ア−ティスト
ハッサン・ハクムーン
タイトル
スピリット
オ−ダ−番号
HRR-5293
定価(税込)
2,625円
         

グナーワを世界に紹介した大スター、ハッサン・ハクムーンが戻ってきた!


 モロッコ音楽といってまず最初に思う浮かぶのが、イスラーム神秘主義のダンス・ミュージックとして知られるグナーワ。これまでに様々なアーティストのアルバムがここ日本で紹介され、そのファン層も広がりをみせていますが、この人の存在を忘れてはいけません。日本でも人気の高いグナーワ音楽家、ハッサン・ハクムーンです。
 ハッサンは1963年、モロッコのマラケシュにて音楽家の家系に生まれました。幼いころよりストリートで大道芸などをして生活費を稼いでいた彼は、14歳で学校を辞めてプロの音楽になること決意。その後グナーワの音楽家としてモロッコ国内だけでなく欧米でも活躍を見せるようになり、1990年代にはピーター・ゲイブリエルが主宰するリアル・ワールド・レコードから『トランス』という作品をリリースし、世界的な知名度を獲得するまでになりました。
 現在はアメリカ・ニューヨークを拠点にしてグナーワを演奏し続けているハッサンですが、本作はその彼が2007年に自主制作した最新アルバムで、様々な場所で行われたライヴの模様を集めた内容のもの。そこにはメキシコをはじめ、ニューヨーク、マラケシュ、ロサンゼルスと様々な土地で録音されたベスト・テイクが収録されています。ライヴだけに、グナーワが持っている生々しさがダイレクトに伝わり、聞く者をトランス状態へと導く神秘的なサウンドにあふれています。また一部スタジオ・ライヴも収録されていますが、そこではファンクを思わせるビートのアレンジも聞かせます。
 ここでハッサンはゲンブリ(シンティール)というグナーワ特有のベースを操りながら渋くも力強い歌声を披露。基本は伝統的なグナーワ・アレンジですが、曲によってはバンジョーやキーボードなどの楽器もフィーチャーし、さらにはジャズ・トランペット奏者のドン・チェリーも客演するなど、従来のグナーワの枠を越えたサウンドも楽しめます。
 しかし一番の魅力は、なんといっても生のトランス・ミュージックであるグナーワ本来のグルーヴ感。そんな“グナーワの粋”をこのアルバムでお楽しみください。

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トラックリスト
1. Sidi Mousa
2. Larmame
3. Sala, Allaho, Alaik
4. Marhaba Ba Gnawa Marahba
5. Ala Aisha
6. Arijal Allah Moulana
7. Chbakrou Allah Allah
8. El Hadia
10. Hamadiya

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