ア−ティスト

タブー・レイ・ロシュロー

タイトル
コンゴ音楽の声 第2集(2CD)
オ−ダ−番号
SAR-3608  
定価(税込
3,780円
         

コンゴ音楽史上最高の歌手による年代記第2弾が登場!


 2007年から始まった西アフリカ(ギネア、マリ)とコンゴ音楽の黄金期を豪華なパッケージで復刻する英スターンズ社のプロジェクトは、これまでにない企画で全アフリカ音楽ファンから大きな評価を得て、現在でもそれらの各アーティストの決定盤として親しまれています。そんなシリーズの2010年最新作が登場します!
 タブー・レイ・ロシュロー(1940年生まれ)は“コンゴ音楽至上最高の大歌手”とも称されるシンガー/バンドリーダー。“アフリカ音楽の王様”と呼ばれるフランコ(&TPOKジャズ)の唯一のライヴァルともいわれ、両者ともども黄金時代のコンゴ音楽を牽引いたしました。
 そんなロシュローがレコード・デビューしたのが1958年。当時の人気バンドのヴォーカリストとしての録音でした。それからあれよあれよという間に人気ヴォーカリストとして地歩を固め、1963年に自身のバンドを結成。すぐに人気バンドとなりますが2年後には分裂し、自身がリーダーを務める楽団では海外公演を大成功させ、フランコとともにコンゴ音楽黄金時代を代表する重要な存在になりました。
 そのようなきらめきをみせた60〜70年代後半の音源を収録したのが前作にあたる『コンゴの声』(ライス SAR-3810)で、本作はそれ以降の音源集ということになります。ここで最も古い1977年はナイジェリアで行なわれた大規模なフェスティヴァルにコンゴ(当時はザイール)代表の国立バンドのリーダーとして派遣された年。1981年にコンゴ音楽初の女性スターとなる若きンビリア・ベルを迎えると人気が爆発し、アフリカ国内はもちろん欧米でもトゥア−を行ない、その録音物も欧米のマーケットでも本格的に流通しはじめます。90年代初頭にはロサンジェルスに住みさらなる発展を目指しましたが、1997年に帰国してからは政治活動に専念するようになってしまいました。と、いった彼の音楽キャリアの中でも国際的にひろがりをみせた時期を集めたのが本作なのです。
 ロシュロー楽団は時代によってころころとサウンドが変化し、このような編集盤だとその変遷をたどれるが楽しいのですが、その中でも不変なのが彼の艶やかな歌声。今年公開された映画『ソウル・パワー』での貴重なライヴ映像も話題になったロシュローだけにアフリカ音楽ファンは当然ですが、広義のブラック・ミュージック・ファンにもおすすめしてみましょう。

試聴はこちら(スターンズ公式HP)

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