『レヴォリューション・ディスコ』のコンパイラーがそれ以前に手がけた名作を国内盤でご紹介!
大好評をいただいているコンピレイション『レヴォリューション・ディスコ』(ライス
INR-7019)をコンパイルしたウクライナ出身のDJ/ミュージシャン、ユーリ・グズルフィーがそれ以前に手がけていたコンピレイションをついに国内盤として発売いたします! ユーリが率いるグループ、ロートフロントの最新作『ヴィザフリー』(同
INR-7026)もリリースされますが、こちらも見逃せません。
ユーリはウクライナ出身と先ほど書きましたが、ユダヤ人家系の生まれ。ロートフロントでも東欧のユダヤ人が使用するイディッシュ語でうたわれる歌曲(イディッシュ・ソング)や、そんな人々が奏でるクレツマーの深い影響を感じさせる哀感あふれるメロディを聴かせてくれました。そんなユーリは90年代の終わりに「ルッセンディスコ(ロシアン・ディスコ)」という旧ソ連領や旧東側の音楽を楽しむパーティを手がけ、大きな人気を獲得すると、そこでかけられていた音源や、ゲストとしてパーティに参加したグループを集めたコンピレイションを2003年に発表し、これまで全5枚をリリースした人気シリーズとなっています。
それらのコンピレイションには旧ソ連領のバンドに混じって、少なからずクレツマー・バンドやイディッシュ・ソングを独自の解釈で披露するグループが混じっていましたが、それらのユダヤ音楽に的を絞ったのがこちらの作品です。
サブ・タイトルにあるようにここに収録されているのは“ファンキー”なユダヤ音楽。ヒップホップ、ハウス、レゲエ、スカ、ロックとダンスビートを取り入れながらもユダヤ音楽の哀愁に満ちたメロディを聴かせます。曲によってはアラブの旋律をも感じさせ、またサルサ風アレンジで挑むアーティストまでも。もちろんユーリ自身(1)も参加し、(4)(9)などの有名どころも楽曲を提供しています。
もしかしたら“ユダヤ音楽”というのを抜きにしても、ダンス系ワールド・ミュージックの編集盤としても楽しめるかも。ユニークな音楽が詰まっています!
トラックリスト
1. Yuriy Gurzhy vs. Amsterdam Klezmer Band : Immigrant
Song
2. Solomon & So-Called : Hassidish
3. Mook E : Shabak Music
4. Balkan Beat Box : Adir Alam
5. Hip-Hop Hoodios : Havana Nagila
6. King Django's Roots And Culture : Shtiklakh
7. David Gould : Adon Olam (minor)
8. Remedy : Never Again
9. Terry Hall & Mushtaq : This And That
10. Boom Pam : The Souvlak
11. Pakava It' : Klezmer Ivanych
12. Boogie Balagan : Lamentation Walloo
13. Ha Biluim : No Bagettes In The Ghetto
14. Astroglides : Adventures Of Rabbi Jacob
15. Geoff Berner : Lucky Goddamn Jew
16. POZA : Tramvay
17. Dan Kahn & The Painted Bird : Yesterday's Buried
18. Oi Va Voi : Gypsy (Live Unplugged)
19. Lemez Lovas : 2nd Train Meditation