるし、世界的にもまだまだネタ切れということではないと思う。たぶんそれ以上に、復刻盤なんて、発売してもなかなか採算が取れない時代になってしまったということではないだろうか。
 ちなみにピシンギーニャ『クロンチョン歴史物語』は、各方面でベスト10に選んでいただいたおかげで、やっと採算が取れた。でも、コストをリクープしただけで、儲かったわけではない。利益をあげるまでには、まだ時間がかかるだろう。要するに、こういうアルバムを作ってもお金にはならない。それでも出してゆくためには、他に何か儲かる仕事がなくてはならない、というのがいまの現実なのだ。
 じゃあ、そんな復刻盤を作るために、いったい何を売ってお金を儲ければいいのか、ということになるわけだが、復刻盤を作るアイディアはあっても、お金儲けのためのアルバムは、いくらアタマを絞って考えてみても、さっぱり浮かんでこない。経営者として、本当に困ったものだと思います。

 

1月10日(水)

 今年最初のリスト作成。最近はライスの新作も、大きな新譜を別にして、社員にまかせることが多くなってきたが、今週もぼくが作ったのはブラジル音楽の新作インフォくらい。今後もこんな調子で仕事ができたら、空いた時間を制作の仕事に注げるかもしれない。ただし、今月は決算があるので、経理仕事に追われて、なかなか思うように時間を作れないでいるが。

 そうは言いつつも、夕方からは次の自社制作盤のための準備を少し。まだレコードをチェックしただけだが、思ったよりも面白いものができそうな気がしてきた。決算仕事のめどがついたら、本格的に取り組むことにしよう。

 

1月9日(火)

 さあ、3連休も終わって、今日から2007年の仕事が本格的にスタートだ。ぼくもブラジル向けの原稿書きを一時ストップさせて、会社仕事に精を出すことにした。まずは事務所で経理仕事の続きを進めて、夜は自宅に戻ってティナリウェンのプロモーション用の原稿書き。さらに新しい制作プロジェクトの準備もはじめた。

 ぼくの昨年の最大の反省点は、ピシンギーニャクロンチョン、それに年末のシャンソンと、復刻アルバムを3枚しか作れなかったことだ。それに新録のプロジェクトも、制作途中で止まってしまっているものが3枚もある。そんなこともあって、今年はとにかく自社制作に力を注ぎたい。いや、注がないといけない。
 というのも、ライセンスものや輸入盤に解説を付けたアルバムは、どうしても他力本願、というか、取引先にゆだねる部分が大きくなってしまい、これだけで良いアルバムを安定して発売してゆくことは難しいからだ。もちろん、そうならないようにもっと新しい取引先を増やす、という手もある。でもいま現在、世界中を見渡してみて、そんなにすばらしいアルバムを連発しているインディ会社なんて、そんなにたくさんあるのだろうか。あったとしても、良い会社はすでにどこかと独占契約を結んでいるだろうし、だとすると、いくら探したところですばらしい取引先が簡単に見つかる可能性は非常に低い。それなら、そんな他力本願はやめて、自分で作品を作ってゆくしかない、というのが、ぼくの結論だ。もちろんディストリビュートの仕事をやめるわけではない。ただ、同時進行で、自社制作ものをもっとたくさん発売してゆくようにしたい。これが2007年の目標です。

 

1月8日(月)

 今日も朝からポルトガル語で解説原稿書き。慣れない仕事をやってきたせいで、さすがにいつもと違う疲れがたまってきた。そんなストレス解消のために、夜は久しぶりにひとりで外食をすることに。それにしても、今日まで書き上げたのは、やっと半分ほど。残りは今度の週末にもう一度頑張らないと。

 

1月7日(日)

 昨日に続いて、今日も一日中ポルトガル語の解説原稿書き。一生懸命やっているのだが、なかなか良いアイディアが生まれない…。

 

1月6日(土)

 今日から3日間は会社が休み。そこでぼくは自宅で自分の仕事を進めることにした。
 ぼくがブラジルでサンバのアルバムをプロデュースするようになったのは21年前の1986年。それから90年頃までに作ったアルバムは10枚ほどだが、それらを全部まとめて再発したいという会社がブラジルで現れた、ということは、以前この日記でも書いた。その契約がやっと年末にまとまり、そのこと自体はとても良かったのだが、そしたらその会社のリクエストで、ぼく自身がポルトガル語で解説原稿書くことになったから困ってしまった。ポルトガル語の原稿を書くのは、これがはじめてではない。でも、今回はちょっと分量が多い。どうなるんだろう、という気分だ。
 ポルトガル語で文章を書くこと自体は、日常的にやっていることなので、さほど難しいわけではない。それ以上に難しいのが、ぼくの原稿なんてまったく読んだことがないブラジル人に対して、どういう書き方をすればいいのか、ということだ。
 日本人同士で<伝統サンバ>について語り合っても、あくまで外国音楽を対象とした会話であって、どんなに意見が食い違っても喧嘩になることはない。でも、ブラジル人に向けて書くという場合は、ちょっと違う。ぼくの書いた原稿を、ネイ・ロペスのような黒人サンバ音楽家も読むわけだから、大変だ。ポルトガル語に限らず、ラテン系の言葉で書かれた解説原稿なんて、美辞麗句をどれだけ上手に並べられるか、というスタイルのものばかり。論理的な内容の文章なんて、ほとんどない。そんな論理的な内容の原稿を読みなれていないブラジル人に、ぼくが日本語で書いた原稿を翻訳したくらいでは、意味が通じるわけがないし、じゃあ、どんな書き方をすればいいのかと、今日一日考え続けた。
 正月からとんでもない仕事を引き受けてしまった、という感じです。

 

1月5日(金)

 会社としては今日が仕事はじめ。1週間ぶりに社員全員が顔を揃えた。決算もあるので、今日の最初の仕事は在庫のたな卸し。それが終わってから、お正月中に来ていたバック・カタログ・オーダー出荷だ。年末年始はお店も忙しかったようで、今年もたくさんの注文をいただいた。なかなか順調な新年の滑り出しだ。

 夜は北中さん、蒲田さんと新宿で新年会。沖縄料理を食べながら、楽しいお酒になった。北中さんの発案で、蒲田さんが選曲してくださった『シャンソン歴史物語』の発売記念イヴェントをどこかでやることになるなど、仕事の話も少し。蒲田さんは、本も3月頃には発売されるようだし、今年は本業のシャンソンのほうで少し頑張ってももらわないと。そのことで忘れられていたこの音楽を聞く人が少しでも増えてくれたら嬉しいと思う。

 そんな調子でぼくが先輩二人と一緒に飲んでいる間に、会社ではレコーディング・プロジェクトが進められていたようだ。実は昨年入社した瓜くんは、琵琶の弾き語りを習っているのだが、そんな彼の腕試しということで、今日は会社のスタジオを使って初録音を体験してもらうことになったらしい。もちろん、そんな初心者がいきなりアルバムを作れるわけはない。これはあくまで腕試し。レコーディングをしてみると、自分の実力がイヤというほどよくわかる。そうして音楽家たちは成長してゆくものだと思うからだ。瓜くんも自分の歌と演奏を聞いて、修行が足りないことを改めて実感させられたのだとか。まだ恥ずかしくて、ぼくには聞かせられないそうだが、何度かやってゆくうちに面白いものもできるだろう。それを楽しみに待つことにしたい。

 

1月4日(木)

 今日は初出社。昨日と同様、経理関係の仕事だ。それと、サンプルを収納しているCD棚の整理も少し。こちらでも不要なCDが100枚ほど出てしまった。サンプル盤なのでもちろん売るわけにはゆかないし、かといって捨てるのももったいない。さて、どうしたものか…。

 

1月3日(水)

 今日がぼくの仕事はじめ。と言っても、原稿書きやサンプル・チェックをするわけではない。例年通り、経理仕事で1年がスタートした。何度かこの日記で書いてきたように、当社の決算は12月。だから1月は経理仕事がすごく忙しくなる。なので、できるだけ早く進めておかないといけない。

 そしてもうひとつ、年始の重要な仕事がCDと本の整理。昨年は年末に大掃除ができなかったので、今日は資料部屋を掃除しながら、CD棚や本棚を整理した。困ったのがCD棚のほうで、サンプル盤のほとんどは自宅に持ち帰っていないのだが、それでも新しいCDがたくさん増えている。おかげで昨年新しく買ったCD棚もほとんど満杯状態。これじゃ、また少しCDを処分しないといけないかもしれない。

 

1月2日(火)

 昼間を実家で過ごし、午後に自宅へ。例年、ぼくの休みは2日までで、3日には仕事をはじめる。今年もそうなりそうだ。
 さあ、明日からは、気合を入れなおして1年のスタート。夜は近くのおすし屋さんで軽く一杯飲んで、少し早めに就寝。

 

1月1日(月)

 あけましておめでとうございます。今年もサンビーニャをどうぞよろしくお願いいたします。

 例年、お正月は実家で過ごす。父親が亡くなってからは、以前のように挨拶まわりはしなくなってしまったが、その分お墓参りだけが唯一の<仕事>という感じだ。今日も早起きして、さっそくお参りに。暖冬といっても、朝の空気はやはり冷たい。でも、気持ちが引き締まる。これが、良い。今日は天気が良かったおかげで、気持ちよいお墓参りができた。

 実家に戻ってからは、おせち料理を食べながら、実業団駅伝とサッカーの天皇杯をテレビ観戦。ともにすばらしい熱戦だった。浦和レッズは今年もお正月からツイている。圧倒的にガンバ大阪ペースで進められたこの試合にも勝ってしまうなんて…。きっと浦和の駅前の飲み屋さんは今晩も盛り上がっていることだろう。


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