ア−ティスト

トゥマニ・ジャバテ&シンメトリック・オーケストラ

タイトル
独立大通り  
オ−ダ−番号
WCR-5068    
定価(税込
2,625円  
         

21世紀のアフリカ音楽を代表する名盤、ついに登場!!


 ブエナ・ビスタ・シリーズに続いて、ワールド・サーキットのアフリカ音楽の名作アルバムをご紹介することになりました。
 となると、まず第一にお勧めしたいのがこのアルバムです。先にコラの単独演奏を収録した新作『ザ・マンデ・ヴァリエーションズ』(ライス WCR-752)を発売したばかりのトゥマニ・ジャバテが2006年に残した名盤。21世紀になって登場したアフリカ音楽でもっともスケールの大きな音楽性を持った名作アルバムです。
 トゥマニ・ジャバテは1992年にシンメトリック・オーケストラという自身のグループを結成。コラのソリストとしてだけでなく、大編成オーケストラを指揮する音楽監督としても活躍してきました。このアルバムは、そんなグループ名義で作られた1枚。もちろんトゥマニ自身が演奏するコラは随所でソロを楽しませますが、それ以上にグループとしての斬新なサウンドに驚かされます。
 一言で言えば、サリフ・ケイタが名作『ソロ』によってアフリカの現代ポップ音楽が世界の最先端に躍り出たころの勢いを21世紀に受け継いだサウンド。サリフのグループも多国籍な音楽家たちが参加していましたが、こちらもマリと凄腕音楽家たちに、ピー・ウィー・エリスらアメリカの豪華ホーンズなどが加わった総勢40人にも及ぶ超豪華編成による演奏です。ワールド・サーキットの作品ではもちろん、21世紀になって生まれたアフリカ音楽のアルバムの中でも、これほどインタナショナルな方向性に意欲を感じさせるサウンドは他にありません。
 しかも歌われているのは、マリ人、そしてアフリカ人としての誇りを感じさせるような内容の曲ばかり。多彩かつゴージャスなサウンドとともに、まさにトゥマニ・ジャバテの夢がここに実現した、という感じです。
 こんなすばらしいアルバムなのに、今回が日本初発売! これはもう、お勧めするしかありません。
 アフリカ音楽ファンのみならず、すべてのワールド・ミュージック・ファンに強力にお勧めしたい1枚です。


ア−ティスト

アリー・ファルカ・トゥーレ&ライ・クーダー

タイトル
トーキング・ティンブクトゥ
オ−ダ−番号
WCR-362  
定価(税込
2,415円
ア−ティスト

アリー・ファルカ・トゥーレ&トゥマニ・ジャバテ

タイトル
イン・ザ・ハート・オヴ・ザ・ムーン  
オ−ダ−番号
WCR-363
定価(税込
2,415円
 

いまは亡きアリー・ファルカ・トゥーレが残した2枚の極上共演盤!!


 いまは亡きアリー・ファルカ・トゥーレ(1939−2006)は、ワールド・サーキットがもっとも力を入れてきたアフリカのアーティストでした。同レーベルで発表されたアルバムは、なんと計8枚。今回はその中でも幅広いファンにご注目いただけそうな2枚のアルバムをご紹介することにします。

 一枚めは、ご存知ライ・クーダーと共演した1994年作品。翌95年のグラミー賞受賞作品です。
 アリー・ファルカ・トゥーレは西アフリカのマリ出身。70年代にはすでにブルースの影響を受けた独自のサウンドを生み出し、西アフリカでもっとも早い時期に洗練された音楽性を持っていた音楽家のひとりでした。そんなアリーに共演を申し込んだのはライ・クーダー自身で、プロデュースもライが務め、ジム・ケルトナーのほか、ブルースのクラレンス・ゲイトマウス・ブラウンなども参加して、このアルバムは作られました。
 収録されているのは全曲アリー・ファルカ・トゥーレの作品。ライは全編でギターなどで共演し、アリー・ファルカとブルースとの共通のルーツを探るべく、ゆったりした弦楽器同士の絡みを演出します。そのあたりの、ライならではと言えそうな独自のゆるやかサウンドがこのアルバムの魅力でしょう。
 アフリカ音楽ファンのみならず、ブルース・ファン、そしてもちろんライ・クーダーのファンにも強力にお勧めしたい一枚です。

 そしてもう一枚は、いまの西アフリカでもっとも注目すべきミュージシャン、コラの名手トゥマニ・ジャバテとの共演盤です。2005年発売で、これまた翌2006年のグラミー賞を受賞しました。
 録音場所は地元マリのバマコにあるマンデ・ホテル。そこに移動式スタジオを持ち込み、静かな月夜の元で録音したのがこの作品です。音楽のほうでも、そんなゆったりした気分がたっぷり。ライ・クーダーとの共演盤では歌入りの曲ばかりを取り上げていたアリー・ファルカ・トゥーレですが、こちらはほぼ全編がインスト作品。トゥマニ・ジャバテが爪弾くソロをギターのアリー・ファルカが優しく見守る、という、まさに大人同士の共演が全編で繰り広げられます。
 トゥマニ・ジャバテの『独立大通り』とは対極にあるような、アフリカ音楽の穏やかな部分を象徴したのがこの作品。夜に一人でじっくり聞くには最高な、大人のためのアフリカ音楽です。


ア−ティスト

オーケストラ・バオバブ

タイトル
スペシャリスト・イン・オール・スタイルズ
オ−ダ−番号
WCR-364  
定価(税込
2,415円
ア−ティスト

オーケストラ・バオバブ

タイトル
パイレイツ・チョイス(2CD)
オ−ダ−番号
WCR-3205
定価(税込
3,360円
 

アフリカ音楽を知るには絶対にハズせないセネガルを代表する名グループ


 先にライスから発売された新作『メイド・イン・ダカール』(ライス WCR-744)が大好評のオーケストラ・バオバブ。今回は2002年に発表された復帰第一弾である前作と、70年代の全盛期貴重音源を集めた2枚組をご紹介いたします。

 『スペシャリスト・イン・オール・スタイルズ』は2002年発表。若い頃の憧れのバンドだったというユッスー・ンドゥールや、ワールド・サーキットのニック・ゴールドらの尽力でグループが復活。彼らのプロデュースの元でこのアルバムが作られました。
 1970年代に結成した頃はアフロ・キューバン・スタイルで人気を博し、さらにアメリカの黒人音楽など多彩な音楽要素を加えながら成長していったのがバオバブでしたが、ここではそんな多彩な音楽性はそのまま。さらにベテランらしい独特の味わいも加わって、なんとも芳醇な音楽性を楽しませます。こんな成熟した大人のアフリカ音楽は、いまどき他にありえないかも。ユッスーも一部でゲスト参加。

 そしてもう一枚が、そんなバオバブの全盛期音源を集めた2枚組。もちろん録音のほとんどは70年代の黄金時代です。バオバブはアフロ・キューバンも得意でしたが、それ以上にグァヒーラ・スタイルの楽曲における陰鬱な表情も絶品。ここではそんなグァヒーラもしっかり収録され、さらにアメリカの黒人音楽色強い曲から、独自のスタイルを生み出すまでの多彩なレパートリーが収められています。まさにセネガルのポピュラー音楽の誕生の瞬間が真空パッケージされたような内容。
 古い時代のアフリカ音楽に興味を持っているファンはもちろん、ユッスー・ンドゥールのファンも必聴の一枚でしょう。

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