北欧の美しきア・カペラ・グループ!
NHK BSプレミアムで演奏した曲はこのアルバムから!
北欧の国スウェーデンでいま注目を浴びているア・カペラ・グループがこのクラヤ。若き女性4人によりハーモニーは本国だけでなく、近隣のヨーロッパ各国で高い評価を受けています。そんな彼女たちの2011年作品がこれです。
クラヤは、1983年生まれのリーサと86年生まれのエヴァのレスタンデル姉妹を中心にリネーア・ニルソン、フリダ・ヨハンソンを加えた女性4人組。2005年にデビューを果たし、これまでに4枚のアルバムを発表した彼女たちは、スウェーデン各地に残る伝承歌や賛美歌などのほか、自身のオリジナル曲などもレパートリにして大きな人気を博すようになりました。
彼女たちの音楽の大きな特徴は、ほとんどの曲において伴奏が一切入らない純粋なア・カペラを聞かせてくれる点で、さらにそれは複雑なメロディーが絡み合ったポリフォニックなハーモニーを持っています。いわば日本でも以前より人気のあるブルガリアン・ヴォイスのようなポリフォニー・サウンドが中心ですが、そこに北欧ならではの耽美性が加わり、より神秘的な輝きが感じられる点にオリジナリティを感じます。それは北欧の牛飼いたちがかつて編みだしたとされる高い声を出すための発声法を発展させた伝統歌唱法“キューリング”を彼女たちが取り入れていることが大きく作用しているようです。
本作では彼女たちのオリジナルを中心に、無伴奏での歌声を中心に聞かせますが、曲によってはペテル・ベルンダレンのよるパーカッションのほか、ソプラノ・サックス、ギターが共演しているトラックも収録。まるで五人目のヴォーカリストかの如く、共に歌うようにそれぞれの楽器を聞かせてくれる辺りは大変印象的です。
NHK BSプレミアム“世界で一番美しい瞬間「妖精の森が輝くとき スウェーデン北部地方」”で披露した曲はこのアルバムにたくさん収録されています。
なんとも清楚で美しい彼女たちの歌声は冬にピッタリ。是非このアルバムでご確認ください!