12月31日(金)

 12月の最後のほうはほとんど休めなかったので、疲れがドッと出たようだ。早く起きて少し仕事を進めようかと思って寝たのに、結局目が覚めたのは午前9時。この時点で仕事は諦めた。午前10時にゆっくり新聞を読みながらの朝食なんて、本当に久しぶり。午前中は大掃除の続き。午後から新宿に出てCDを探したり、帰りに池袋のジュンク堂に寄って本を漁ったり。いわゆる普通の休みらしい過ごし方を出来たのもまた、本当に久しぶりだ。しばらくCDショップに行ってないと、買わないといけないものが多くてタイヘンだが、残念ながらお金がないので、仕事に関係のありそうなものだけを買ってきた。
 本屋さんを出た頃は、街が雪化粧に染まって、白銀の大晦日だ。イラクでの戦争から年末のスマトラ地震まで、たくさんの人々が亡くなった2004年。来る2005年は少しでも良い年になることを願いたい。そう思いながら年末の最後に聞いたアルバムは、なぜかギネアのケレティギ・ジャバテだった。

 

12月30日(木)

 会社はお休みだが、ぼくの年内の仕事は終わったわけではない。今日が銀行の最終営業日なので、入金を確認しながら、支払いも済ませないといけない。午後になると銀行が込みそうな予感がしたので、午前中の早い時間に行って仕事をすませる。
 午後は会社の残務仕事。12月の帳簿を締めたり、自宅に持ち帰っていたサンプル盤を整理したり。ついでに大掃除も開始。結局すべて終わったのは夕方遅くなってからだった。
 夜にはライスUKを一緒にやっているポール・フィッシャーくんが日本にやってきたので、武蔵浦和の行きつけのお蕎麦屋さんで夕食を取りながらビールで乾杯。

 

12月29日(水)

 今日が当社の年内最終営業日。といっても、本格的な仕事は昨日までで、今日は大掃除をしたり、大きなゴミを捨てたり、年賀状を送ったり…。今日になって、やっとお正月が近づいてきたことを実感した次第。

 今年のサンビーニャを振り返ってみると、正直言って営業的にはあまり良い年ではなかった。それに音楽自体も、衝撃的な作品は世界的にもあまり出なかったように思う。それでも当社は、ティナリウェンなど重要作品をいくつか配給(制作)することができたわけだから、ファンの皆さんのご期待にはなんとか応えられた方だろう。もちろん来年も、日本を代表するワールド・ミュージックのレーベルというプライドを強く持って、より良い仕事をやってゆきたいと思っている。来年もサンビーニャをどうぞよろしくお願いいたします。

 当社は1月5日までお休み。次の日記をアップできるのは1月6日になりそうです。

 

12月28日(火)

 今年最後のリスト作成日。さすがに年末なので、いま出たばかりの新作は紹介できなかったが、今週もそれなりに充実した内容になった。中でも一番大きなニュースが、イギリスのミスター・ボンゴとの取り引き開始だ。2月からさっそく新作を配給。旧作はその前から注文を取りはじめることにした。ロングセラーものも多いボンゴだから、当社としてもじっくり売り出してゆくつもりだ。どうぞよろしくお願いいたします。

 最悪だった2004年の最後に襲ってきたスマトラ沖地震。多くの人々が津波で亡くなってしまったようで、本当に心が痛む出来事だ。インドネシア政府の見通しでは、インドネシアだけでも2万5000人もの人が亡くなった(現在までに7000人ほど確認)のだとか。実は当社では2月初旬にスマトラの音楽を演奏するグループのアルバムを出す予定でいるが、すでに手元にあるCDのジャケットに映った彼らはいったいどうなっているのだろうか…。配給会社と連絡を取ろうと何度もメールを送っているのだが、まったく返事がない。本当に心配です。

 

12月27日(月)

 やりたい仕事、やらないといけない仕事がたくさんあるのに、月末になると経理仕事やもろもろの雑用が増えてくる。いまは年末だから、なおさらだ。弁護士さんとの打ち合わせも間に入って、今日はほとんど仕事らしい仕事ができなかった一日。いちおうこれで年内にやらないといけない経理仕事は終わったと思うのだが…。

 トルコ盤とブラジル盤が入荷。トルコ盤には新作のサンプルもたくさん入っていたが、若手女性歌手ものの新作が多い中でイブラヒム・タトルセスの豪華4枚組ベスト・アルバムが強力に目を引く。どうもこれまでのキャリアの代表曲を集めたものらしい。だとしたら貴重な内容に違いない。お正月に時間ができたら、ゆっくり聞いてみることにしよう。

 

12月26日(日)

 今日も朝から原稿書きと選曲作業。天気が良い日曜日だから、少しくらいは外出したかったけど、我慢するしかない。

 先週末入荷したスターンズの荷物に、先に亡くなった南アフリカの歌姫ブレンダのアルバムが2枚入ってきた。ひとつはそのキャリアのすべてを追ったような内容のベスト盤だが、もうひとつは未発表作品を集めたもののようだ。ラスト・アルバム『マリ』(来週には店頭に並ぶ予定)がすばらしかっただけに、未発表にも面白い音源が入っているかも。今晩ゆっくり聞いてみることにしよう。

 

12月25日(土)

 もう年末だから休んでいられない。今日も朝からひたすら解説原稿書き。1本を朝のうちに書き上げて、午後は2本を途中まで。その後は来年のブラジルでのレコーディングのための選曲作業をはじめた。解説原稿はなかなか進まないくせに、レコーディングのアイディアだけは不思議とどんどん沸いてくるから不思議。そろそろスタジオが恋しくなったということか。

 天皇杯サッカーは、見ないつもりだったんだけど、浦和の試合の後半だけ、見てしまった。そしたら中山ゴンのシュートで浦和は逆転負け。見るんじゃなかったと大後悔。しかし、後半から出てきた藤田もすばらしい動きだったし、お正月は磐田の日になりそう。

 

2月24日(金)

 今日も朝早くからひたすら解説原稿書き。夕方までに3本を書き上げる。夜も翌日の原稿のための準備に追われて、今日も仕事漬けの一日。クリスマス・イヴだったことを知ったのは、寝る前にテレビのニュースを見たときだった。

 

12月23日(木)

 せっかくの良い天気なので、散歩でもいいから外出したい気分だが、それをひたすら我慢。今日も一日原稿書きにいそしんだ。年末のこんな忙しい時期に誰かの誕生日だからと言われても、とても休んでいられない。なんでこんな日を祭日にしたのだろう。

 

12月22日(水)

 リスト作成日。今週も注目商品がたくさん揃って、充実したリストになった。
ナンと言ってもお勧めなのが、ファドの新世代歌手たちを2枚組にまとめた編集盤。まだタイトルを決めていないが、当社ですでに配給しているジョアナ・アメンドイエラをはじめ、最近になって次々と登場してきた新しい歌手たちの録音を幅広いレーベルから集めた、すばらしい内容だ。ポルトガル盤の輸入は、当社が来年から本格的にスタートする予定だが、いまのところすべてのレーベルのアルバムが日本に入ってきているわけではない。それだけに、レーベルを超えて新しいスターたちの歌声を聞けるこのアルバムは貴重だと思う。

 昨年は某サイトに頼まれてベスト10を選んだが、今年はそんなことを考えている余裕はまったくない。聞き逃したアルバムを年末にでも買い揃えようと思ってはいるものの、買い揃えたところで、それらをちゃんと聞けるのはいつの日か…。人の作ったものを聞くより、まず自分が製作中の作品を完成させないことには。

 

12月21日(火)

 自宅作業で原稿書きの一日。資料が自宅にあるものが多く、原稿書きはどうしても自宅になってしまう。結局、今日は出社できなかった。

 『ミュージック・マガジン』の年間ベスト・アルバムが発表された。ぼくは今日になって雑誌を受け取ったのだが、<ワールド・ミュージック>部門でティナリウェンの『アマサクル』(ライス TUR-539)が見事1位を獲得。アレシャンドラの『アマリア・ドロリゲスの思い出』(ライス CNR-3001)も5位に入っっていた。個人別ベスト10でもティナリウェンやラシッド・タハ、モリ・カンテなど、当社が配給した作品はかなり選ばれており、とてもありがたい限りだ。今年も当社はそれなりに良いものを配給できたということなのでしょう。

 

12月20日(月)

 なぜか朝4時に目が覚めてしまった。もう少し寝ようと思ったのに眠れないので、結局起きて仕事をすることに。自宅でメール関係の仕事を少しして、朝8時から会社で原稿書き。午後は打ち合わせを1本こなして、夕方は再び自宅でメール関係の仕事。すごく忙しかった気もするけど、寝不足のせいで集中できていないので、大した量の仕事をこなせていない。

 ゆっくり眠れないのは、年末になったのにまだまだ仕事が残っているせいだ。いくつかは年末年始の休みを返上してやることに決めたのに、それでもやることがたくさん残っているから困ってしまう。
 明日は英ラスとアラブ盤などが入荷。英ワールド・ミュージック・ネットワークとスターンズ、トルコのダブルムーン、ブラジルなどからも次々と年内最終便が飛んでいる。当社の最終営業日は29日。それまでにすべて無事入荷して出荷することができるかどうか…。もしできたら、年末のCDショップはサンビーニャ商品で賑やかなことになるのだが…。

 

12月19日(日)

 昨日に続いて、朝から選曲作業。朝のうちは良い天気だったので少しくらいは外出したかったが、グッと我慢。カーテンを閉めて集中しながら仕事を続けた。ただ、どうもまだ集め切れてない音源があることが途中で判明。もう一度LPやSPをチェックしなおさないといけない。23日の祭日にはなんとか仕上げたかったのだが。

 せっかくの日曜日。しかも今日は天皇杯サッカーの準々決勝4試合があったので、午後からなんとなくソワソワ。結局、夜に浦和レッズとFC東京の試合(録画)だけを見た。怪我でエメルソンとトゥーリオがブラジルに帰ってしまった浦和だが、けっこうすばらしい動き。このまま行けば、元旦(決勝)までサッカーを楽しませてもらえるかもしれない。

 夜は、時間ができたらじっくり聞こうと思っていたファドの古い時代の音源をまとめて楽しむことに。アマリアのアルバムを出して以来、ファドはもう一枚歴史ものを作ってみたいと思いはじめたが、今日はそのための第1歩。ただ、音源を聞きながらわかったのが、まだ手元にある音源だけでは何かが足りないこと。来年あたり、一度はポルトガルを訪れて、レコード探しをしないといけない感じだ。

 

12月18日(土)

 来年ライスから発売される復刻盤の選曲作業。まだタイトルは明かせないが、久しぶりのブラジルものとだけ報告しておこう。先日から洋書棚をあさって資料を集めていたのは、このアルバムの選曲のため。いつもながら、選曲作業は簡単ではないが、経理仕事なんかをしているよりずっと充実感がある。やっぱり音楽をじっくり聞いている時間が、ぼくは一番好きだ。

 午前中に中村とうようさんから久しぶりのお電話。いつも通り、お叱りを受けたり、励まされたり。お気遣いいただいて、ありがたい限りです。

 

12月17日(金)

 金曜日の雑用仕事をやっつけた後は、新宿で打ち合わせ。タワー渋谷店の小樋山さんと新宿店の篠原さんと3人で、久しぶりにじっくり飲んだ。今年は韓国ブームのおかげでワールド・コーナーはなんとか成り立ったのだそうだけど、来年はどうなることやら。「来年はトルコがくる」と昨年予測した小樋山さんも、来年の予想はできないと控えめだった。

 

12月16日(木)

 相変わらず体調は思わしくないけど、今日は打ち合わせや忘年会など、出ないといけない会合が多いので、ゆっくりしているわけにはゆかない。

 マレイシア盤と、発売もとの都合で遅れていたリントン・クウェシ・ジョンソンのDVDが入荷。LKJは、やっと来週あたりには出荷できることになりそうだ。遅くなって申し訳ありません。

 今年はじめての忘年会参加。でも体調が思わしくないせいか、お酒をあまり美味しく感じない。

 

12月15日(水)

 昨日に続いて体調があまり良くない。寒気がするので、風邪を引いたのかもしれない。

 今日はリストのアイテムを決める日。もう年内の入荷は少ないので、ほとんどが来年になってからの発売アイテムだ。1月と2月はヨーロッパなどでも新作が少ないので、その穴を埋めるために、どうしても自社制作アイテムが多くなる。そうなると早めに準備をはじめないといけない。インドネシアで録音した3枚や、ライス名物の復刻盤シリーズ、そしてライスUKで出すアイテムなど、どれも制作に手間のかかるものばかり。この調子だと、年末年始はとてもゆっくり休んでいられるような状況ではなさそうだ。本当は3〜4日休んで、ゆっくり温泉にでも行きたい気分なのだが。

 

12月14日(火)

 さすがに疲れたので、久しぶりのお休み。午後に一度事務所に行くつもりだったが、身体が動かなかった。

 

12月13日(月)

 昨日に続いて自宅作業。午後に打ち合わせが入ったせいもあって、なかなか作業が進まない。しばらく休んでいないので、そろそろ疲れがたまってきたのだろう。

 夜になって昨日整理したブラジルの本を読みはじめる。ブラジルの音楽について調べものをするなんて、本当に久しぶり。おかげで以前読んだと思われる本も実に新鮮だ。早い話、以前読んだ本の内容を、全部忘れてしまっているということだけど…。ひとつの仕事が終わったら、すぐに忘れる習性を身につけてしまったせいで、同じ資料を何度も新鮮な気分で楽しめる。嬉しいような、困ったような…。

 

12月12日(日)

 昨晩はヤケ酒。結局2時近くまで飲んでしまった。今朝は7時に起きたのだが、さすがにアタマがガンガンする。

 朝からライスUKから発売されるアイテムの原稿を校正。ひとつは中村とうようさんに書いていただいた原稿の英文対訳。なので、いつも以上に慎重にチェックする。ライスUKでは2月初旬に3アイテムを発売予定。そのうちの2つが日本でも同時発売されることになっている。年明け早々には入稿するつもりなので、そろそろ本格的な準備に入らないといけない。

 実はライスUKの3タイトルより先に、日本のライスからも独自制作盤が出る予定。そちらの選曲作業も今日がスタートだ。まず曲を選ぶ前に、これまで集めてきた資料をチェックしないといけないということで、久しぶりに自宅本棚の洋書コーナーに入り込んで、本をアレコレ引っ張りだしてみた。ポルトガル語の本なんて、どれも10年以上前に買ったものばかり。じっくり眺めるのは本当に久しぶりだ。たまにしか見ないと、こんな本持ってたんだと、ビックリすることもしばしば。こうなるとのめり込んでしまって、仕事とは関係ない本まで見はじめてしまから、余計に時間がかかる。でも、インターネットで検索するのがいくら簡単でも、やっぱりぼくは本を手にとって調べるのが好きだ。今日は久しぶりに本に囲まれて過ごせて、幸せな気分になった。

 

12月11日(土)

 昨晩は久しぶりにたっぷり飲んだこともあって、今朝は久しぶりに目覚ましをかけないで、ゆっくり眠ることに。起きたら、午前10時。こんなにゆっくり寝たのは久しぶりだ。

 掃除や洗濯、食料買出しを早めに済ませて、午後からは昨日に続いてサンプルのチェック。そしてメール打ち。今週は慌しかったので、返信が遅れていたメールがドッサリたまっていた。それをなんとか終わらせたら、もう午後6時。コンピュータとのにらめっこが続いたせいで、目がすごく疲れた。

 夜はチャンピオンズ・カップ。ハラハラドキドキのすばらしい試合だったが、PK戦で浦和が負けてしまったのにはガッカリ。

 

12月10日(金)

 午前中は税理士さんと打ち合わせ。当社はなんと忙しい12月が決算月。だから、年末調整のための資料を出したと思ったら、もう決算の準備をしないといけない。会社がスタートして、もう7年なので、さすがに最初の頃に比べたら慣れてきたけど…。

 一昨日入ってきたトルコ盤のサンプルを少しチェック。古典録音の復刻を積極的にやっているカランから出た3枚をじっくり聞いた。そのうちライスで発売するつもりなので、内容は明かせないが、どれもとんでもない力作だ。カラン名物の貴重な写真が満載されたブックレットは、ますます分厚くなってきた。

 

12月9日(木)

 午前中は自宅で調べもの。午後から会社に行って、リスト作成。夕方は打ち合わせが2本と、今日も慌しい一日。リストの大半は社員のみんなが作ってくれるようになったので、ぼくは手が空いたが、その時間を使ってやるべきことはたくさんある。そろそろ年末。経理仕事もたくさんあるし、今週はもう休めそうもない。

 

12月8日(水)

 ブラジル盤とトルコ盤が入荷。それに今週発売のラエルシオ・ジ・フレイタスもあるので、出荷作業は大忙しだ。トルコからの荷物にはサンプル盤もたくさん入ってきたので、またチェックしないといけない。復刻専門レーベル、カランが相変わらず絶好調。今月は2枚組アルバムの新作を3つも発売してくれた! どれも興味深い内容のようなので、近いうちに紹介しないといけない。
 出荷を済ませた後は、明日制作するリストについて打ち合わせ。月末にライスからアラブ歌謡のベテラン、サミーラ・サイードの新作を出すことにした。その他にも、まだ極秘のものも含めて、今週も盛りだくさん。

 

12月7日(火)

 さすがにしばらく休んでいないので、疲れがたまってきた。こうなると原稿書きなど集中しないといけない仕事はできない。そこで今日は外回り中心に変更。遅れていた役所関係の仕事をすませ、そのまま銀行で支払いをしてきた。午後早い時間には自宅に戻って、先週送られてきた新着サンプルのチェック。いくつかの会社にメールを送る。でも、そこでギヴアップ。久しぶりに夕方5時に仕事を終了。
 夜はゆっくりベンベヤ・ジャズの復刻2枚組などを楽しんで、夜9時に就寝。

 

12月6日(月)
 
 バカ陽気の昨日とは一転して12月らしい寒さに。温度差は10度以上だろう。気をつけないと風邪を引いてしまいそう…。

 昨日でやっと雑用仕事が終わったので、今朝は遅れていたライスUKの仕事を進めることに。来月末にイギリスで新作を3枚リリースしようと思っているのだが、そのうちの2枚はまだ英文ライナー用の日本語原稿も書いていない。それを必死になって朝のうちに書き上げて、なんとかイギリスに送信。
 午後からは事務所に行って、今度は日本のサンビーニャ向けの仕事を。ただ、さすがに朝4時から頑張ったせいか、夕方には完全に疲労困憊。予定の半分も進められなかった。それなのに帰宅したらヨーロッパの取り引き先からメールがドッサリ。その返信だけで1時間も残業するはめに。結局、仕事が終わったのは午後8時。16時間労働だ。

 ブラジルのエンリッキ・カゼスと、来年のレコーディング・プロジェクトの打ち合わせをはじめる。まずぼくがアルバム全体の流れをまとめた設計図を送ったのだが、それを土台に、これから1ヶ月かけて選曲やアレンジの構想を練る。音や譜面を送るわけでもなく、メールの文章だけの交信でアイディアが練り上げられるのは、エンリッキとだけだ。
 エンリッキのアルバムは、『ショーロ・アラウンド・ザ・ワールド』(ライス OSR-707)が出たばかりだが、来年のカーニヴァル後くらいには次の作品を録音するつもり。今度はエンリッキ名義ではない予定だが、大変な力作になりそうだ。ショーロのファンは期待してください。

 

12月5日(日)
 12月だというのに夏のようなバカ陽気。今月の最高気温を更新したというけど、本当に今年はどうかしている。

 さすがに疲れたので今日は休もうと思ったが、新しくサンプル盤がたくさん届いているし、週日はなかなかまとめてチェックできないので、まとめて聞くことに。ついでお礼のメールを打っていたら、もう夜になってしまった。

 夜はサッカーのチャンピオンズ・カップをテレビ観戦。浦和ファンにはイライラさせられる試合だった。浦和の得意なカウンターを避けるために横浜はロングボールの連発。結局コーナーからヘディングで点を入れられたのも、ロングボールへの対処で神経をすり減らしたディフェンス陣が一瞬のスキをつかれた感じだ。今日は横浜の岡田監督の戦術に負けました。11日の埼玉スタジアムの試合に期待しよう。

 

12月4日(土)
 早朝に税理士さんと打ち合わせ。これでやっと先月分の経理関係の仕事が一区切りついた。今月は決算もあるので、また月末には忙しい思いをさせられるのだけど…。

 午後からは自宅に戻って、メールの返信などの雑用も片付ける。早く手をつけないといけない仕事は山積みなのだが、会社関係の雑用を全部済ませないと、本格的な仕事に腰をすえて取り組めない。今週は新しい仕事をはじめるための土台作りだけで終わってしまいそうだ。

 

12月3日(金)
 早起きして解説原稿を1本仕上げてから外出。それから打ち合わせが2本。夕方には事務所に戻って、今度は帳簿の整理。予定された仕事が全部終わったときには、もう午後8時を回ってしまった。もう今日は自分で食事を作る元気も残っていない。一緒に残業していた伊東くんと近くの居酒屋でイッパイやって帰宅。

 

12月2日(木)
 リスト作成日。今週はマレイシアの歌姫シティ・ヌールハリザの新作ライヴがメインだ。2枚組なのに2300円という価格も魅力だけど、ライヴでのシティのノビノビした歌声はもっと魅力的。ファンの皆さんはぜひチェックしてくださいね。発売は今月の19日を予定しています。

 クリスマスが近づいたこの次期は、クリスマス・アルバムのインフォも多いのだが、いまからリストで紹介して輸入してもクリスマスにはとても間に合わない。残念だが、来年回しになるアイテムが多そうだ。

 

12月1日(水)

 今日は支払いの続き。毎月最終銀行営業日が国内の支払い、最初の営業日が海外への支払いと決めているのだが、その後には帳簿の締めをしないといけない。こんな日はほとんど他の仕事ができなくなってしまう。ぼくが一番忙しくて、一番憂鬱なのがこの時期です。

 明日はリスト作成日なので、夕方に打ち合わせ。リストはできるだけ社員のみんなで作ってもらうことにして、ぼくは来年はじまる新しい取り引き先との交渉に集中することにした。いまでも10数社と定期的に取り引きをしているが、来年はそれに5つか6つくらいは増える予定。さらに自社制作盤も多くなる。当然いま以上に忙しくなるが、そうでもしないとやってゆけないのが現在の洋楽状況。頑張らないといけない。

 ブラジル盤が入荷。イヴァン・リンスやファンク・コモ・レ・グスタなどが入ってきた。週末までには店頭に並ぶ予定なので、気になる人はチェックしてください(お店になかった場合は当社に連絡を取ってください)。来週くらいにはレニーニも入ってくるかも。

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