ア−ティスト

マーマー

タイトル
イーグル
オ−ダ−番号
PPR-227
定価(税込
2,310円
         

アジア最後の秘境から世界に向けて放つフォーク・リヴァイヴァル!
グラミー受賞のバンジョー奏者ベラ・フレックも参加!!


 新しいワールド・ミュージックのトレンドを常に提示してくれる<リアル・ワールド>から強烈なアルバムが登場します! 
 本作の舞台は中華人民共和国の西端(北京から3000キロ程西方)に位置する“アジア最後の秘境”新疆(シンチアン)ウイグル自治区。またの名を東トルキスタンと呼ばれるこの地方は、カザフスタンやモンゴル、ロシアと国境を接し、様々な民族・文化が入り乱れて人種の坩堝を形成してという事もあり、常に民族紛争の絶えない土地として知られています。現在でもチベットと並んで中国が抱える民族問題のホット・スポットの一つに挙げられています。
 そんな新疆ウイグル自治区のチータイ(奇台)で生まれ育ったのがシンガー・ソングライター/弦楽器奏者のマーマー(厳密にはマームァーと発音するようです)。美しい草原を誇るこの地に息づくフォーク・ミュージックを父や祖父から教わった彼は、その後“IZ”という5人編成のバンドを組み、中国のオルタナティヴなフォーク・シーンで注目を浴びるようになりました。そして今回リアル・ワールドからリリースされた本作『イーグル』は、そんな新疆ウイグルのフォーク・ミュージックの復興を目指すべく、足かけ3年に渡って制作された彼にとって初のソロ作であり、初のインタナショナル作です。
 中国国内でありながら新疆ウイグル自治区は中央アジア〜イスラーム圏の文化も色濃いだけに、彼の音楽にもその要素は溶け込んでいます。彼がメインで使っている“ドンブラ”と呼ばれるリュート/バンジョー系の弦楽器は、中央アジアのカザフスタンやウスベキスタンで生まれたもの。そんなドンブラの存在は彼の音楽のアイデンティティの一部を形成しています。そして彼の音楽にはぼくらが知っているような中華風味はあまり感じられません。
 そして彼の作り出す音楽は、伝統を重んじつつもあくまで革新的。ギターやベース、ドラムスなどを効果的にフィーチャーし、より現代化・国際化を目指したサウンドを取り入れて、世界のリスナーに向けて猛烈にアピールしてくれます。
 さらに今年のグラミーで“ベスト・ポップ・インストルメンタル・アルバム賞”を受賞したアメリカのバンジョー奏者ベラ・フレックが1曲で参加している点にも注目。これまでも様々なジャンルの音楽に挑戦してきた技巧派のベラですが、ここでは実に歌心を感じさせるバンジョー・プレイを聴かせてくれます。
 人間と自然、そして近代化への誘惑などといった、世界の草原地帯に住む人々が抱える普遍的なテーマを、やや抑えめの歌声でシニカルに歌うマーマー。知られざるアジアの草原フォークが世界を席巻する日も近いかもしれません!

プロモーション映像はこちら(Youtube)

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