インドで生まれた魅惑の南洋歌謡!
これはビッグ・ニュース!すばらしく珍しい音源が復刻されました!
インドのゴアが16世紀にポルトガルの植民地であったことはよく知られています。そのためゴアでは、英語ではなく、ポルトガル語のクレオールであるコンカニ語が話され、独自の混血文化を生み出しました。
そのうちのひとつが、コンカニ語による歌謡音楽。いわばポルトガル・ルーツの音楽です。その点ではインドネシアのクロンチョンやスリランカのバイラの兄弟。そんないにしえのコンカニ歌謡の貴重録音がはじめて大々的に復刻されたのですから、南洋歌謡のファンにはたまらないニュースです。
解説によると、コンカニ語歌謡は1920年代から近隣の大都市ボンベイ(現在はムンバイ)において録音をスタート。そらから70年代のある時期まで、ゴアの人々のためにレコードとして売られ続けたのだそうです。このアルバムに収録されたのは、そんなコンカニ歌謡の最後の時代とも言える60年代後半から70年代初頭にかけての録音。もちろん当時のこの分野のビッグ・スターたちの録音がズラリと並びます。
その特徴は8分の6拍子が多いこと。そしてどの曲にもラテン風味のエキゾティックな気分が漂っていることです。このあたりはインド音楽より、明らかにインドネシアなどの南洋歌謡に通じる楽しさ。もちろんボンベイでの録音ということですから、伴奏にはインドの映画音楽の分野で活躍したミュージシャンたちも参加しているはずで、そのあたりもまた混血音楽としての濃度を高めている感じです。
これこそ究極の南海エキゾ歌謡。インド音楽専門の方より、むしろアジアの歌もの音楽ファンにお勧めいたします。