2024年6月23日発売新譜 《UNESCO Collection of Traditional Musicシリーズ第7弾》 世界の民俗音楽の中でも随一の煌びやかさを誇る、バリの宮廷音楽〈ガムラン〉の魅力をたっぷりと収録!
米国の名門レーベル:スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Collection of Traditional Music〉は、世界70ヶ国以上で採集された民俗音楽のコレクション。シリーズ全127枚のアルバムから成りますが、アフリカ、アジア、オーストラリアおよびオセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といったテーマの中でさらに細分化され、普段は耳にすることができない少数民族の歌声や、神秘的な器楽演奏などが数多収録されています。音源は1970年代から80年代にフィールド・レコーディングされたものが中心となりますが、いずれも資料価値が高い上に音質も大変に優れたものばかり。それらをより多くの人々にお楽しみいただくため、2024年5月より〈UNESCO Collection of Traditional Music〉のカタログから特に優れたものを厳選し、シリーズとして順次ご紹介させていただいております。 『ピグミー〜アカ族の神秘の歌声』(サンビーニャ・インポート FLSI-31018)、『フランス〜フランス中部地方のコルヌミューズ』(サンビーニャ・インポート FLSI-31019)、『インド〜北インドのインストゥルメンタル・ミュージック』(サンビーニャ・インポート FLSI-31020)、『フィジー諸島〜故郷と愛の歌』(サンビーニャ・インポート FLSI-31021)、『キューバ〜キューバの民俗音楽』(サンビーニャ・インポート FLSI-31023)、『カナダ〜イヌイットの遊び歌(サンビーニャ・インポート FLSI-31025)』に続くシリーズ第7弾としてご紹介するのは、『インドネシア〜バリ島の宮廷音楽』です。 インドネシア共和国バリ州に属する島〈バリ島〉。同島は面積が狭く、それに対し人口密度が非常に高いということでも知られています。そんなバリ島では各村コミュニティ・グループ内の調和を図るために、古より独自の強固な協力システムを確立させていました。例えば家庭内では家族全員にそれぞれ役割が与えられ、地域社会においても村民全員がそれぞれ役割を分担、そのシステムは音楽の世界においてもやはり同様でした。 バリの宮廷音楽として発展してきた〈ガムラン〉は、インドネシアの宇宙観を反映した独自の音楽構造を持ちます。その演奏者たちは、全員の音の完璧な連動を考慮に入れた上で、役割を厳密に分担しています。グンデル・バルンをはじめとするヴィブラフォンのような青銅製の鍵盤打楽器、ゴン、ボナンといった旋律、リズム、旋律装飾などを担う青銅製の銅鑼、スリン(笛)、グンタン(一弦琴)といった竹製楽器、カチャピやシトゥル、チェレンプンといった撥弦楽器など、非常に多種多様な楽器、そして大所帯で演奏される同音楽ですが、奏者間の明確な分担/強固な協力関係が成立しているために、時に信じがたいほど速いスピードでのタイトなアンサンブル演奏が実現。このテクニックの素晴らしさと煌びやかな魅力は、一度ハマると中毒になる人も。本作はそんなガムランの魅力を余すところなく捉えた一枚。ガムラン初心者の方にも、既にファンだという方にも、自信を持ってオススメいたします。 なお、同作品とバリの伝統音楽の歴史について易しく解説した英・仏2か国語文表記のライナーノーツにつきましては、商品帯部分にあるQRコードを読み取っていただくことで、PDFファイル形式でのダウンロードが可能(ダウンロード無料)となっております。是非ご期待ください!
トラックリスト 1. Sekar Jepun/Gong Kebyar of Peliatan 2. Baris/Gong Kebyar of Peliatan 3. Gambang Suling/Gong Kebyar of Peliatan 4. Pendet/Gong Kebyar of Peliatan 5. Tari terompong/Gong Kebyar of Peliatan 6. Palewakia/Gong of Belaluan 7. Legong kraton/Gong of Belaluan
2024年6月23日発売 V.A. / BALI: COURT MUSIC AND BANJAR MUSIC