まさに『ディワン2』のよき副読本 いにしえのアルジェリア音楽のすべてがここに!
10月末に発売され、各方面からジワリジワリと評価が高まってきたラシッド・タハの最新作『ディワン2』(ライス
WRR-5035)。そこでタハが取り上げていたのは、アルジェリアの大衆音楽シャアビやライ(の原型の音楽)、さらにアラブ歌謡の有名曲などといった、20世紀中盤にアルジェリアやフランスのアルジェリア・コミュニティで人気を集めていた名曲たちでした。
その中でも特にタハが力を入れて取り上げていた<いにしえのアルジェリア音楽>を深く知るための最高の手引き書といえるのが、フランスの<アラブ世界研究所>というレーベルから発売されている本作です。
ただ一口に<いにしえのアルジェリア音楽>といっても、そこには多彩なスタイルがあります。アラブ=アンダルース音楽をもとにピアノやギターといった西洋楽器を取り入れた「シャアビ」(大衆という意味)をはじめ、ライが大流行する以前に地方都市オランで盛んだった音楽「ガルビ」、さらにはスアド・マシの音楽にも強い影響を与えたとされるカビール(カビリア)の音楽やサハラ砂漠の音楽までもがそこに含まれます。
このアルバムはそんな多彩な<いにしえのアルジェリア音楽>のヴィンテージ録音(40年代〜50年代のものが中心)をタップリCD2枚に収録した編集盤。もちろん『ディワン2』で取り上げていたブラウィ・フーアリやアハメッド・ワハビーといったオランの音楽家の作品や、タハの代表曲として知られるシャアビの名曲「ヤー・ラッヤー」のオリジナル録音も収録されています。
そして解説は『ディワン2』でも書かれていたサラーム海上さんがご担当。さらに深くアルジェリア音楽を掘り下げて語ってくれます。
まさに『ディワン2』を聞いて<いにしえのアルジェリア音楽>に興味を持たれた方にはど真ん中ストライクなヴィンテージ録音集!