ワールド・サーキット、ついに再発!
まずはキューバ音楽のブエナ・ビスタ・プロジェクトを徹底紹介!!
 イギリスでワールド・ミュージック・ムーブメントが登場したそのときに創立。現在ではワールド・ミュージックを代表するトップ・レーベルに成長したワールド・サーキットのアルバムをライスが配給させていただくことになりました。そこで今回は、同レーベルの人気アイテムである「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」関係のアルバムをまとめて紹介させていただくことにします。

ア−ティスト

ヴァリアス

タイトル
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
オ−ダ−番号
WCR-5067  
定価(税込
2,625円
 
         

ワールド・ミュージック史上最大のメガ・ヒット商品を最新リマスタリング!
しかもボーナス・トラック付き!!


 1997年6月リリース。ワールド・ミュージックとしては最大のメガ・ヒットになったのがこのアルバムです。
 プロデュースはライ・クーダー。歌うのは、名女性歌手オマーラ・ポルトゥオンドを別にすれば、コンパイ・セグンドやイブライム・フェレールなど、キューバ音楽シーンでもすでに忘れられていたベテラン歌手たちでした。
 そんな彼らがかつてハバナに人気があったダンス・クラブである「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を思い出し、その時代の全盛期のキューバ音楽をいまに再現する、というのが、このアルバムの物語です。これがそのまま映画になって、さらなる大ヒットを記録したことは、ワールド・ミュージック・ファンでなくともご存知の通り。またこのアルバムと映画の大ヒットが、その後世界の知られざる国々のベテラン音楽家たちに活動の場を与えることになったことも、よく知られている通りです。
 そんな歴史的なアルバムの再発にあたり、かつての日本盤はもちろん、イギリス盤やアメリカ盤にも収録されていなかった幻の音源をボーナス・トラックとして収録させていただくことになりました。さらに独自リマスタリングで音はますます良くなりますので、すでにお持ちの方ももう一度買う価値あり。お聞きいただけば、大満足間違いありません。
 初夏の目玉リイシュー・アイテムとして、幅広い音楽ファンにお勧めいたします。


ア−ティスト

オマーラ・ポルトゥオンド

タイトル
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ
オ−ダ−番号
WCR-346  
定価(税込
2,415円
 
 
タイトル
愛の花
オ−ダ−番号
WCR-347  
定価(税込
2,415円
 

ブエナ・ビスタの最高実力者はこの人!


 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに参加したベテラン歌手たちの中で、本当の意味でキューバを代表する実力者だったのが、このオマーラ・ポルトゥオンドです。50年代にクァルテート・ラス・ダイーダのメンバーとしてデビュー。その後もソロとして長いキャリアを持つ彼女は、まさにキューバの第一人者と言える存在でした。そしてそのすばらしい歌唱は、ブエナ・ビスタのプロジェクトで大きな花を咲かせます。彼女がワールド・サーキットに残した2枚のアルバムは、このプロジェクトが生み出した、もっとも有意義な作品だったといえそうです。
 まず最初の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ』は2000年4月発売。それまでキューバ最高の実力を持ちながらそのことを世界に知らせしめるアルバムを作る機会を持てないでいたオマーラにとって、これは「世界進出」第1弾と言える作品になりました。ゴージャスなオーケストラを伴奏に、オマーラはキューバの人々に長年親しまれてきたいにしえの名曲を、実にしっとりと、愛情を込めて歌いあげます。まさしく歌もののキューバ音楽の最高峰と言える一枚。
 そして2004年3月発売の2枚めは、本邦初発売。残念ながら当時は日本で発売されませんでしたが、内容は前作とヒケを取りません。ここでもオマーラのすばらしい歌声とキューバの歌の時代を代表するすばらしいレパートリーは揺るぎなし。キューバの歌ものアルバムの最高傑作と言っても過言ではないほどの出来栄えです。
 最近ではブラジルのマリア・ベターニアとも共演アルバムを作っているオマーラ・ポルトゥオンド。その実力をフルに発揮した2枚は、キューバ音楽マニアから女性ヴォーカル・ファンまで、幅広い音楽ファンたちにお勧めできる歌ものの逸品です。


ア−ティスト

イブライム・フェレール

タイトル
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ
オ−ダ−番号
WCR-348  
定価(税込
2,415円
 
 
タイトル
すばらしき兄弟
オ−ダ−番号
WCR-349  
定価(税込
2,415円
 
 
タイトル
私の夢
オ−ダ−番号
WCR-350  
定価(税込
2,415円
 

根強い人気を持つ男性歌手!


 もともと第一人者だったオマーラ・ポルトゥオンドとは違って、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのプロジェクトのときにぼくらの間でも知られるようになった男性歌手がイブライム・フェレール(1927−2005)でした。14歳のときからソンを歌いはじめ、アフロ・キューバン音楽の全盛期だった50年代に活躍したものの、その後は忘れられた存在になっていたのだそうです。そして1997年の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』によって再び注目されることになりました。
 まず最初の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ』は、その直後である1999年に発表された初ソロ・アルバム。冒頭に収録されたのがアルセニオ・ロドリゲス作でミゲリート・バルデースがヒットさせた「ブルッカ・マニグァ」であるように、ブエナ・ビスタ・プロジェクトでミゲリート・バルデースを中心としたかつてのアフロ・キューバン音楽のすばらしさをいまに伝えたのがフェレールでした。
 そして2003年3月に発表された第2作『ブエノス・エルマーノス』も同じスタイルの作品。さらに、やや哀愁を感じさせる作品が多く収録された2007年3月発売の『私の夢』で、この直後のヨーロッパ・ツアー終了後に死去。これが最後の作品になりました。
 2枚めと3枚めは本邦初登場。特に遺作となった『私の夢』は、輸入盤でもあまり入荷せず、日本のファンにはほとんど知られていない作品です。


ア−ティスト

アフロ・キューバン・オールスターズ

タイトル
これがキューバ音楽だ!
オ−ダ−番号
WCR-351    
定価(税込
2,415円
   

タイトル
ディスティント・ディフェレンテ
オ−ダ−番号
WCR-352  
定価(税込
2,415円
 

ブエナ・ビスタの縁の下の力持ちたちが大集合!


 ワールド・サーキットのキューバ音楽のプロジェクトは、実はブエナ・ビスタではなく、シエラ・マエストラというグループでスタートしました。そこでリーダーを務めていたのがホァン・デ・マルコス・ゴンサーレス。その後のブエナ・ビスタ・プロジェクトの実質的な音楽監督を務めたのが、この人です。そして、実はブエナ・ビスタのアルバム以前に、まず最初に作られたのが、ホァン・デ・マルコスが中心になってベテラン歌手たちをフィーチャーしたアフロ・キューバン・オールスターズのプロジェクトでした。そのファースト・アルバムが『ア・トダ・クーバ・レ・グスタ』で、なんと『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』より以前の1997年4月の発表。ブエナ・ビスタの原型がこの作品だったということになります。
 フィーチャーされているのは、後にブエナ・ビスタでも歌うイブライム・フェレールのほか、ピオ・レイバ、ラウール・プラーナス、そしてシエラ・マエストラのリード・ヴォーカリストだったホセー・アントニオ・ロドリゲスなど。ピアノのルベーン・ゴンサーレス、ベースのカチャイートなども入って、すでにブエナ・ビスタ・サウンドの原型を楽しませます。というか、こちらのほうがむしろ本格的なキューバ音楽です。
 2作めの『ディスティンド・ディフェレンテ』は1999年11月発売。ブエナ・ビスタをより濃密にしたようなサウンドと音楽性は、第1作と同様です。
 ブエナ・ビスタの縁の下の力持ちたちのすばらしさを楽しんでください。


ア−ティスト

グァヒーロ・ミラバール

タイトル
アルセニオ・ロドリゲスに捧ぐ
オ−ダ−番号
WCR-353  
定価(税込
2,415円
 

名トランペット奏者のアルセニオ・ロドリゲス追悼作


 2004年9月発売。もちろん本邦初発売ですが、実は熱心なキューバ音楽ファンにもっともお勧めしたいのがこの作品です。アフロ・キューバンの時代から数々のセッションですばらしいプレイを聞かせてくれてきた最高のトランペット奏者グァヒーロ・ミラバールの(おそらく)初ソロ・アルバム。しかも内容がアルセニオ・ロドリゲス作品集ですから、つまらないわけがありません。アルセニオならではの濃厚なソン・モントゥーノを受け継いだキューバらしさ全開のサウンドは、この国の音楽好きにはたまりません!


ア−ティスト

オルランド・カチャイート・ロペス

タイトル
カチャイート
オ−ダ−番号
WCR-354  
定価(税込
2,415円
 

名ベース奏者の初ソロ作


 2001年4月発売。先にマイアミで亡くなったカチャーオの甥っ子で、アフロ・キューバンのベース一家の伝統をいまに受け継ぐカチャイートの初ソロ・アルバムです。マンボの創始者のひとりとされるカチャーオ叔父さんのサウンドを受け継いだダンソーン・スタイルの演奏からはじまり、豪快なアフロ・キューバン・サウンドに向かう、力のこもった演奏が楽しめる1枚。これも本格的なキューバ音楽ファンにお勧めしたい作品です。


ア−ティスト

ルベーン・ゴンサーレス

タイトル
イントロデューシング
オ−ダ−番号
WCR-355  
定価(税込
2,415円
 
タイトル
チャンチュージョ
オ−ダ−番号
WCR-354  
定価(税込
2,415円
 

ブエナ・ビスタのピアニストによるソロ作


 チャチャチャの創世者エンリッケ・ホリーンの楽団などで活躍した名ピアニスト、ルベーン・ゴンサーレスの初ソロ名義アルバムは『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』直前の1997年5月発売。そのホリーン作品の「うそつき女」など、軽やかなチャチャチャ・ビートのラウンジ的なインスト・ナンバーを多く収録。さすがに年を取った後の録音なので、ちょっとヨレたところも。でもこれが彼ならではの味になりました。
 続く彼の最後の作品になった2枚め 2000年4月発売。ルベーン・ゴンサーレスのラスト・アルバムになってしまったのがこの作品です。基本的に前作と同じ路線で、リラックスしたピアノ中心のラウンジ風インスト・アルバム。ますますヨレたピアノが哀愁味を引き出します。

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